使い捨て

fanyi

使い捨て
アメリカの社会学者，パッカードは大衆の浪費を刺激する戦略として、次のか条をあげている。
①捨て去れる（100ライター、紙おむつ）
②無駄づかいされる。(おおぃめの角砂糖、エアゾール式容器に入ったもの）
③贈り物にさせる(バレンタインデー、母の日セール）
④死蔵させる(洋酒、全集本）
⑤抱き合わせ商品(付属品のついた学習机、車のオプション）
⑥きっかけを与える(読書週間、虫歯予防デー）
⑦用途を単一にさせる。(専用ビタミン剤、ウォークマン）
⑨２つめとして持ったせる(セカンド、ハウス、セカンド、カー）
⑨予備を持たせる(スペア、タイヤ乾電池のストック）
⑩旧式にされる。(モデル、チェンジ、洋服のモード）
かつこの中に、その代表的な例を2つ上げてみたか。ほかにもいろいろなものが思い当たるのではないだろうか。
ＧＮＰ世界第二位の日本では、いろいろなものがあふれているが、大半のものたちがやがて捨てられていく運命にある。自動車、電気製品、家具といった耐久財から、衣服、文房具、玩具にいたる、無数ノモノガ、ちょっと使われただけですぐごみとされてしまう。
企業の「浪費戦略」はテレビのＣＭなどの通じて、巧みに浪費の心ヲとらえている。高度成長の時代の「浪費者は王様」という、浪費を美徳とする感覚は、公害批判とエコロジー的な発想が広まった後も、完全に消えてはいない。それに加えて、スーパーなどの流通システム自体が、浪費者に｛使い捨て｝を迫る面もある。たとえば、スーパーで野菜と肉をパッケジしているプラスチックのトレイやラップは、捨てざるをえない。OA機器が職場に浸透した為に、大量の紙が浪費されるようになった。これも「使い捨て」文化のー一端として見逃がせない。苦紙の再生が採算が採れないために、「チリ紙交換」車も少なくなっている。わずかに最近になってようやく、森林資源の保護という観点から、再生紙を積極的に使用しようとする動きが出てきた。
「使い捨て」文化の難点は、大量生産、大量浪費という「浪費」を強制する点のみではない。プラスチックやＰＣＢのように自然に還元されないもの、あるいはプロンガスのように自然を破壊してしまうもの、つまり本来は「捨てられないもの」まで、ドンドンすれらていく、という点にも目を向ける必要があろう。