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[其他翻译] 雪国 2

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发表于 2014-11-25 16:34:58 | 显示全部楼层 |阅读模式
雪国
2
这座山位于两县的交界处。为了应对即将到来的大雪,已经配备了三台除雪车,隧道的南北两个方向也接通了使用电力的雪崩通报线。在人员方面,除了除雪民工五千名以外还动员了两千名消防队青年团成员,可谓是准备充分,严阵以待。
    正因为这样,当岛村得知这位名叫叶子的姑娘的弟弟就在这个行将被大雪掩埋的信号站上工作时,对她的兴趣也就更浓了。
然而,所谓“姑娘”云云也仅仅是岛村的一厢情愿而已,跟她在一起的那个男人到底是她的什么人,岛村自然是无从知晓的。从他们两人的神态举止来看,有点像夫妻,但那个男人显然有病在身,而在照顾病人时人们往往也就不严守什么男女之大防了,并且,照料得越勤快看起来也就越像一对夫妻。事实上年轻女子在照料年长男人时所表现出来的那种小妈妈腔,在外人眼里活脱脱就是一个妻子在伺候丈夫的模样。
说到底,岛村是将她单独分离出来加以观察,并从她的身姿形态上自作主张地认定她还是一个未婚姑娘的。然而,之所以得出这样的结论,或许也由于他以这种多少有些古怪的眼光看得太久了,以至于将自己的内心感伤移情于对象身上的结果吧。
算起来已经是三个小时以前的事情了:岛村为了解闷,活动着左手的食指做出各种各样的动作,并津津有味地打量着。结果,就成了只有这根手指还记得他马上要去见的那个女人了。自己越是急着要清晰地唤醒往事就越是觉得如坠云雾之中,什么也抓不住。在记忆一片朦胧模糊之际,似乎只有这根手指还十分鲜明地保留着当初抚摸时的触感。对此,他自己也觉得有点不可思议。于是,他将手指放到鼻子跟前嗅了一下,随即又用它在玻璃车窗上划了一下。可谁知这么一划,车窗上立刻弹出了一只女人的眼睛,惊得他差点叫出声来。不过,这只是他回忆往事过于出神的缘故,等他回过神来之后就明白并没发生什么太过离奇的事情,车窗上的那只眼睛其实就是对面座位上那位姑娘的。外面,夜幕已经降临,而车厢里是开着灯的,所以,车窗玻璃就成了一面镜子。车厢里开着暖气,车窗玻璃上也蒙着一层雾气,只不过在他的手指划过之前车窗还没有变成镜子而已。
事实上,车窗上只映了出姑娘的一只眼睛,但唯其这样,反倒使这只眼睛透出了一种异样的美。然而,岛村在将脸凑近车窗后,却急忙装出一副贪看窗外风景的寂寥神情,用手掌抹了抹车窗玻璃。
姑娘上身微倾,全神贯注地俯视着躺在自己跟前的那个男人。从她那紧绷着的双肩上,可以推想出此刻她脸上的神情一定是比较严肃的,甚至是连眼睛都不眨一下的。那男人头枕在车窗一侧,蜷缩着双腿躺在姑娘的身旁。这里是三等车厢。他们的座位不在岛村这一排上,而是他前面一排的斜对面,所以,横卧着的那个男人的脸,在“镜子”里只能看到耳朵那儿。
 岛村正好坐在那姑娘的斜对面,本可以直接观察她的,然而,就在她跟那个男人刚上车那会儿,岛村惊艳于姑娘那种出水芙蓉般的娇美而低头时,看到了紧紧攥着姑娘之手的男人那只蜡黄的手,于是岛村就觉得再朝那边看就有点过意不去了。
在“镜”中,那男人的脸色表明他已经不再紧张,仿佛只要看着姑娘的上身他就放心了。他十分虚弱,却也依然表现出了一种微弱的温馨。他的围巾铺在枕头上,两端拉起来盖在鼻子底下将嘴巴捂了个严严实实,然后又拉到上面包住了脸颊,但时不时地会松弛下来,或盖住了鼻子。
