[B]似て非なるもの[/B]<にてひなるもの>
同じようだが、実際は全く別のもの。
最近は、にせもの、いかがわしいものなど、悪い意味で使われています。
孔子が弟子たちに言いました。
「私は、外見が似ていて、中身が全く違うものを憎みます。
たとえば、
莠(はぐさ)という植物を憎むのは
私たちにとって大切な穀物の苗に似ていて紛らわしいからです。
口先のうまい人を憎むのは、
その言葉が義(=正しい筋道)に似ていて紛らわしいからです。
言葉を上手に扱う人を憎むのは、
間違っていてもまるで真実のように聞こえて紛らわしいからです。
鄭(てい)の国のみだらな音楽を憎むのは、
優雅な音楽に似ていて紛らわしいからです。
紫のような中間色を憎むのは
正色である朱色に似ていて紛らわしいからです。
そして、偽善者を憎むのは、
ほんとうに徳のある人に似ていて紛らわしいからです。」
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