咖啡日语论坛

 找回密码
 注~册
搜索
查看: 455|回复: 1

[其他翻译] 「ダンスダンスダンス」の翻訳(42)

[复制链接]
发表于 2016-5-8 15:22:19 | 显示全部楼层 |阅读模式
7(9)
「でもね、聞こえるのよ。足音が。さら……さら……さら……とそれは近づいてくるの。ゆっくりと、でも確実に。さら……さら……さら……と。部屋を出て、廊下を歩いて、私の方にやってくるの。怖かったわ。いや、怖いなんてものじゃないわね。きゅっと胃がせりあがってきてね、喉のすぐ近くまで来ているのよ。そして体じゅうから汗が吹き出すの。嫌な臭いのする冷たい汗。寒気。まるで肌の上を蛇が這っているみたい。エレベーターはまだ来ないの。七階……八階……九階……。そして足音は近づいてくる」
二十秒か三十秒彼女は黙っていた。そして相変わらずゆっくりと指輪を回していた。まるでラジオのチューニングをしているみたいに。カウンター席で女が何かを言い、男がまた笑った。早く音楽をかけてくれないかなと僕は思った。
「そういう怖さってね、経験してみないとわからないわよ」と彼女は乾いた声で言った。
「それでどうなったの?」と僕は聞いた。
「気がついたら、エレベーターのドアが開いていたの」と彼女は言って、肩をちょっとすくめた。「ドアが開いて、そこから懐かしい電灯の光がこぼれていたの。私そこに文字通り転がり込んだわ。そしてがたがた震えながら一階のボタンを押したの。ロビーに戻るとみんなびっくりしたわ。だってそうでしょ、私は真っ青で、口もきけないくらいぶるぶる震えているんだもの。マネージャーが来て、おい、どうしたんだ、って尋ねた。それで私、息を詰まらせながら説明したの。十六階が何だか変だって。マネージャーはそれだけ聞くとすぐに男の子を一人呼んで、私と三人で十六階まで上がったの。何が起こったのかチェックするために。でも十六階はなんともなかった。電灯もあかあかとついていたし、変な臭いもしなかった。いつもとまったく同じよ。仮眠室に行ってそこにいた人にも訊いてみたの。その人はずっと起きてたけれど、全然停電なんかしてないっていうのよ。念のために十六階を隅から隅まで歩いてみたけれど、変わったところは何もなかった。狐につままれたみたいだったわ。
下に降りるとマネージャーは私を自分の部屋に呼んだの。で、私てっきり怒られるものとおもっていたの。でも彼は怒らなかった。そしてもっと詳しく状況を説明しろって言うの。だから私、細かく全部説明したわよ。そのさらさらっていう足音のことまで。何だか馬鹿馬鹿しいような気がしたけれど。きっと夢でも見てたんだろうって笑い飛ばされるんじゃないかって思いながら。
でも彼、笑わなかった。それどころかすごく真剣な顔してるの。そして私にこう言ったの。『今のこと誰にも何もいうんじゃないよ』って。優しい言いきかせるような口調で。『何かの間違いだと思うけれど、他の従業員が怖がったりするといけないから、黙っていなさい』って。うちのマネージャーって、そういう優しい言葉づかいする人じゃないのよ。もっと頭ごなしに話す人なの。それでその時私はこう思ったわ。ひょっとして、こういう経験したのは私が初めてじゃないんじゃないかって」
彼女は黙った。僕は彼女の話を頭の中で整理してみた。何か質問した方が良さそうな雰囲気だった。
「ねえ、他の従業員がそういう話をしているのを聞いたことはある?」と僕は訊いた。「何か君の体験に通じるような異様なこととか、変わったこととか、不思議なこととか?ただの噂でもいいんだけど」

  “可是,还能清楚地听到那脚步声。哧啦……哧啦……哧啦……,越走越近。虽然慢,但那是真的。哧啦……哧啦……哧啦……。从房间里走出来,在走廊里走,朝我这个方向走。太恐怖了。不,也并不是那么恐怖。胃在向上翻腾,翻腾逼近到喉咙。接着浑身冒出汗。是发臭的冷汗,打寒战。就像蛇在身上嚅动那样。电梯还没有升上来。七层……八层……九层……。而那脚步声却继续在靠近。”
  她停顿了二、三十秒钟。接着继续在慢慢地转动戒指。就像在转动收音机的调谐旋钮那样。坐在柜台那里的女人在说什么,那男的仍在笑。为什么不赶快播放音乐呢?
  “让人那样的恐怖。没有经历过的人是不会明白的。”她发出干涩的声音。
  “最后结果呢?”我问。
“注意到,电梯的门打开了。”她说着,耸了耸肩。“那门一打开,温馨的灯光从门那里照了出来。我简直是滚入电梯。接着我摇晃发抖地按了一层地按钮。回到大厅后大家都很吃惊。大概是,我脸上发青,说不出话还浑身发抖。经理走过来问:噢,这是怎么回事?我憋了一口气说明了一下十六层发生了什么事。经理听了之后马上叫来一男子,加上我三人上到十六层。为了检查到底发生了什么事。可是在十六层什么都没有。灯光明亮,也没有奇怪的臭味。和平时没有什么两样。到休息室问了一下在那里的人。那人一直没有睡觉,完全没有发生停电之事。为了彻底弄清楚转遍了十六层的各个角落,没有什么有变化的地方。像是被狐狸迷住了似的。
下楼之后经理把我叫到了他自己的办公室。我想无疑他要发怒了。可是他并没有发怒。而是让我更详细地说明一下。当然我更详细地全部说明了。至到那哧啦哧啦的脚步声。让人会觉得为什么那么傻气。一直在想,他准会认定那是做梦而付之一笑。
  可是,他并没有笑。而倒是非常严肃的模样。他用非常温和的语气对我这样说:‘现在这事对谁什么也不要讲。虽有些什么意外,为了不让其他人害怕,就什么也不要说了。’我们的经理并不是那么温和说话的人。而是不问青红皂白的爱批评说话人。为此我那时候就那么想。说不定这样的事是我第一次经历的。”
  她停了下来。把她讲的事在我的脑中整理了一下。怎么问才能有一个好的气氛?
  “那么,从其他同事有没有听到过那件事?”我问道。“比如说你所经历过的奇怪的事情、有变化的事情、不可思议之事等等。或者说也只是一些传闻。”
回复

使用道具 举报

 楼主| 发表于 2016-5-8 15:22:53 | 显示全部楼层
女服务员并没有见到那位人,只是听到了脚步声。只是猜测。
主人公感兴趣吗?他会有什么行动?
回复 支持 反对

使用道具 举报

您需要登录后才可以回帖 登录 | 注~册

本版积分规则

小黑屋|手机版|咖啡日语

GMT+8, 2025-8-25 05:17

Powered by Discuz! X3.4

© 2001-2017 Comsenz Inc.

快速回复 返回顶部 返回列表