每当出现这种情况,那男人的眼睛刚一转动,姑娘便轻柔地帮他弄好。同样的动作他们俩竟然专心致志地重复了好多次,连在一旁看着的岛村都有些不耐烦了。裹着那男人双腿的大衣衣摆也不时地松开,姑娘也同样立刻发现并马上给他重新裹好。
这些一切都做得那么的自然,以至于让人觉得他们俩已经没有了距离概念,会这样子一直走到天涯海角的。因此,岛村的内心感觉就像在看梦幻戏法一般,根本没有那种看到可怜景象时的哀伤。当然,或许也因为这一切都发生在这面奇妙的“镜子”里的缘故吧。
  黄昏夕景如同一幅长卷,背景似的在“镜子”里流淌着。也就是说,镜中的映像和将其映出的“镜子”本身,就像电影中重影镜头一般移动着的。出场的人物与背景毫不相干,可尽管如此,人物之透明、虚幻与夕境之朦胧、飘忽,两相交融,一起表现出了一个超现实的象征世界。尤其是当远山的灯火在姑娘的脸上亮起时,那种无以名状的美直令岛村心旌摇荡。
晚霞虽已消退,可远山的上空依然绯色微明,故而相距老远的景物仍不失其形,但原有的色彩已经消失殆尽了,使得原本就平淡无奇的一片茫茫山野显得越发的平淡无奇。然而,正因为没有任何东西可吸引眼球,反倒成就一股漠然而又浩荡的情感。
不用说,这自然是由于姑娘的脸蛋浮现于背景之上的缘故。由于车窗上映着姑娘脸蛋的地方是看不到外面风景的,而脸部轮廓的周边却不住地流淌着黄昏夕境,结果使得姑娘的脸蛋看起来似乎也成了透明的了。然而,真的透明吗?要想看个究竟的时候,又会产生原本在流淌于脸蛋后面的黄昏夕景忽然在脸蛋表面闪过的错觉,令人无从辨析真伪。
车厢里并不怎么明亮,车窗映照景物的效果也远不如真正的镜子。由于玻璃是没有反光的,所以岛村看得入神之后,就忘记这是一面“镜子”,只觉得姑娘的脸蛋就是浮在流动着的黄昏景色之上的。
     此时,远方的灯火就闪亮在姑娘的脸上。镜中的映像不足以遮盖着窗外的灯火,窗外的灯火也不足以隐去镜中的映像。于是,灯火就在她的脸上慢慢地闪过。但是,灯火也并没有使她的脸蛋熠熠生辉。因为那毕竟只是一点遥远的寒光而已。当灯火将小小的眼眸四周照亮时,也即姑娘的眼睛与灯火重叠之际,她的眼睛就像一只沉浮于波浪之间的夜光虫,显得无比的美丽,也无比的妖艳。
    叶子并不知道有人正这样看着自己。她一心都在病人身上,即便她扭头朝岛村方向看去,估计也看不到自己在车窗的映像,只会看到一个贪看窗外景色的男人吧。
岛村长时间地偷看叶子而竟然忘了这是一种无礼的行为,或许是因为他
被镜中夕景之超现实的魔力所迷住了的缘故吧。
    也正因为这样,当姑娘在招呼站长,并流露出过于迫切的神情时,他内心中首先涌起的也许也仅仅是一种类似于针对传奇故事的兴趣而已。
火车开过那个信号所时,窗外已是漆黑一片。外面流动着的夕景一消失,“镜子”的魅力也就丧失殆尽了。尽管叶子美丽的脸庞依然映在那儿,举止神情也依然是那么的温柔,可岛村已经在她身上新发现了一种凛然清冷,也就不再去抹掉“镜子”上再次蒙上的雾气了。
然而,没想到的是,在半个小时之后叶子他们两人与岛村是在同一个车站下的车。下车后,岛村还回头望了他们一眼,好像他们还会发生什么跟自己有关的事情似的。可被站台上凛冽的寒气一激,他就立刻为自己在车上的无礼行为感到羞愧,便头也不回地在火车头前面穿过,出站去了。
而那个男人扶着叶子的肩膀正要从站台走下铁轨时,站在铁轨旁的一名铁路工作人员举起手来,将他制止了。不一会儿,黑暗中开来了一列长长的货车,完全挡住了他们俩的身影。

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 楼主| 发表于 2014-11-25 16:36:21 | 显示全部楼层
原文:

