第一课 ガット復帰について
(1)
池田: 中国は対外開放の深化と対外貿易の拡大につれて、
国際経済貿易の重要組織であるガットに加盟しなければならないと思いますが。
米: 中国は、もともとガット創設国の一つだったのですよ。1947年、中国はアメリカ、
イギリス、フランス、カナダなど23カ国と一緒にシュネーブでガットを共同で締結し て、翌年の5月21日に正式にガットの締約国となりました。
池田: そうですか。それは知りませんでした。では、いつガットと関係がなくなったのです か。
米: それは1950年3月6日、台湾当局ガ「中華民国」の名義で、国連にガット脱退の ことを照会したのです。それ以来、中国はガットとの公式関係が中断されてしまい ました。
池田: それは新中国が誕生してからのことですから、台湾当局の国民党政府は、中国を 代表する権利はないでしょう。だから、台湾当局の脱退が非合法的で、
無効でしょう。
米: そのとおりです。しかし、解放後、帝国主義は新中国に対して、経済封鎖、禁輸 政策を実行し、また当時のソ連の影響を受けて、中国はガット 、世界銀行と国 際通貨基金の三組織を帝国主義の経済侵略の道具として批判したなどの原因で、 新中国が成立してからぐ、ガットの活動に参加することは出来ませんでした。
池田: しかし、中国の、世銀とIMFでの地位はすでに回復されたでしょう。
米: そうです。ガットとの連係も1971年になって、除徐に回復し、1981年、中国は
代表を派遣して、ガット繊維委員会主宰の三度目の繊維製品国際貿易取り決め (MFA)締結交渉に、同協定に本調印して、MFAのメンバ_となりました。
池田: 中国はいまオブザーバーとして、ガット総会に出席していますね。
米: ええ、1982年からずっと出席していますね。1986年7月には、中国はガットでの 地位回復の申請を、正式にガットのドンケル事務局長に提出しました。
ー以上ー
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