433 やれ~だの、やれ~だのと/~や~の
やれ+ 引用句:× + だの、やれ+ 引用句:× + だのと
やれ+ 名詞 :× + だ、やれ + 名詞 :× + だと
(注:「~や~の」の形は慣用的言い回しが多い)
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♪ 会話 ♪
百恵:昨日の通訳、大変だったんでしょう?お疲れ様。
佐藤:ありがとう。何とか大役を果たしたよ。
百恵:夕食は何にしたの?やれ天ぷらがいいだの、やれ寿司がいいだのと、外野席がうるさかったようだけど。
佐藤:あちら様、日本料理もよく御存知で、大変な日本通だったよ。それで結局、ふぐちりになったんだ。
♯ 解説 ♭
「やれ~だ、やれ~だ(の)と」は広く相手の言葉を引用して、「~とか~とか言って」という意味を表します。ほとんどの用例は、例文1~3のように不満・怒り・我慢できないといった感情を表すもので、強意の「~とか~とか」と言えるでしょう。
なお、例文4、5のように「~や~の」の形式があって、「食うや食わずの/飲めや騒げの/一度や二度の/殴るや蹴るの」などの慣用語を作りますが、そのまま語彙として覚えた方がいいでしょう。
§ 例文 §
1.やれ宿題をしろだの、やれ塾へ行けだのと、俺んちの親父はうるさくて困る。
2.やれああだ、やれこうだと、いちいち指図されたら、やってる方が嫌になる。
3.うちの妻は子供がちょっとでも具合が悪いと言うと、やれ薬だ、やれ医者だと大騒ぎする。
4.あの当時は、食うや食わずの生活だった。
5.君に注意したのは、一度や二度のことではない。
★ 例題 ★
1) やれ人権(です/だ)、やれ自由(です/だ)と言ってる(のに/くせに)、自国の人種差別問題も解決してない。
2) あの日は飲め( )歌えの忘年会になってね、大変な(盛り上がる→ )よう(だ→ )よ。 |