小寒の5日朝、全国の中央卸売市場で新年恒例の初競りが行われ、首都圏の台所、東京・築地市場(中央区)では、国産クロマグロに1匹960万円の高値が出た。
同市場卸売場には、国内外のクロマグロやメバチマグロはじめ昨年を7割ほど上回る728匹の生鮮マグロが所狭しと並んだ。関係者の手締めの後スタートした競りでは、品薄だった1匹100キロ以上の国産クロマグロに買いが集中した。
このうち128キロの青森県大間産は、キロ当たり7万5000円と昨年初競り最高値(キロ2万2000)の3倍以上、1匹当たりでは960万円で、初競りとしては2001年の1匹2020万円に次ぐ高値となった。
競り落とした仲卸業者は、「きょう一番の魚を何としても確保したかった」(やま幸)と話しており、日本と中国の高級すし店に販売されるという。 |