景況感の悪化―この気弱さはどこから
经济形势恶化——这样的气弱从何而来
「病は気から」といわれるが、景気も「気」から弱ることがある。
俗话说“百病生于气”,经济也有弱始于“气”的时候。
そんな心配を募らせる結果が、日本銀行の企業短期経済観測調査(短観)で出た。企業の景況感を表す業況判断指数が大幅に悪化したのだ。
日本银行给出的企业短期经济观测调查(短观)结果加剧了这种担忧。因为体现企业经济情况的判定指数已经大幅恶化。
この指数は景気のスピードメーターのようなものだ。調査対象のうち「業況が良い」と答えた企業の割合から「悪い」と答えた企業の割合を差し引いて出す。これを時系列で結ぶと、景気の波動がくっきりと現れる。
该指数好比是一个测量经济发展速度的检测仪。将被调查企业中回答“业界状况良好”企业的比例减去回答“不好”企业的比例,所得结果与时间横轴相结合后,反应经济行情的波浪线就会清楚呈现在眼前。
今回は大企業・製造業でプラス11。昨年12月調査に比べて8ポイント落ちた。前回の景気の踊り場より悪く、03年12月調査以来の低水準だ。今後さらに落ち込めば、戦後最長を続けている景気改善の腰が折れるだろう。
这次大企业和制造业的指数为+11,与去年12月的调查相比下滑了8个点。比上次行情恶劣,达到了03年12月以来的历史最低水平。如果今后进一步下滑,战后持续最长时间的经济改善将面临夭折吧。
米国発の金融不安のあおりで株安が止まらず、原油高や食料高により生活必需品の値上げが相次ぐ。円高で輸出産業の収益も影響を受ける。たしかに悪材料が並んでいる。
受美国金融危机影响股票价格不停下跌,原油食品价格高居不下引发生活必需品相继涨价。日元升值也给出口产业收益造成影响。的确都是些不好的因素。
これまで景気を支えたのは、輸出を原動力にした企業収益の好調と、設備投資の盛り上がりだった。今回調査では、先行指標となる08年度の設備投資計画も、全体として前年度より5.3%減っている。マイナスは大企業・製造業で6年ぶりだ。設備投資が数字どおりに減少すれば、これまでの成長パターンが息切れしてしまう。
迄今为止一直支撑经济的是、以出口为动力的企业的良好收益和设备投资的盛行。在此次调查中,成为08年度设备投资计划的先行指标整体上也比上年下降了5.3%。大企业和制造业时隔六年成为负指数。如果设备投资如数字减少的话,发展到目前为止的增长类型将无法保持下去。
ただし、昨年10~12月の経済成長は高めだったし、鉱工業生産も一進一退とはいえ、前回の踊り場よりは高い水準を維持している。
然而,由于去年10~12月经济增长较快;矿业生产虽也时进时退,但比起上次仍维持着一个较高的水平。
つまり、足元の経済の実態以上に景況感が悪化しているということだ。悲観先行の展開である。
简而言之,即经济形势比如今经济实况还要恶劣,是个悲观先行的开局。
この指標は「気」のバロメーターでもある。回答企業は身近な景気の実感を答えており、景気を支配するムードを敏感に反映するからだ。
这个指数也是考察“气”的晴雨表。因为参加调查的企业都是对身边行情作出实际回答,能灵敏地反映支配经济的“气氛”。
今回の3月調査は、日銀総裁選びで政治が迷走し始めた時期と重なる。混迷は、ガソリンの暫定税率の扱いをめぐり一段と深刻化している。
此次的3月调查与日银行长选举导致政治开始走向异常之时相重叠。围绕汽油税等暂定税率的处理问题,政局混乱形势正在进一步加重。
そんな政治の姿が招いた日本全体の閉塞(へいそく)感が、「気」の悪化を増幅しているとみてよかろう。
我们也可以把它看作是,由这种政治姿态所引发的日本整体的闭塞感正在加剧“气”的恶化吧。
政治がこれでは、多くの人が「日本はどうなるのか」と元気を失ってしまうだろう。景気を支えるために財政出動する余力は、いまの日本にはない。せめて政治は「気」の足を引っ張らぬよう、機能マヒから早く抜け出してもらいたい。
政治一旦混乱,很多人就会担心“日本会变成什么样”而失去信心和精神吧。现在的日本已经没有多余的财力支持经济了。只是希望政治不要成为“气”的绊脚石,尽早从功能麻痹中挣脱出来。
同時に企業の活動も、新しい拡大サイクルを見つけ出さなければならない。外需依存から内需主導へ向けた発想の転換が求められる。
与此同时,企业活动必须找出新的大循环周期,寻求从依靠外需转为依靠内需主导的转变。
たとえば、円高には輸入物価の引き下げ効果もある。円高を消費の拡大に結びつけられないだろうか。経営者は技術革新や雇用の拡大、賃金の引き上げにも知恵をしぼってほしい。
比如,日元升值会使进口商品价格下跌。那么,我们就可以考虑在这种情况下是否可以扩大消费?希望经营者也能在技术革新、扩大雇佣及上调工资上寻找出路。
[ 本帖最后由 一心一译 于 2008-4-21 15:52 编辑 ] |