050119《天声人語》卷土重来
捲土重来(けんどちょうらい)という言葉がある。土ぼこりを巻き上げるような勢いで勢力を盛り返して反攻する、という意味でつかわれる。晩唐の詩人、杜牧の「題烏江亭」に出てくる。
有所谓“卷土重来”的说法。其含义是,以能卷起尘土似的气势发动反攻。出自晚唐诗人杜牧的《题乌江亭》。
実はしんみりとした詩だ。かつての敗軍の将、項羽ゆかりの地を訪ねて詠んだ。彼は潔(いさぎよ)くこの地に散(ち)ったが、もし「捲土重来」をめざしていたら事態はどう転んだかわからなかったのに、と振り返った。杜牧の「詠史詩」ではしばしば歴史の逆転劇が空想される。
诗,是发人深省的诗。作于诗人游历与古代的败军之将——项羽相关的胜迹之时。诗人在潇洒优游之时设想,如果项羽“卷土重来”,事态将会发生怎样的逆转?杜牧的“咏史诗”中常有这种历史逆转式的空想。
権力闘争が激しかった中国史のなか、詩人たちは敗れた者のことを思い、落魄(らくはく)や失意を詠むことが多かった。16年前の天安門事件で失脚し、17日死去した中国の改革派指導者、趙紫陽(チャオツーヤン)氏が「捲土重来」を期していたかどうかはわからない。しかし、さまざまな思いが去来した晩年であったろう。
在过去权力斗争激烈的中国,诗人们追忆失败者,吟咏其落魄、失意的诗作很多。16年前因天安门事件而倒台,17日去世的中国改革派领导赵紫阳,虽不知他是否期盼过“卷土重来”,但在他的晚年,大概也有种种想法吧。
〈なぜ銃で兵士が人を撃つのかと子が問う何が起こるのか見よ〉。天安門事件をめぐり、子と母の会話を詠んだ朝日歌壇の入選作である。刻々とテレビで伝えられた事件の進行はいまもなまなましく記憶に残る。広場を占拠する学生たちに分け入り、「来るのが遅すぎた」と語った趙氏の姿も、また。
“孩子问为什么士兵开枪打人答曰看看将发生什么”这是有关天安门事件,母子对话式的朝日歌坛的入选诗作。通过电视频频传来的事件的进展情形至今记忆犹新。还有步入占据了广场的学生中,口称“来晚了,来晚了”的赵紫阳的身姿,也都历历在目。
事件のきっかけは民主化邉婴死斫猡蚴兢筏郡趣筏啤甘Ы拧工筏亢睿ē诈`ヤオパン)・元総書記の死去だった。追悼集会では総書記だった趙氏が弔辞を読んだ。それから約2カ月後に解任され、以来、氏が公の場に姿を見せることはなかった。
事件的起因是对民主化运动表示理解而“下台”的胡耀邦前总书记的逝世。在追悼集会上赵总书记朗读了悼词。2个月后被解职,之后,在公开场合就看不到他的身影了。
そんな経緯から、趙氏の追悼がどのようになされるのかが気になる。そして「民主化邉印工恕笒酝林乩础工蝿婴訾皮毪韦ⅳ狻 |