ラッセルを三台備えて雪を待つ、国境の山であった。トンネルの南北から、電力による雪崩れ報知線が通じた。除雪人夫延べ人員五千名に加えて消防組青年団の延人員二千名出動の手配がもう整っていた。
 のような、やがて雪に埋もれる鉄道信号所に葉子という娘の弟がこの冬から勤めているのだと分かると、島村はいっそう彼女に興味を強めた。
  しかしここで、「娘」と言うのは、島村にそう見えたからであって、連れの男が彼女の何であるか、むろん島村の知るはずはなかった。二人のしぐさは夫婦じみていたけれども、男は明らかに病人だった。病人相手ではつい男女の隔てがゆるみ、まめまめしく世話すればするほど、夫婦じみて見えるものだ。実際また自分より年上の男をいたわる女の幼い母ぶりは、遠目に夫婦とも思われよう。
  島村は彼女一人だけを切り離して、その姿の感じから、自分勝手に娘だろうときめているだけのことだった。でもそれには、彼がその娘を不思議な見方であまりに見つめ過ぎた結果、彼自らの感傷が多分に加わってのことかもしれない。
  もう三時間も前のこと、島村は退屈まぎれに左手の人差指をいろいろに動かして眺めては、結局この指だけが、これから会いに行く女をなまなましく覚えている、はっきり思い出そうとあせればあせるほど、つかみどころなくぼやけていく記憶の頼りなさのうちに、この指だては女の触感で今も濡れていて、自分を遠くの女へ引く寄せるかのようだと、不思議に思いながら、鼻につけて匂いを嗅いでみたりしていたが、ふとその指で窓ガラスに線を引くと、そこに女の片目がはっきり浮き出たのだった。彼は驚いて声をあげそうになった。しかしそれは彼が心を遠くやっていたからのことで、気がついてみればなんでもない、向こう側の座席の女が写ったのだった。外は夕闇がおりているし、汽車のなかは明かりがついている。それで窓ガラスが鏡になる。けれども、スチームの温みでガラスがすっかり水蒸気に濡れているから、指で拭くまでその鏡はなかったのだった。
 娘の片目だけはかえって異様に美しかったものの、島村は顔を窓に寄せると、夕景色見たさという風なり旅愁顔を俄かづくりして、掌でガラスをこすった。
 娘は胸をこころもち傾けて、前に横わたった男を一心に見下ろしていた。肩に力が入っているところから、少しいかつい眼も瞬きさえしないほどの真剣さのしるしだと知れた。男は窓の方を枕にして、娘の横へ折り曲げた足をあげていた。三等車である。島村の真横ではなく、一つ前の向こう側の座席だったから、横寝している男の顔は耳のあたりまでしか鏡に写らなかった。
 娘は島村とちょうど斜めに向かい合っていることになるので、じかにだって見られるのだが、彼女等が汽車に乗り込んだ時、なにか涼しく刺すような娘の美しさに驚いて目を伏せるとたん、娘の手を固くつかんだ男の青黄色い手が見えたものだから、島村は二度とそっちを向いては悪いような気がしていたのだった。
 鏡の中の男の顔色はただもう娘の胸のあたりを見ているゆえに安らかだという風に落ちついていた。弱い体力が弱いながらに甘い調和を漂わせていた。襟巻を枕に敷き、それを鼻の下にひっかけて口をぴったり覆い、それからまた上になった頬を包んで、一種の頬かむりのような工会だが、ゆるんで来たり、鼻にかぶさって来たりする。男が目を動かすか動かさぬうちに、娘はやさしい手つきで直してやっていた。見ている島村がいらっ立て来るほど幾度もその同じことを、二人は無心に繰り返していた。また、男の足をつつんだ外套の裾が時々開いて垂れ下がる。それも娘はすぐ気がついて直してやっていた。これらがまことに自然であった。このようにして距離というものを忘れながら、二人は果しなく遠くへ行くものの姿のように思われたほどだった。それゆえ島村は悲しみをみているというつらさはなくて、夢のからくりを眺めているような思いだった。不思議な鏡のなかのことだったからでもあろう。
