季語
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季語(きご)あるいは季題(きだい)は、俳句に必ず1つ含まれることが望ましいとされる、季節を象徴的に示す語。 本来は俳句の起源である連歌・俳諧の季・季詞(きのことば)に由来する.
もっとも季語を含まない俳句もあり、その場合には、江戸俳諧の発句では雑(ぞう)の句、 子規以降の近代俳句では無季俳句と呼ばれる。
季語の数は1つの句に1つ詠み込むというのが原則である。2つ以上季語が存在することを季重ねといい、その場合は主題に沿った物を季語とする。
目次 [非表示]
1 季語の役割
2 川柳の場合
3 歳時記
4 出典
5 関連項目
6 季語が関連している作品
[編集] 季語の役割
俳句にとって「季語」は大きな役割を果たす。季語は詩情の象徴となるイメージを読むものに与える。これを連想力といってもいい。また、時間と空間を一つのものとして表現することができる。[1]
[編集] 川柳の場合
同じ五七五の短詩でも、穿ちによって表現する川柳には、季語は意識されていない。
[編集] 歳時記
季語を集めたものは「季寄せ」「歳時記」と呼ばれ、各種のものが出版されている。歳時記は詩語の集大成ともいえる。
季語と季節の対応は、ほとんどの歳時記が二十四節気を基にした節切りに則っている。そのため、旧暦時代の新年に関する言葉は春の季語に分類されていたが、明治改暦以降、新年が冬に移行したため、四季とは別に「新年」の部が設けられた。 |