2012.9.18 16:33
中国最大の日本人コミュニティーを抱える上海で18日、大規模デモが起きた。2005年4月に日本の国連安全保障理事会常任理事国入りなどに反対する署名運動をきっかけに上海で2万人が参加した大規模デモから約7年半。日本総領事館が投石被害を受け、日本料理店など40軒が襲撃された悪夢の再来への懸念が広がった。
上海は、中国最大の国際経済都市で、日本人の長期滞在者は5万6千人。ニューヨークを超え、世界最多だ。日系企業も約8800社に上り、中国で「親日都市」の代表格といわれるが、大規模デモで街の表情は一変した。
インターネットを通じて出された18日の反日デモの呼び掛け文には、上海市政府の庁舎前にある人民広場と外灘(バンド)の広場などから日本総領事館へのルートが記され「05年の反日デモと同一経路」と添え書きされた。発信者は不明だが、05年と同様の大規模デモを狙う意図があるのは明白だ。(共同)

上海の日本総領事館周辺で故毛沢東主席の肖像画を手に抗議する反日デモの参加者=18日(共同)
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