 鏡の底には夕景色が流れていて、つまり写るものと写す鏡とが、映画の二重写しのように動くのだった。登場人物と背景とはなんのかかわりもないのだった。しかも人物は透明のはかなさで、風景は夕闇のおぼろな流れで、その二つが融け合いながらこの世ならぬ象徴の世界を描いていた。殊に娘の顔のただなかに野山のともし火がともった時には、島村はなんともいえぬ美しさに胸がふるえたほどだった。
  遥かの山の空はまだ夕焼の名残の色がほのかだったから、窓ガラス越しに見る風景は遠くの方までものの形が消えてはいなかった。しかし色はもう失われてしまっていて、どこまで行っても平凡な野山の姿がなもさら平凡に見え、なにものも際立って注意を惹きようがないゆえに、かえってなにかぼうっと大きい感情の流れであった。
むろんそれは娘の顔をそのなかに浮べでいたからである。姿が写る部分だけは窓の外が見えないけれども、娘の輪郭のまわりを絶えず夕景色が動いているので、娘の顔も透明のように感じられた。しかしほんとうに透明かどうかは、顔の裏を流れてやまぬ夕景色が顔の表を通るかのように錯覚されて、見極める時がつかめないのだった。
 汽車のなかもさほど明るくはなし、ほんとうの鏡のように強くはなかった。反射がなかった。だから、島村は見入っているうちに、鏡のあることをだんだん忘れてしまって、夕景色の流れのなかに娘が浮かんでいるように思われて来た。
 そういう時彼女の顔のなかにともし火がともったのだった。この鏡の映像は窓の外のともし火を消す強さはなかった。ともし火も映像を消しはしなかった。そうしてともし火は彼女の顔のなかを流れて通るのだった。しかし彼女の顔を光り輝かせるようなことはしなかった。冷たく遠い光であった。小さい瞳のまわりをぼうっと明るくしながら、つまり娘の眼と火とあ重なった瞬間、彼女の眼は夕闇の波間の浮ぶ、妖しく美しい夜光虫であった。
  こんな風に見られていることを、葉子は気づくはずがなかった。彼女はただ病人に心を奪われていたが、たとえ島村の方へ振り向いたところで、窓ガラスに写る自分の姿は見えず、窓の外を眺める男など目に止まらなかっただろう。
  島村が葉子を長い間盗み見しながら彼女に悪いということを忘れていたのは、夕景色の鏡の非現実な力にとらえられていたからだったろう。
 だから、彼女が駅長に呼びかけて、ここでもなにか真剣過ぎるものを見せた時にも、物語めいた興味が先に立ったのかもしれない。
その信号所を通るころは、もう窓はただ闇であった。向こうに景色の流
れが消えると、鏡の魅力も失われてしまった。葉子の美しい顔はやはり写っていたけれども、その温かいしぐさにかかわらず、島村は彼女のうちになにか澄んだ冷たさを新しく見つけて、鏡の雲って来るのを拭おうともしなかった。
 ところがそれから半時間ばかり後に、思いがけなく葉子達も島村と同じ駅に下りたので、彼はまたなにか起るかと自分にかかわりがあるかのように振り返ったが、プラット・フォウムの寒さに触れると、急に汽車のなかの非礼が恥しくなって、後も見ずに機関車の前を渡った。
 男が葉子の肩につかまって線路へ下りようとした時に、こちらから駅員が手を上げて止めた。やがて闇から現れて来た長い貨物列車が二人の姿を隠した。
   

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