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雪的另一面
2012-2-3
雪深き冬、先頃の本紙俳壇に〈雪獄にたへて籠城(ろうじょう)沢内村〉の一句があった。おせっかいな講釈を加えれば、沢内は岩手県の内陸にある豪雪の地。南部藩時代の「沢内風土記」は、家屋を埋めて降り積む雪を「天牢雪獄(てんろうせつごく)」と称した。ひしひしと苦難の伝わる四文字である。
深冬雪厚,不久前本报俳句栏目刊登了这样一首俳句:“泽内村,困守屋中勘比雪狱。”多嘴加句解释,泽内是位于岩手县内陆的豪雪之地。南部藩时期出版的《泽内风土记》把从天而降积起来把房子埋住的雪称为“天牢雪狱”。这四个字将深受豪雪困扰的痛苦表达得恰如其分。
村は合併で西和賀町になったが、役場の沢内庁舎に聞くと積雪が2メートルを超えている地区もある。今は除雪の態勢も良くなり昔のような辛苦はないという。とはいえ今冬、白魔に閉ざされて「天牢雪獄」の心地の人が各地におられよう。被害は全国で深刻だ。
由于合并,现在泽内村已经变成了西和贺镇。向当地政府打听得知,现在其辖下一些地区的积雪已超过两米。据说如今由于除雪措施的到位,生活已不像以前那么艰苦了。然而今年冬天,全国各地都出现了被白魔禁锢,感觉身处“天牢雪狱”的人。受灾情况全国都很严重。
除雪中などに亡くなった人は50人を超えている。過疎と豪雪は重なり合う地域が多く、やはり高齢者が目立っている。慣れているはずの雪国の人にも、きりのない雪下ろしは身体にのしかかる重労働になる。
截至昨天,全国今冬由于除雪等而死亡的人数已超过50人。事故发生地区大多既是豪雪区又是人口大量外流区域,所以遇难的以老年人为多。除雪尽管对于雪国之人来说是习以为常的,但连续不断的除雪还是给身体带来很大负担的重度劳动。
筆者にも経験があるが、屋根の上を滑らぬように歩く動作ひとつ、なかなか難しい。命綱をつけろ、1人ではするな、といった教訓はどこか冬山登山を思わせて厳しい。雪はあなどれない。
据笔者本人亲身体会,要走在房顶上不滑倒,每做一个动作都不容易。“要绑救生缆绳,不要一个人做。”这些告诫的严重程度让人联想到冬天登山。雪也是不可小觑的。
雪を「天からの手紙」と言ったのは雪氷学の先達、中谷宇吉郎だった。思えば雪は不思議な代物で、きびしい霜や冷たい霙(みぞれ)と違って、むしろあたたかく平和な感じすら与える。しかし純白にひそむ「魔」は、ときに人の命も奪い去る。雪に二つの顔がある。
冰雪学前辈中谷宇吉郎曾把雪称做“上天的来信”。想来雪的确是不可思议的产物,它跟冷酷的霜和冰冷的冻雨不同,相反它给人一种温暖和平的感觉。然而这个隐藏在纯白中的“恶魔”,有时也会夺去人的生命。雪有它的两面性。
きょうは魔を追い払う節分、そして明日は立春がめぐる。春は名のみの寒の底だが、地中に森に、幾万幾億の芽が時を待つ。〈冬 キビシ/春ヲ含ミテ〉柳宗悦(やなぎ・むねよし)。
今天节分日是驱魔节,然后明天就是立春了。春只是名义上的,其实正是最冷的时候,但在地下,在森林,成千上万的嫩芽正在伺机待发。“严酷冬日长/春天孕育中”(柳宗悦)。 |
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