【天聲人語】2013.03.21 伊戰十年

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　リーダーは心して選びたい。イラク戦争から１０年の節目に思うのは、一国の指導者の覚悟と責任だ。米軍４４８７人、イラクの民間人１２万人。どちらかの大統領が別人ならば、消えずにすんだかもしれない命である

  一國的領袖，真要用心思去選的。伊戰十周年，令人油然感慨的是，一國領導人應有的覺悟和所負的責任。美軍死者4487人，伊拉克平民死者12萬，美伊兩國隨便哪一方的總統換個人來做，這些生命也許未必就灰飛煙滅。

▼イラクでは今も、市民が爆弾テロに倒れている。独裁者とその一味を退治する代償としては重すぎる。あの戦争で巨額の財政負担を抱えた米国は、内向きに転じ、中国の台頭を早めることにもなった

在伊拉克，至今還有平民百姓死於恐怖活動的炸彈。作為打倒獨裁者及其一夥的這代價也太沉重了。而美國也因那一場戰爭揹上巨額財政負擔，由此轉為內向，便宜了中國提前脫穎而出。

▼イラクが大量破壊兵器を隠し持つという前提が、そもそも虚構だった。だが、当時の小泉首相は即座に開戦を支持した。官房長官だった福田康夫氏は「我々も、情報は特別にあるわけじゃない。それが最大の問題だった」と語る

  伊拉克秘密擁有大規模殺傷武器這一前提，其實是虛構的。但是，時任首相的小泉即時就表了態支持開戰。時任官房長官的福田康夫說，「我們其實也並沒有什么特別情報。這是最大的問題。」

▼「小泉首相独特の政治判断というか、どうせ支持するなら早くしたほうが日本をたくさん売れる、という気持ちがあったんじゃないかな」。日本は対米追従にとらわれ、大義なき戦争に加担してしまった

  「只好說是小泉首相獨特的政治判斷吧，橫豎都要支持美國，越早表態面子上越光彩，也許多少有着這種心情」。日本不由自主地跟隨美國，趟進了不義之戰的渾水。


▼米国の同盟国でも、ドイツやフランス、カナダは開戦に反対した。わが国に欠けていたのは、情報より外交そのものだと思う。国際協調を軸に、あまねく目配りの利いた自主の外交である。どこで間違えたのか、日本はどれほど「売れた」のか、小泉氏自身が語る時だろう

  美國的盟國中，德國、法國和加拿大都對開戰表示了反對。我國所欠缺的，與其說是情報，不如說是「外交」──以國際協調為基軸，方方面面周密考量的自主外交。到底錯在什么地方，日本博得了什么樣的光彩，到如今小泉自己也該給個說法了吧。


▼「良い戦争と悪い平和は、あったためしがない」。アメリカ建国の父の一人、Ｂ・フランクリンの至言である。あの戦争が正しかったと言い張る人は、１００ドル札の彼に対面してもらいたい。笑ってはいないはずだ。

「從未有過什么好的戰爭和壞的和平」。這是美國建國之父之一富蘭克林的名言。對於那些當初極力主張伊戰是正義之戰的人，希望他們好好看看印在100美元的鈔票上的這位智者。大概，沒人笑得出來。

鹿鸣馆

ps：前面达人已经翻译得很好了，斗胆把自己的试译拿出来，供大家批评。
伊拉克战争十年祭
リーダーは心して選びたい。イラク戦争から１０年の節目に思うのは、一国の指導者の覚悟と責任だ。米軍４４８７人、イラクの民間人１２万人。どちらかの大統領が別人ならば、消えずにすんだかもしれない命である▼イラクでは今も、市民が爆弾テロに倒れている。独裁者とその一味を退治する代償としては重すぎる。あの戦争で巨額の財政負担を抱えた米国は、内向きに転じ、中国の台頭を早めることにもなった▼イラクが大量破壊兵器を隠し持つという前提が、そもそも虚構だった。だが、当時の小泉首相は即座に開戦を支持した。官房長官だった福田康夫氏は「我々も、情報は特別にあるわけじゃない。それが最大の問題だった」と語る▼「小泉首相独特の政治判断というか、どうせ支持するなら早くしたほうが日本をたくさん売れる、という気持ちがあったんじゃないかな」。日本は対米追従にとらわれ、大義なき戦争に加担してしまった▼米国の同盟国でも、ドイツやフランス、カナダは開戦に反対した。わが国に欠けていたのは、情報より外交そのものだと思う。国際協調を軸に、あまねく目配りの利いた自主の外交である。どこで間違えたのか、日本はどれほど「売れた」のか、小泉氏自身が語る時だろう▼「良い戦争と悪い平和は、あったためしがない」。アメリカ建国の父の一人、Ｂ・フランクリンの至言である。あの戦争が正しかったと言い張る人は、１００ドル札の彼に対面してもらいたい。笑ってはいないはずだ。

希望要慎重选择领导人。值此伊拉克战争10周年之际，我担心的是一国之君的决心和责任。如果美伊两国的总统不是布什或者萨达姆的话，美军4487人、伊拉克12万平民百姓的生命有可能就不会消失。
至今仍有伊拉克平民倒在恐怖爆炸之下。消灭独裁者及其帮凶的代价未免太大了。美国由于那场战争而背负了巨额的财政负担，从而转向内政，导致了中国崛起的加速。
伊拉克隐藏了大量杀伤性武器这一前提原本就是虚构的。但是，当时的小泉首相当即表示支持开战。时任官房长官的福田康夫说：“当时我们最大的问题是，并未掌握特别的情报。”
“是小泉首相独特的政治判断呢，还是说终归要支持的，早的话更能推销日本——这一心理在作祟呢。”最终日本没能摆脱追随美国的束缚，参加了这场没有道义的战争。
即使在美国的同盟国中，也有德国、法国、加拿大等国反对开战。我想我国所欠缺的是情报更是外交本身——即以国际协为轴心，处处留意的自主外交。哪里做错了，日本又在多大程度上推销了自己？也许到了小泉本人出来说一说的时候了。
“世上从不存在好的战争与坏的和平”。此乃美国建国之父富兰克林的一句至理名言。如果有人坚持说那场战争是正义的，真想请他好好看看100元美钞上的富兰克林，他一定不会笑的。

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