日本が誇る美しき山「富士山」
山梨県と静岡県にまたがり、日本のほぼ中程に位置する、日本一高い山「富士山」。
富士山は古くから神聖な山として、人々の信仰を集め、心のよりどころとなってきました。
今回は富士山についてご紹介しましょう。
現在、標高3,776mの富士山は、約1万年前にほぼ現在の形がつくられたまだ若く新しい火山です。
活発な噴火活動の繰り返しの結果、溶岩と火山礫や火山灰などが幾重にも積み重なった成層構造をしています。
その偉大さと美しさはまた、日本の多くの芸術家を魅了し、優れた作品が残されています。
浮世絵画家・葛飾北斎には「ふがく富嶽さんじゅうろくけい三十六景」という優れた作品があり、「赤富士」など世界に知られる名作もあります。
富士山頂の月平均気温は、夏の一時期を除いてほとんどが氷点下で、年間平均気温は-7.1度です。
富士山周辺部の平地の気温が30度の日でも、五合目まで登ると気温は16度程度となります。
その時の山頂の気温はわずか7度しかありません。
平地の三島と富士山頂では、年間を通しての気温差が平均22度もあるんですよ。
7月1日から8月31日にかけて、富士山の登山シーズンだといわれています。
この時期にはたくさんの人が富士山を訪れます。
ここでは、富士山の歩き方をお話しましょう。
お金、水、高カロリー食品、登山靴、雨具、防寒具、着替え、タオル、軍手、衣類などを入れるビニール袋などが基本的に必要とされている持ち物ですが、その他にも登山をする時間帯や自分の体調に合わせて持ち物を考えましょう。
足りないものを、山小屋で購入することもできるんですよ。
富士山の登山はかなりの持久力を必要とします。
ストレスや疲労があると高山病にかかりやすくなるので、前日にはしっかりと睡眠をとってくださいね。
さて、いよいよ登山開始です。
富士山には、標高2400mのふじの富士みやぐち宮口、標高2000mのすばしりぐち須走口、標高1440mの御殿場口、標高2305mの河口湖口と、4つの登山口があります。
どこからスタートしても、急発進、急加速は禁物です。
体に負担がかからないように、とにかくゆっくり歩いて無理せず、マイペースに歩きましょう。
頂上で見るしょうごん荘厳な日の出「ご来光」を拝んでみるのも良いかもしれませんね。 |