朝日社论080528 缅甸受灾

一心一译

ミャンマー被災―支援の窓は開いたのか
缅甸受灾——是否真的已经打开救援之窗

軍事政権の厚い壁に、人道支援の窓は本当に開いたのだろうか。
在缅甸军政府的厚壁上，人道主义救援是否真的凿开了救援之窗？

１３万人以上の死者・行方不明者を出したミャンマー（ビルマ）のサイクロンから３週間以上たったところで、ようやく軍事政権は外国からの援助要員の受け入れを表明した。
缅甸热带风暴已经过去3个多礼拜，失踪和死亡人数超过13万。就在这个时候，军政府终于对外表示接受外国救援人员入境救灾。

被災者は２５０万人にのぼると推計されている。雨期に入った現地ではコレラが発生した。このままでは赤痢やマラリアなども広がる恐れがある。遅すぎたとはいえ、これ以上の「二次災害」を防ぐため、一刻も早く支援が行き渡ることをのぞみたい。
据推算，此次受灾人数将达到250万人。而目前灾区已经进入雨季，开始爆发霍乱。这样下去痢疾、疟疾等传染病也有蔓延的危险。虽然援助工作已经延误，但是还是希望援助活动能尽早普及，以防止更为严重的“二次灾害”。

国連と東南アジア諸国連合（ＡＳＥＡＮ）が共催して、異例の支援国会合を実現させた。その前に、国連の潘基文（パン・ギムン）事務総長が自ら現地入りし、軍政トップのタン・シュエ議長を説得した。その努力を評価したい。
联合国和东盟共同组织召开了缅甸赈灾国际会议。在此之前，联合国秘书长潘基文亲自进入灾区，游说军政府首领丹瑞大将。对这些工作我们要给予积极评价。

自国が大地震で被災した中国も、国際支援を受け入れるよう、軍政に促したようだ。日本からも国際緊急援助隊の調査チームが現地入りした。アジア諸国が軸となって、積極的な人道外交を展開してほしい。
连遭受了大地震的中国也在催促缅甸军政府尽快接受国际救援。日本的国际紧急救援队调查组也已经开赴灾区。希望以亚洲国家为中心，积极展开人道主义外交。

ただ、軍政は人命優先へ本当に姿勢を転換したのだろうか。残念ながら、そうは思えない。
然而，军政府当局是否真已转变态度，优先考虑人命呢？很遗憾，我认为没有。

支援会合で軍政側は「緊急支援の段階は終わった」と宣言して、農漁業の再建や電力設備など復興の支援を求めた。被災支援が終わったとは、とても信じられない。被災地では、飢えた子供たちが道を通る車に追いすがって食料を求めているという。被災者の４分の１にしか支援物資が届いていないと、国連も推計している。
在国际会议上，缅甸军政府宣布紧急救援工作已经结束，希望在农渔业、电力设备等方面的重建工作上得到国际援助。而灾区救援已经结束的说法，令人无法信服。据说在灾区，饥饿的孩子们向路过的汽车追讨食物。而据联合国推测，只有四分之一救援物资到达了灾区群众的手上。

　


まず、国際機関の専門チームが被災地へ自由に入り、被害の実情と必要な援助について正確に把握することが先決だ。しかし軍政は支援会合の後も、被災地への立ち入りは一部の要員にしか認めていないようだ。
首先，国际组织的专家小组要能自由出入灾区，正确掌握灾区灾情和必须的援助内容。然而，军政府在救援会议之后也只允许一部分救援人员出入灾区。

外国の援助要員についても「政治的意図の絡まない人道目的」と条件をつけ、「受け入れは我が国の優先順位に基づいて決める」としている。
对外国救援人员也开出条件，只欢迎“与政治无关的人道救援”，并要求“按照优先顺序决定是否接受救援”。

しかし、これまで政治的意図を優先させてきたのは軍政の方ではないか。被災者の救援を後回しにし、新憲法草案への国民投票を強行した。
但是，受灾以来一直主张政治优先的不正是军政府当局吗？是军政府拖延灾区群众的救援工作，强行举行新宪法草案公投活动。

今回、潘事務総長が軟禁中の民主化指導者アウン・サン・スー・チーさんの解放にあえて触れなかったのは、人道支援の実現を最優先にしたからだ。
此次潘秘书长之所以未提及解放遭军政府软禁的民主化领导人昂山素姬，正是因为他将实现人道救援作为最先需要解决的问题。

人道支援は本来、政治と切り離して行うべきものだ。援助する側だけでなく、受ける側も守るべきルールだ。
人道救援本身就应该与政治划清界线。这是施救方和被救方都应该遵守的原则。

それなのに、軍政はスー・チーさんの軟禁延長を通告した。世界が人道支援へ動こうとしているときに、なんとも腹立たしいことだ。
然而，军政府却通告延长昂山素姬的软禁期限。在世界各国努力为缅甸提供人道救援之际，缅甸军政府还发出这样的通告，这实在令人气愤。

いまの段階では、被災者の支援を優先し、あらゆる救援を受け入れるよう軍政に迫るしかないことが悔しい。
在现阶段迫使军政府接受一切救援，优先救援受灾群众，实属无奈之举。