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011春の初めの歌
春來ぬと人(と)は言へども鶯の鳴かぬ限りはあらじとぞ思ふ
壬生忠岑
(译)初春之歌
人言春天到,我觉春尚早;除非黄莺来,停在枝头叫。
012 寬平御時后宮(きさいのみや)の歌合の歌
谷風に溶くる冰の隙間毎 (ひまごと)に打ち出る波や春の初花
源當純
(译)寬平御時后宮歌合之歌
谷风山中来,寒冰次第开;水波遮不住,春花隙间裁。
013 寬平御時后宮の歌合の歌
花の香を風の便りにたぐへてぞ鶯さそふ導(しるべ)にはやる
紀友則
(译)寬平御時后宮歌合之歌 承前
诱使黄莺出,梅香有捷径;随风向外散,顺便通音信。
014 寬平御時后宮の歌合の歌 承前
鶯の谷より出る聲無くは春來る事を誰か知らまし
大江千里
(译)寬平御時后宮歌合之歌 承前
不闻黄莺啼,山谷皆静寂;新春到与未,试问谁人知。
015 寬平御時后宮の歌合の歌 承前
春立てど花も匂はぬ山里(やまざと)は物憂かる音(ね)に鶯ぞ鳴く
在原棟梁
(译)宽平御时后宫歌合之歌 承前
春日纵已立,花开尚待时;山野怀忧色,黄莺也哀啼。
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