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[其他翻译] 「羊をめぐる冒険」の翻訳(23)

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发表于 2014-12-7 10:43:14 | 显示全部楼层 |阅读模式
1 鯨(くじら)のペニス、三つの職業を持つ女(10)

「君の言うとおりかもしれない。僕の人生が退屈なんじゃなくて、僕が退屈な人生を求めてるのかのしれない。でも結果は同じさ。どちらにしても僕は既にそれを手に入れているんだ。みんな退屈さから逃げ出そうとしているけれど、僕は退屈さに入り込もうとしている。まるでラッシュ?アワーを逆方向に行くみたいにさ。だから僕の人生が退屈になったからって文句なんて言わない。女房が逃げ出す程度のものさ」
  “也许正像你所说的那样。我的人生并不无聊,而我却在追求无聊的人生。其结果是完全一样的。别管是什么方法都已经成为这种状态。人们都在从无聊中逃离出来,而我却努力在向无聊之中奋进。简直就像在洪流之中逆行。总之我的人生变成无聊之后就无话可说了。已经到了夫人离家出走的程度。”

「奥さんとはそれで別れたの?」
  “和夫人就因为那种原因分开的?”

「さっきの言ったのようにひとくちじゃ言えない。しかしニーチェの言葉にもあるように、退屈さには神々も旗をまくってね、そういうことさ」
  “刚才已经说过也没什么可说的。但是就像尼采所说的那样,各路神仙也会从无聊面前离去。大概就这样。”

我々はゆっくりと料理を食べた。彼女は途中でソースのおかわりをして、僕はパンを余分に食べた。メイン?ディッシュを食べ終えるまで、我々はお互いに別のことを考えていた。皿が下げられ、ブルーベリーのシャーベットを食べ、エスプレッソ?コーヒーが出たところで僕は煙草に火を点けた。煙草の煙はほんの少しだけ空中を彷徨ってから無音の換気装置の中に吸い込まれていった。幾つかのテーブルは客がついていた。天井のスピーカーからはモーツァルトのコンチェルトが流れていた。
  我们在慢慢地吃饭。她吃到一半时又添加了沙司调料,我又多吃了块面包。直到吃完,我们各自都在想别的事情。把菜盘子拿走之后,开始吃果露冰激棱,在浓咖啡上来之时我点着了香烟。冒出的烟只在空中漂移一会儿后,被无音的换气扇吸走。几个桌位陆续有客人到来。屋顶的喇叭在播放着莫扎特的協奏曲。

「君の耳のことをもう少し聞きたいな」と僕は言った。
  “还是想再多知道一点有关你耳朵的事情。”我说。


「あなたの訊きたいことは、私の耳が特殊な力を持っているかどうかということね」
  “你所要知道的,是不是我的耳朵有什么特殊的能力?”

僕は肯いた。
  我点头同意。

「それはあなたが自分で確かめてほしいの」と彼女は言った。「私がそれについてあなたに何かを話したとしても、とても限定された形でしか話せないし、それがあなたの役に立つとは思えないの」
  “这一点还是你自己确认为好。”她说。“对此别管给你说什么,也只能说些限定的形状,对你也不会有什么效果。”

僕はもう一度肯いた。
  我再一次点头。

「あなたのために耳を出してもいいわ」と彼女はコーヒーを飲み終えてから言った。「でも、そうすることが本当にあなたのためになるのかどうかは私にもわからないの。あなたは後悔することになるかもしれないわよ」
  “为了你我可以把耳朵露出来。”她喝完咖啡后说。“但这样做是不是真的为你而做我自己也不明白。也许你会后悔的。”

「どうして?」
  “为什么?”

「あなたの退屈さはあなたが考えているほど強固なものじゃないかのしれないということよ」
  “你的无聊程度也并不一定就像你所想的那样那么强固。”

「仕方ないさ」と僕は言った。
    “这个没有什么办法。”我说。

彼女はテーブルごしに手をのばして、僕の手に重ねた。「それからもうひとつ、しばらくのあいだ――これから何ヵ月か――私のそばを離れないで。いい?」
  她把手伸过桌边再一次放到我的手上。“我还有一个要求,就是在最近这几个月之中,不能离开我的身边。可以吗?”

「いいよ」」
  “没有问题。”

彼女はハンドバッグから黒いヘア?ハンドを取り出すとそれを口にくわえ、両手で髪をかかえるようにして後ろにまわして素早く束ねた。
  她从手提包里把黑发卡拿出来,放到嘴里叨着,两手抓住头发向后梳理快速地系好。

僕は息を呑み、呆然と彼女を眺めた。口からからに乾いて、体のどこからも声はでてこなかった。白いしっくいの壁が一瞬波打ったように思えた。店内の話し声や食器の触れ合う音がぼんやりとした淡い雲のようなものに姿を変え、そしてまたともに戻った。波の音を聞こえ、懐かしい夕幕の匂いが感じられた。しかし、それらは何もかもほんの何百分の一秒かのあいだに僕が感じたもののほんの一部にすぎなかった。
  我屏住呼吸,呆呆地看着她。嘴里干裂得发响,身体的所有部位都发不出声音。就像白灰墙发出瞬间冲击波那样。店内的说话声和餐具的碰撞声变成像模糊的淡云那样,然后马上恢复。听到了波涛的声音,感觉到了怀旧夕阳的味道。但是,那也只是几百分之一秒内自己所感受到的小小的一部分而已。

「すごいよ」と僕はしぼり出すように言った。「同じ人間じゃないみたいだ」
  “实在太厉害了。”就像是被挤出来的声音那样说。“你的变化状态前后并不像是同一个人。”

「そのとおりよ」と彼女は言った。
  “的确是那样。”她说。
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 楼主| 发表于 2014-12-7 10:45:13 | 显示全部楼层
是自然异样的灵感还是人为主观行为?能感受到异样的功能?
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 楼主| 发表于 2014-12-11 22:28:42 | 显示全部楼层
zyp1234380 发表于 2014-12-11 11:45
白いしっくいの壁が一瞬波打ったように思えた。
那雪白的粉墙顿时起了涟漪。
波の音を聞こえ、懐かしい夕 ...

你的翻译更文学,更动人。
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