抄来的:
天の将に大任を是の人に降さんとするや、必ず先ず其の心志を苦しめ、其の筋骨を労せしめ、其の体膚を餓えしめ、其の身を空乏にし、行ふところ其の為さんとする所に沸乱せしむ。心を動かし、性を忍ばせ、其の能くせざる所を増益せしむる所以也。
<現代訳>
天が地上の人に大任を下そうとするときには、必ずまずはその人の心を苦しめるものなのだ。肉体を苦労させ、餓えに苦しませ、しようとすることをしくじらせる。こうやってその人の心をゆさぶって忍耐強い性根を築かせ、それまでできなかったことまでもできるように力をつけさせるのだ。
両岸の猿声 啼いてやまざるに
軽舟 已に過ぐ 万重の山
千里の目を窮(きわ)めんと欲せば更に一層楼(ろう)に上がれ
沈(しず)まれた舟(ふね)の側(そば)に千帆(せんぱん)過(すぎ)って行(ゆ)く,病(や)む樹(き)の前方(ぜんぽう)には萬木(ばんき)の春(はる)
皮(かわ)も附(つ)いてない、毛は存(ある)と焉(いずく)んか |