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楼主 |
发表于 2004-10-17 10:42:18
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プロ野球どうなるの?
'04/9/25
先週はストライキに入ったプロ野球。今週もプロ野球選手会と球団側の交渉が続きましたが、ようやく話がまとまりました。何が問題になっていて、どうなったのでしょうか。
日本のプロ野球には、セントラルリーグ(セリーグ)とパシフィックリーグ(パリーグ)の2つがあって、それぞれ6つのチームがあります。それぞれの中で優勝したチームが最後に「日本シリーズ」を戦って、日本一を決めます。
ところが、パリーグのうち、近鉄とオリックスが、「一緒になる」と言いました。近鉄は、「経営状態がよくなくて、このままではやっていけないからだ」と説明しました。
でも、これではパリーグは5球団になってしまいます。5球団では、試合をすると必ずひとつのチームはあまってしまって、野球ができません。さらに、セリーグとパリーグのチームが試合をする「交流試合」をしようという案も出てきていますが、これでも1チームがあまってしまいます。
また、チームの数がひとつ減ることは、試合に出られる選手の数が減ってしまいます。
これでは困る、というのがプロ野球選手会の考えでした。そこで、プロ野球選手会は、「近鉄とオリックスが一緒になるのは1年待って。その間に、プロ野球をこれからどうするか、しっかり話し合いましょう」と提案したのです。
でも、球団側は、「もう一緒になることは決まったことだ」と言って、選手会の提案を聞きませんでした。選手会はこれに怒って、ストライキをしたのです。 選手会は、「もし近鉄とオリックスがどうしても一緒になるなら、新しい球団が入ってくることを認めてほしい」と言いました。今週は、これについて話し合いが続けられてきたのです。
何が問題なのか。実は、新しくプロ野球に入るには、高い壁(かべ)があって、簡単には入れないようになっていたからなのです。
まず、新しくプロ野球に入りたいという会社は、60億円もの「加盟料(かめいりょう)」を払わなければならないという決まりになっていたのです。
どうして、こんな60億円という高い加盟料があったのか。それは、「ちょっとプロ野球の球団を持ってみたいなあ」という軽い気持ちの人や、「買ったらすぐに高い値段で売ってやれ」と金もうけを考える会社が入って来られないようにするためだと説明されています。
それでも、なんとか60億円を用意したとしても、今度は、プロ野球の球団を持っている人たちで作っている委員会が、「入ってもいいよ」と言わなければ入れないようになっていたのです。そして、どうすれば「入っていいですよ」と言ってもらえるか、その基準(きじゅん)は、はっきりしていませんでした。
でも、プロ野球選手会が、ストライキまでして、「来年もパリーグが6球団になるようにしてほしい」と要求したので、球団側は、「6球団になるように努力する」と答えました。そして、そのために、「新しく入りたい」という球団について、入れてもいいかどうか、早く決める、と答えました。さらに、どういう基準で判断するか、はっきりさせることにしました。
さらに、5つの球団になってあまる選手の一部については、ほかの球団が受け入れることになっていますが、新しく入ってくる球団も、こうした選手を受け入れることができるようにします。
こうしたことから、話し合いがまとまり、選手会はストライキを中止したのです。
また、60億円の加盟料はやめてしまう方向で話が進んでいます。その代わり、25億円の「保証金」を出してもらうことを考えています。これは、すぐにやめてしまうのを防ぐためのものです。もし新しい球団が入っても、すぐに「やーめた」ということになると、選手に給料が払われなくなる心配があります。球団の選手の給料の合計は、各球団の平均で23億円ちょっとなので、25億円を保証金にしてとっておけば、こういうときに選手に給料が払える、というわけです。
この保証金は、新しく入っても10年以上球団を持っていれば返すことになります。また、それ以外に、入るときに5億円を出してもらうことも考えられています。
いま、「ライブドア」や「楽天」といった、インターネットの仕事をしている会社が、「新しくプロ野球に参加したい」と申し込んでいます。
これからは、この2つの会社について、新しいプロ野球球団を持つ会社としてふさわしいかどうかを審査(しんさ)し、ふさわしいと判断されたら、来年から新しい球団を持つことになります。こうなれば、来年も、これまでと同じようにパリーグ6球団ということになりそうです。
今回は、球団側が、急に合併(がっぺい)を発表したことで、相談を受けていなかった選手たちが怒りました。ストライキにまで発展して、プロ野球ファンをやきもきさせましたが、これをきっかけに、プロ野球の将来はどうあるべきか、多くの人が真剣に考えるようになりました。結果として、今回の問題が、プロ野球を発展させるきっかけになればいいのですが。 |
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