、ライト兄弟はこのロール操縦の方法を、模型に風を当てる実験によって確認して自作の飛行機「フライヤー号」に搭載しています。彼らの採った方法は、複葉の主翼の両端で上下の主翼を結合した箱形構造とし、それをワイヤーでねじるという方法でした。タバコの箱あたりをねじってみればわかりますが、箱の一方の端をねじると、もう一方は逆向きにねじれます。コレによって左右の翼の取り付け角が変化し、左右で揚力の不均衡が起こって機体がロールする、と言うわけです。航空機が空気の力で浮かぶモノである以上、実際に空気を当てて実験するのは当たり前なんですが、この時代に既に現在の「風洞実験」の元祖のようなことをやっていたというのは驚くべきでしょう。
ただ、ライト兄弟はこの「主翼ねじりによるロール操縦」という「原理を含む事項」を特許申請するという愚挙を犯し、後の航空機の発展を遅らせたという汚名を背負うことになります。この特許に固執するライト兄弟に愛想を尽かせた支援者のヘンリー・フォードが、ライト兄弟を見限ってカーチスを支援したという逸話すらあります
不是中国也不是日本,是英国人发明的。 |