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【朝日新闻社论】2006年02月01日(水曜日)付 美国牛肉输入 眼下解禁无望
米牛肉輸入 これでは再開できぬ
美国牛肉输入 眼下解禁无望
米国産の牛肉に対する消費者の不信感がさらに高まった。昨年12月に輸入を再開する前に、政府が現地調査の手を抜いた疑惑が浮かんだのだ。
消费者对美国产的牛肉更加不信任了。这是去年12月解禁前政府省去了现场调查而产生的。
政府は昨年11月に民主党議員への答弁書を閣議決定のうえ提出した。そこには「輸入再開の前と後に現地調査をする」とあったが、調査団が送られたのは決定後の1度だけだった。
去年11月,政府在针对民主党议员的答辩书中经在内阁会议决定之后提出的主张。答辩书中写明,“解禁前后要进行实地调查。”而在该决定之后,政府只派出过一次调查团。
衆院予算委員会で中川農水相は、いったん「閣議どおりにしなかった」と謝った。ところが、その日のうちに「米国が責任を持って処理施設を認定しており、再開後でないと日本側も適切かどうか判断できない」と釈明に転じた。答弁書に反したわけではないというのだ。
农林水产大臣中川在众议院预算委员会上曾反省“政府没有按照内阁会议决定去做。”可是当天又改口解释,“责任在美国一方。解禁后不确定处理设施的话,无法判断日本方面做法是否适当。”也就是说,并没有违反答辩书。
答弁書をつくる際の単純ミスと片づけるわけにはいかない。政府の説明が二転三転したのは、問題の深刻さを物語る。輸入再開を急ぐあまり、消費者の信頼を得る努力を怠ったツケが回ってきた。
不能如此处理拟定答辩书时造成的一个错误。政府的解释变来变去的,说明问题严重。对解禁操之过急,却疏忽了争取消费者信任的努力。
そもそも米国側のずさんさは目に余る。輸入を再開してわずか1カ月で危険部位の背骨が混じった牛肉が見つかった。米政府は「安全対策は万全」と繰り返し表明していたのに、だ。消費者は「やはり心配していたことが起きた」との思いを強くしたに違いない。
美国方面整体做法粗放,看不过去。解禁不到一个月,在牛肉找到了搀杂了危险部位的背脊骨。美国政府过去虽一再表明“采取了周到的安全措施”,消费者毫无疑问心里打个问号,“还是不放心”。
日本に比べ、米国では牛海綿状脳症(BSE)問題や食の安全への関心は低く、米側の約束もいまひとつ信用しかねる。だからこそ日本側も責任を持って強力な監視態勢を整えるべきだった。
美国对疯牛病(牛海绵状脑病)和食品安全问题不如日本那么关心,现在对此的约束也是仅靠信用。因此,日本方面有责任采取强有力措施监视情况。
日本政府は輸入再開を決めた翌日、米国に調査団を送り、米側が認定した処理施設を調べた。だが、査察したのは40施設のうち11施設にとどまった。しかも背骨が混入した牛肉を送ってきた施設は、この調査後に認定されていた。
日本政府在决定对美国牛肉解禁的第二天,向美国派出了调查团,检查了美方确定的处理设施。但是,检查的仅有40处设施中的11处。生产了运入的混了背脊骨的牛肉的那家设施是在该次调查之后确认的。
日本に入ってきたときの検疫はサンプル検査が原則で、危険部位が混ざった肉を見逃す恐れが残っている。
原则上对运入日本的牛肉的检疫是进行抽样检查。人们担心,混入了危险部位的那批牛肉逃过了检查。
米政府は近く、原因の究明と再発防止策を盛り込んだ報告書をまとめ、日本政府に示すことになっている。農水省と厚労省でこれを検討し、安全が確認できれば輸入を解禁する手順だったが、いまやそれも危うくなった。
美国政府最近正在拟写包括了查明原因和采取防止再次发生的措施的报告书,递交日本。 农林水产省和厚生劳动省正讨论此事,如能确保安全,将采取措施解禁牛肉输入,眼下这事也悬了。
国内の消費者は牛肉の安全性にひときわ敏感になっている。日米双方の相次ぐ不始末を乗り越えるためにも、米国は説得力ある報告書を示さなければならない立場だ。
国内消费者眼下对牛肉的安全问题相当敏感。为消除消费者因日美双方相继犯下错误而产生的疑虑,美国必须拿出有说服力的报告书来。
米国産牛肉の禁輸は2年間にわたった。米議会と政府は畜産業界の利益を守ろうと日本に輸出再開の圧力をかけ続けたが、牛肉を受け入れるかどうかは、最終的には消費者が決める。
对美国牛肉实施禁运已有两年了。虽然美国议会和政府为维护畜牧业界的利益,一直在向日本施加压力,要日本对牛肉输入解禁,但解不解禁最终还得消费者说了算。
日本側による処理施設の査察を拡大すべきだ。検疫の強化も必要だろう。現地調査は日米共同で幅広く実施し、費用は双方で負担してはどうか。
日本方面也应扩大对处理设施的检查范围。强化检疫也很有必要。实地检查,日美双方合作广泛实施,费用共同承担,怎么样?
米政府への不信に加え、日本政府の対応にも疑問が強まっている。早期に禁輸が解除できる状況からはほど遠い。信頼を取り戻すには、双方が最大限の努力を重ねるしかない。
对美国政府产生了不信任,对日本政府的应对措施的疑问也日渐增强。从现在情况来看,在近期内牛肉输入解禁可能性不大。要赢回消费者的信赖,只有日美双方都拿出最大程度的努力。 |
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