天声人语 20120914 偏见

reiuka2

偏见
2012-9-14
　今年が生誕３００年になるフランスの思想家ルソーが言っている。「理性、判断力はゆっくりと歩いてくるが、偏見は群れをなして走ってくる」（『エミール』今野一雄訳）。偏見に染まるのは早く、こびりついたら容易には消えない。
　　今年迎来诞辰300周年的法国思想家卢梭说过这样一句话：“理性和判断力是慢慢行走的，偏见却是结成团体向前跑的”（《爱弥儿》今野一雄译）。人们很容易染上偏见，而且偏见形成后很难消除。
　アメリカ社会のイスラム教への偏見は以前から根強い。２年前の今ごろ、フロリダの教会が世界に向けて「コーランを燃やせ」と呼びかけた。激しい反発がイスラム世界に広がったのは記憶に新しい。
　　美国社会对伊斯兰教的偏见由来已久，根深蒂固。两年前的这个时候，佛罗里达的教会曾向全世界呼吁“烧掉古兰经”。此举在伊斯兰世界引发的强烈抗议至今记忆犹新。
　今年に入って、米軍幹部の教育機関で、イスラム教徒の市民には空襲のような無差別攻撃が許される、といった内容の授業が行われていたことがわかった。あからさまな蔑視に驚くが、そうした空気を吸って軍人各層は育つらしい。
　　今年，美军军官教育机构被曝在课堂上说允许对伊斯兰教徒平民实行无差别空袭。这种毫无忌讳的蔑视让人震惊，而各级军人似乎一直在接受这样的教育。
　そして、また騒ぎである。イスラム教の預言者ムハンマドを侮辱する映像が流れ、怒った民衆の抗議で中東各地は荒れる。引き金になった映像は、炎上を狙って油にマッチを投げたようなものだ。偏見を通り越して、暗い憎悪が透けて見える。
　　然后，风波又起。一段侮辱伊斯兰教先知穆罕默德的视频流出，愤怒的民众频频举行抗议示威，中东各国一片混乱。这段成为导火索的视频就像是扔向油桶的火柴。在偏见的背后，隐隐透出的是不为人知的憎恨。
　「挑発に乗るな」という指導層の理性の声が細れば、事態はさらに危うくなる。時を同じくしてリビアの米領事館が襲撃された。これはテロらしいが、大使ら４人の落命が痛ましい。
　　如果领导层“不要理会挑衅”的理性声音太小，事态会进一步恶化。与此同时，利比亚的美国领事馆遭到袭击。尽管这是一起恐怖袭击，但包括大使在内的4人丧命让人痛心。
　アメリカという国の欠点の一つは「他国を手前勝手に理解すること」だと言われる。それが反発を生んできた。リビアの惨劇を怒りつつ、偏見と独善を消していく努力も望みたい。欲しいものは相互理解。こぶしを開かなくては、握手はできない。
　　很多人认为美国这个国家有一个缺点，就是“随意按自己的想法去理解别国”。就是这点引发了诸多反抗。对利比亚惨剧表示愤怒的同时，也希望美国能努力消除偏见与独善。希望看到的是相互的理解。拳头不打开的话是无法握手的。

金歌锅锅

楼主终于更新了~好开心
真希望每天都能拜读~