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发表于 2006-2-10 11:39:56
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【天声人語】
2006年02月10日(金曜日)付
見通しが、あまり良くなさそうな街並みだ。イタリア北部の街トリノに降り立ち、駅前広場に出た時の印象だ。冬季五輪に向けた工事が進む駅周辺では、視野をさえぎる囲いがあちこちに巡らされていた。昨年秋のことである。
从表面上看,街道都不怎么好看。这是我第一次来到意大利北部的小城都灵,走出车站前的广场时的印象。那是去年秋天,当时车站周围正在进行围绕冬奥会的施工,到处是妨碍视线的围栏。
駅前のホテルで荷を解き、街を歩き始めると、最初の印象はすぐに崩れた。アーケードがまっすぐにのびている。交差する道も広く、かなり遠くまで見通せる。五輪向けの一時的な表情とは別に、街の素顔の方は、すっきりとしているようだった。
在站前旅馆放下行李后到街上一走,刚开始的印象就立即土崩瓦解了。拱型长廊笔直向前伸延,交差的马路也很宽阔,视线能到达相当远的地方。除开为准备冬奥会的一些暂时的装饰不说,整个城市的原本面貌看上去是非常清爽的。
中世以降、諸州・諸都市が分立していたこの長靴形の半島に「イタリア王国」ができたのは、日本の幕末にあたる1861年のことだった。祖国の統一と解放をめざす運動の結果、トリノに最初の首都が置かれた。今は、フィアットなどの自動車産業や機械工業の中心地となっている。
自中世纪以来,这个长靴形的半岛上一直是各州各城分别独立的。成立“意大利王国”是在日本幕府末年的1861年。祖国的统一与解放运动的结果是,都灵成为国家的第一个首都。现在,都灵已成为飞亚托等汽车产业和机械工业的中心。
北イタリアに生まれたデ・アミーチスは、トリノの小学校を舞台にして「クオレ」を著した。トリノが長靴の上端近くにあるとするなら、靴先にあたる南のカラブリア地方から転校生がやってくる。
出生在意大利北部的迪・阿米其斯写过一本以都灵的小学为背景的小说《库奥列》。都灵位于这个长靴形半岛的上端,而南部的拉布利亚地区则位于靴尖部位,一天,一名来自拉布利亚的插班生来到了都灵的小学。
先生が言う。「カラブリアの子どもがトリノにきても、じぶんの家にいると同じ思いをし、また、トリノの子どもがカラブリアのレッジョへいっても、うちにいると同じ思いをすることができるために、わが国は五十年のあいだ戦いました」(前田晁訳・岩波少年文庫)。
老师对大家说道:“现在,拉布利亚的孩子来到都灵也感觉是在自己家里,而都灵的孩子到拉布利亚的列决去,同样觉得是在自己家里。但是为了这一天,我们国家曾经打了50年的仗。” (前田晁译・岩波少年文库)
今もなお、この国の北と南はなじんでいないと聞く。それぞれに、重い歴史を背負っているのだろう。祖国統一の象徴の地で、10日、20回目の冬季五輪が開幕する。
听说直到今天,这个国家的南北方还是相处得不太和谐。大概是它们都各自背负了沉重的历史的缘故吧。而第20届冬奥会,将于10号在这个象征祖国统一的城市开幕了。 |
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