新潟県長岡市の地震による土砂崩れ現場で奇跡的に救出された皆川優太ちゃん(2)は、29日朝、入院先の長岡赤十字病院で初めて固形物を口にするなど元気を取り戻しつつある。
時折、笑顔も見せているが、既に死亡が確認された母の貴子さん(39)と姉の真優(まゆ)ちゃん(3)の2人について、「おかあさんは」「マユちゃんは」と不思議そうに尋ね、病院職員が言葉を失う場面もあるという。
病院によると、優太ちゃんは28日夜、病院側が用意した動物や野鳥の特集ビデオを見た。ぐっすり寝た様子で、29日早朝にはクッキー2枚を食べた。
ベッドを降りて遊びたがり、しきりに「おなかが減った」と空腹感を訴えている。看護師らに「レストランで食べたい」「スイカ」などと話しかけたという。 |