中国メディア・和訊網は17日、国家安全生産監督管理総局などが中国国内の石油・ガスパイプラインの安全調査を実施したところ、10キロメートルあたり2.5カ所の安全リスクがあることが明らかになったと報じた。
記事は、現在中国には陸上パイプラインが966本あり、総延長は12万キロメートルに及ぶことを紹介。同局が実施した調査により、今年5月末までに2万9436カ所で安全リスクが発見されたと伝えた。
リスクのうち、パイプの圧迫が1万1972カ所、安全距離不足が9171カ所、交差や突き抜けが8293カ所あった。
同局の孫華山副局長は16日に遼寧省大連市で開かれたパイプライン安全確保にかんする会議において、作業関係者の多さ、多額の資金、難易度の高さなどからパイプラインのリスク管理が思うように進んでいないことを指摘。行政と企業が連動して解決しなければならないリスクが6992カ所あり、そのうち2200カ所は重大なリスクを抱えていると紹介した。
中国では昨年11月に山東省青島市で石油パイプラインの爆発事故が発生し、50人以上が死亡した。同局によるパイプライン安全調査は、この事故をうけて実施したもの。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
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