マンガから日本が見える

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マンガから日本が見える 料理人の戦いを描くグルメコミック 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 文●米沢嘉博 　日本の子どもたちがまだ飢えていた時代、マンガは夢によってそれを満たそうと、菓子やぜいたくな食べ物をあこがれとともに描いた。登場人物全員が菓子の名前を持つ「あんみつ姫」（倉金章介）をはじめ、杉浦茂や赤塚不二夫のギャグ漫画では、食べ物が重要なモチーフだった。マンガが料理や食べ物そのものをテーマに取りあげ始めるのは、1970年代も半ばになってからだ。子どもたちとともに成長したマンガは、青年も主人公にし始め、様々な仕事のプロフェッショナルを描くようになっていった。 　「包丁人味平」（牛次郎・ビッグ錠）は一流の料理人を目指す少年が、様々なライバルと料理で勝負をしながら成長していくドラマだ。スポーツ物における勝負や、ＳＦ物における戦いという少年マンガの枠組の中で「料理」が描かれ、それがヒットしたのだB同様のパターンで、70年代には寿司職人物「鉄火の巻平」（田川靖之）などの青年物も描かれていった。それらは、修業と戦いを経ての成長を描くドラマだった。　 　世の中がさらに豊かになっていく中、80年代半ばには「美味しんぼ」（雁屋哲・花咲アキラ）が大ヒットする。究極のメニューを求める新聞記者コンビが、うんちくを傾けながら料理のみならず素材などにもこだわり、「食」というテーマを追求する物語だ。このヒットはグルメコミックというジャンルを生み、一時は専門マンガ誌まで出るブームとなった。さすらいのフランス料理のシェフを主人公にした「ザ・シェフ」（剣名舞・加藤唯史）、老舗の日本料理店を舞台にした「味いちもんめ」（安部善太・倉田よしみ）などが人気連載となる一方、子ども向けのアイデア料理物「ＯＨ！ＭＹコンブ」（秋元康・かみやたかひろ）といった作品も現れた。また料理を軸にしたドラマ作りはテレビ番組にも使用されていくことになる。 　バブル経済崩壊後、グルメブームは一段落したが、マンガはさらにラーメン、駅弁、ワイン、日本酒などこだわりのメニューを増やしていき、地酒の蔵元の現実を描く「夏子の酒」（尾瀬あきら）などを生み出した。少年マンガでも格闘技的な中華料理バトルを繰り広げる「鉄鍋のジャン」（西条信二）、寿司職人日本一を目指す少年の物語「将太の寿司」（寺沢大介）が描かれるようになる。それでも一時期より作品の数が減っているのは、食にまでこだわる余裕がなくなってきたためなのかもしれない。日本の大肖辖瘛�安いファストフードの方に、群がり出しているからである 在日本的孩子们还无法吃饱饭的年代里，漫画便用美食故事来满足饥饿中的孩子们，糕点以及盛馔伴随着对未来的憧憬出现在漫画作品中。在仓金章介创作的『馅蜜姬』中，所有的故事人物的名字都是糕点的名字。此外，在杉浦SHIGERU、赤不二夫的戏谑漫画作品中，「食物」也是重要的故事要素。70年代后期，「烹调」（日语为「料理」）、「食物」开始成为漫画的一个题材。漫画故事的情节随着孩子们的成长而发展，漫画故事中的主人公从儿童成长为青年，他们开始走上社会。于是，漫画故事也开始表现青年主人公们所从事的各种各样的职业，其中包括厨师。 　　牛次郎、BIG锭创作的『包丁人味平』，表现的是一个立志成为一流厨师的少年在各种竞争中磨练烹调技术并走向成功的故事。在一直较多描绘体育胜负或是科幻战斗等的「少年漫画」领域，「料理」题材的出现带来了新意并大获成功。70年代时，同类漫画作品还有田川靖之创作的描写青年寿司厨师的『铁火的卷平』等，表现主人公在学技、竞争过程中成长的故事。 　　后来，社会开始走向富裕。在80年代中期，雁屋哲、花AKIRA创作的『美食家』大为畅销。这部以「食」为题的漫画作品描写的是一群追求美食精品的新闻记者，他们知识渊博、造诣高深，除菜肴烹调本身以外，他们也十分重视食物素材等。『美食家』的行销使美食漫画开始形成，并出现了热潮，甚至在一个时期内还出现了专门的美食漫画杂志。以流浪的法国菜肴厨师为主人公的『大厨师』（剑名舞、加藤唯史创作）、以老字号日本菜馆为舞台背景的『AJI-ICHIMON-ME』（安部善太、仓田YOSHIMI创作）等都是深受读者喜爱的连载美食漫画作品，此外，还有以儿童为对象的讲述创造性菜肴的『啊！我的海带』（秋元康、KAMIYA-TAKAHIRO创作）。同时，美食漫画故事还在电视节目中被播出。   　　在日本经济走向低落以后，美食漫画的热潮也开始告一段落。但是，「食」依然还是漫画故事的素材，而且又增加了“独锺”于面条、『车站盒饭』、葡萄酒、日本酒等的漫画作品，例如讲述土产酒酿造厂里故事的『夏子的酒』（尾濑AKIRA创作）等。同时，在「少年漫画」领域，出现了表现中餐烹调技术大战的『铁锅的JAN』（西条信二创作）、讲述立志成为日本第一流寿司厨师的少年故事的『将太的寿司』（寺泽大介创作）等。不过，与过去一段时期相比，美食漫画作品的数量有所减少，这也许是因为人们没有很多精力去讲究吃的了。如今的日本人更多的是涌向快餐厅。

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