箱根路をわが越えくれば伊豆の海や沖の小島に波の寄る見ゆ 源実朝
月よみの光を待ちて帰りませ山路は栗のいがのおつれば 良寛
服のそで鉛筆の粉によごれつつ昼は日のさす窓にあつまる 近藤 芳美
みちのくの母のいのちを一目見ん一目みんとぞただにいそげる 斉藤 茂吉
死に近き母に添ひ寝のしんしんと遠田のかはづ天に聞こゆる
のど赤き玄鳥ふたつ屋梁にるて足乳根の母は死にたまふなり
瓶にさす藤の花ぶさみじかければ畳の上にとどかざりけり 正岡 子規
みつうみの氷は解けてなほ寒し三日月の影波にうつろふ 島木 赤彦
牡丹花は咲き定まって静かなり花の占めたる位置のたしかさ 木下 利玄
なにともなく君に待たるるここちして出でし花野の夕月夜かな 与謝野晶子
くずの花 踏みしだかれて、色あたらし。この山道を行きし人なり 釈 迢空拜托帮忙翻译一下这些日语短歌。还有想请教
かたはらに秋ぐさの花かたるらくほろびしものはなつかしきかな 若山 牧水
お父さまと書きをへて肖像画はられありなんというわが鼻のひらたさ 宮 柊二
あけて待つ子の口のなかやはらかし粥運ぶわが匙に触れつつ 五島美代子 |