|
【ニューヨーク高橋秀明】米大リーグは25日、各地で行われ、ヤンキースの松井秀喜は当地でのタイガース戦に4番・左翼で先発出場。六回に一塁内野安打で好機を広げ、大リーグでの自己最多タイとなる10試合連続安打をマークした。ヤンキースも4-2で勝利した。
マリナーズのイチロー外野手はオリオールズ戦(1番・右翼)で4打数無安打。今季9度目の無安打試合で打率は3割2分6厘。マリナーズも1-3で敗れた。カージナルスの田口壮もパイレーツ戦「7番・右翼」で出場し、3打数無安打だったが、試合はカージナルスが11-5に大勝。ホワイトソックスの井口資仁はエンゼルス戦(2番・二塁)に先発し、2打数無安打で2四球。チームは4-2で勝った。メッツの松井稼頭央はブレーブス戦に出場しなかった。
◇10試合連続安打で、台湾の王に3勝目プレゼント
ヤンキース・松井秀がメジャー自己最多タイの10試合連続安打で、台湾出身の王建民に3勝目をプレゼントした。七回途中まで5安打2失点の好投に報いる一打だった。
1-1で迎えた六回無死一塁。タイガースの先発・マロスの3球目はワンバウンドになりそうな球だったが、ヒット・エンド・ランがかかっていたため、何とか当てにいった。これが幸いし、一塁前に緩いゴロが転がり、内野安打となった。「普通なら打たない球。絶妙なところに転がってくれた。ぼくにとってはラッキーだったが、彼(マロス)にとってはアンラッキーでしたね」。これで一、二塁と好機が広がり、続くA・ロドリゲス、ポサダの連続適時打で勝ち越した。
3Aから昇格して名門ヤンキースの先発を担うようになった王のサクセス・ストーリーに、台湾メディアも過熱気味。5月からは米大リーグ機構と放映権の契約を結び、大リーグ中継を始めた。台湾メディアから取材を受けた松井は「同じアジアなので、何とか援護したい」と語っていたばかりだった。満足いく内容ではないだろうが、結果的に台湾のお茶の間を沸かせた。 |
|