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发表于 2006-1-31 13:40:55
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施設(しせつ)庁(ちょう)談合(だんごう) 「官製(かんせい)」の病巣(びょうそう)にメスを
防衛施設庁(ぼうえいしせつちょう)ナンバー3の技術(ぎじゅつ)審議(しんぎ)官(かん)ら3人(にん)が、東京(とうきょう)地検(ちけん)特捜(とくそう)部(ぶ)に逮捕(たいほ)された。同庁(どうちょう)が発注(はっちゅう)した空調(くうちょう)設備(せつび)工事(こうじ)の談合(だんごう)にかかわる競売(きょうばい)入札(にゅうさつ)妨害(ぼうがい)の疑(うたが)いだ。
技術(ぎじゅつ)審議(しんぎ)官(かん)らは空調(くうちょう)設備(せつび)会社(かいしゃ)の営業(えいぎょう)担当(たんとう)者(しゃ)らと共謀(きょうぼう)し、防衛庁(ぼうえいちょう)施設(しせつ)の工事(こうじ)を落札(らくさつ)する会社(かいしゃ)を決(き)めていた疑(うたが)いを持(も)たれている。その通(とお)りならば、絵(え)に描(えが)いたような「官製(かんせい)談合(だんごう)」である。
東京(とうきょう)地検(ちけん)は昨秋(さくしゅう)、新東京国際空港公団(しんとうきょうこくさいくうこうこうだん)の電機(でんき)設備(せつび)工事(こうじ)をめぐる談合(だんごう)事件(じけん)の捜査(そうさ)に手(て)をつけた。電機(でんき)メーカー幹部(かんぶ)らの取(と)り調(しら)べなどから、防衛施設庁(ぼうえいしせつちょう)をめぐる談合(だんごう)の疑(うたが)いが浮上(ふじょう)した。
同庁(どうちょう)については、空調(くうちょう)設備(せつび)工事(こうじ)のほかにも、談合(だんごう)の疑惑(ぎわく)が浮(う)かんでいる。捕(つか)まったうち2人(にん)はナンバー3の現職(げんしょく)と前任(ぜんにん)者(しゃ)だ。病巣(びょうそう)は根深(ねぶか)そうだ。まずうみを出(だ)し切(き)らなければならない。特捜(とくそう)部(ぶ)に徹底(てってい)した捜査(そうさ)を求(もと)めたい。
施設(しせつ)庁(ちょう)は防衛庁(ぼうえいちょう)の外局(がいきょく)だ。防衛庁(ぼうえいちょう)では1998年(ねん)、自衛隊(じえいたい)装備(そうび)品(ひん)の水増(みずま)し請求(せいきゅう)を調達(ちょうたつ)実施(じっし)本部(ほんぶ)が見過(みす)ごしていた背任(はいにん)事件(じけん)が摘発(てきはつ)された。同(どう)本部(ほんぶ)の元本(がんぽん)部長(ぶちょう)らに対(たい)する一(いち)審(しん)判決(はんけつ)は、「動機(どうき)は、保身(ほしん)や天下(あまくだ)り先(さき)の確保(かくほ)」「犯行(はんこう)は官(かん)側(がわ)が事実(じじつ)上(じょう)主導(しゅどう)した面(めん)がある」と指摘(してき)した。
今回(こんかい)の施設(しせつ)庁(ちょう)の官製(かんせい)談合(だんごう)も、天下(あまくだ)りが見返(みかえ)りだったのだろう。
日本道路公団(にほんどうろこうだん)の橋梁(きょうりょう)(きょうりょう)談合(だんごう)事件(じけん)でも、天下(あまくだ)りが背景(はいけい)にあった。公団(こうだん)の元(もと)副(ふく)総裁(そうさい)らが業界(ぎょうかい)の要望(ようぼう)に応(こた)えて工事(こうじ)を分割(ぶんかつ)発注(はっちゅう)したのは、自分(じぶん)たちがよい待遇(たいぐう)で再(さい)就職(しゅうしょく)をするためだった。そう検察(けんさつ)側(がわ)は主張(しゅちょう)している。
天下(あまくだ)りは、昔(むかし)から変(か)わらない官僚(かんりょう)と業界(ぎょうかい)の癒着(ゆちゃく)の温床(おんしょう)だ。談合(だんごう)は業界(ぎょうかい)内(ない)で秩序(ちつじょ)を保(たも)つ必要(ひつよう)悪(あく)などともいわれるが、国民(こくみん)から見(み)れば、一部(いちぶ)の官僚(かんりょう)と業者(ぎょうしゃ)が税金(ぜいきん)を山分(やまわ)けする仕組(しく)みにほかならない。
談合(だんごう)をやめさせる手立(てだ)ての一(ひと)つは制裁(せいさい)の強化(きょうか)だ。今月(こんげつ)4日(にち)に施行(しこう)された改正(かいせい)独占(どくせん)禁止(きんし)法(ほう)では課徴(かちょう)金(きん)が引(ひ)き上(あ)げられた。同時(どうじ)に、公正(こうせい)取引(とりひき)委員(いいん)会(かい)の立(た)ち入(い)り検査(けんさ)の前(まえ)に企業(きぎょう)が違反(いはん)行為(こうい)を申告(しんこく)すれば、課徴(かちょう)金(きん)を免除(めんじょ)したり、減額(げんがく)したりすることになった。
このためなのか、ゼネコン大手(おおて)4社(しゃ)は昨年(さくねん)末(まつ)、談合(だんごう)との決別(けつべつ)を申(もう)し合(あ)わせた。今後(こんご)、この申(もう)し合(あ)わせが守(まも)られれば、長年(ながねん)の談合(だんごう)体質(たいしつ)の変化(へんか)も期待(きたい)される。
官製(かんせい)談合(だんごう)をなくすには、「癒着(ゆちゃく)への誘惑(ゆうわく)」となる天下(あまくだ)りを減(へ)らしていかねばならない。天下(あまくだ)りを厳(きび)しく制限(せいげん)する一方(いっぽう)で、早(はや)めに退職(たいしょく)する慣行(かんこう)を見直(みなお)すなどの議論(ぎろん)を深(ふか)めていく必要(ひつよう)がある。
談合(だんごう)の土壌(どじょう)には、官僚(かんりょう)と業界(ぎょうかい)だけでなく、政治(せいじ)との癒着(ゆちゃく)も指摘(してき)されてきた。
東京(とうきょう)地検(ちけん)特捜(とくそう)部(ぶ)は、今回(こんかい)の空調(くうちょう)設備(せつび)工事(こうじ)での談合(だんごう)にかかわった疑(うたが)いがあるとして、元(もと)衆議院(しゅうぎいん)議員(ぎいん)秘書(ひしょ)からも事情(じじょう)聴取(ちょうしゅ)をしている。不透明(ふとうめい)な政治(せいじ)家(か)の関与(かんよ)があったとすれば、きちんと暴(あば)き出(だ)してもらいたい。
摘発(てきはつ)しても摘発(てきはつ)しても繰(く)り返(かえ)されてきた談合(だんごう)を、そろそろ過去(かこ)のものとしたい。 |
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