咖啡日语论坛

 找回密码
 注~册
搜索
查看: 637|回复: 1

[其他翻译] 雪国(自译 ) 10

[复制链接]
发表于 2015-1-8 11:26:30 | 显示全部楼层 |阅读模式
雪国(自译 )
10

   “那时你那么讲,分明是在胡说八道嘛。要不,谁会大过年的到这种天寒地冻的鬼地方来呢?再说,我后来也没有笑你哦。”
   姑娘猛地扬起了脸来。透过她脸上浓浓的白粉也能看到,刚才按在岛村手掌上的从眼皮到鼻子两侧的部位已经泛红了。这脸上的红晕既警示着雪国之夜的严寒,而在浓黑乌亮的头发的衬托下,又让人感到了丝丝暖意。
   姑娘星眼痴迷,含笑盈盈。然而,或许是想起了“那会儿”的缘故吧,片刻之间,岛村的话语简直就像是红色染料一般渐渐地染红了她的身体。她懊恼地垂下了脑袋,而敞开的衣服领处展示了一片粉红色的后背,一个活色生香的温润玉体简直呼之欲出。尤其是在乌黑发色的映衬下,更显得娇艳不可方物。她的前发并不怎么细密, 却一根根的十分粗壮,跟男人的头发差不多,两鬓连一根杂乱的短发都没有,整个发髻像某种黑色的矿物,沉甸甸地发着乌光。
  岛村重新打量起姑娘的头发来,觉得刚才触摸到时之所以惊呼还是第一次摸到如此冰冷的头发,原来并不是天气寒冷的缘故,实在是这头发本身的特质所致。然而,此刻的姑娘却在被炉桌面上扳起手指来了,而且,一扳起来就没完没了了。
  “你在数什么呀?”岛村问道。可她依然默不作声地继续扳了一会儿。
   “那天是五月二十三日,对吧?”
   “哦,原来你是在算日子呀。七、八月可是连着两个大月哦。”
   “对了,是一百九十九天了。正好是一百九十九天啊。”
   “我说,五月二十三日什么的,你还记得真清楚啊。”
  “翻一下日记,不就清楚了嘛。”
    “日记?你还记日记?”
    “嗯,读旧日记可是我的一大乐趣啊。里面什么都写,自己读起来都会害臊的。”
    “从什么时候开始记的?”
    “去东京做御酌之前一点点。那时我不是没钱吗?买不了日记本,就在两三文钱一本的杂记簿上用尺子打细格子,一看就是将铅笔削尖了画的,整齐极了。然后就从上到下顶天立地密密麻麻地写满小字。等到有钱买好本子了,可也就完了。用东西来不爱惜了。跟练字似的,以前是在旧报纸上练的,现在不都直接写在卷纸(译注:日本的旧信纸。形状跟现在的卷筒纸差不多,质地类似于我国的宣纸)上了吗?” 
    “从不间断吗?”
    “嗯,十六岁那会儿和今年记的最有意思了。都是上座(译注:指出去陪酒、表演)散了回来后,换上睡衣后写的。上座回来时不是已经很晚了吗?所以有些现在读起来也明白‘啊,那会儿写到这儿就睡着了’。”
    “是这样啊。”
  “不过也不是每天都记的,也有赖掉的。呆在这样的山沟沟里,就算出去上座,也还不都是老一套嘛。今年只买得到每页都印着日期的那种,这下就糟了。因为我有时候以动开了笔就怎么也停不下来的。”   
  比起日记来更让岛村感到意外的是,这姑娘从十五六岁开始,就每读一本小说都记笔记。据说这样的杂记簿已经多达十本了。
  “写下自己的感想?”
   “感想什么的是写不来的。只是记一些书名、作者、书中的人物名字,还有人物之间的关系之类的。”
   “这些东西记下来又有什么用呢?”
   “是啊,没什么用的。”
   “徒劳无益嘛。”
   “就是嘛。”姑娘爽朗地答道,一副满不在乎的样子,可她的眼睛却一直凝视着岛村。
   岛村刚想重重地再强调一遍“徒劳无益”,可不知为什么,他刚要开口,就觉得这雪夜所特有的宁静——仿佛连冰雪的冻结声都听得到的宁静——已深深地沁入肺腑。这自然是由于他被眼前的姑娘深深地吸引住了的缘故。自己明知那些笔记对于她来说并非徒劳无益,可非要劈头盖脸地说她是在白费力气。而这么一说却反倒让自己感受到姑娘天性之纯洁了。
    这姑娘所提到的小说,听起来似乎跟通常所说的文学并不是一回事。她与村民之间的友谊似乎也仅限于交换着看一些妇女杂志。除此之外就只有一个人闷头读书了。对于小说,既没有什么选择的余地,也没有什么深刻的理解,似乎只要看到客人那里有小说、杂志什么的就借来看看,而她随口提及的新作家的名字,有很多是岛村所不知道的。然而,听她的口气,就像是在谈论十分遥远的外国文学,如同一个丧失了贪念的乞丐所发出的声调,令人感到无限同情又极度无奈。岛村甚至联想到了自己,自己靠着外国书上的照片和文字而遥遥幻想着西洋舞蹈,不也就是这么回事吗?
 或许是因为好多个月没遇到能交谈此类话题的对象的缘故吧,姑娘又津津有味地谈论起她压根儿就没看过的电影和戏剧来了。一百九十九天前,正是这股谈论此类话题的热乎劲儿,起到了向岛村投怀送抱的催化剂的作用,可她现在好像已经给忘了,说着说着就被自己的话语所打动,身上又热乎起来了。
   然而,这种对都市时髦玩意儿的憧憬和向往,如今已成了一个可望而不及的天真的梦想,也正因为这样,纯粹的徒劳之感远较作为都市败落者的高傲、不平来得强烈。虽说她自己并未因此而表现出落寞和无奈,但岛村却看出了一种无可名状的悲哀。而一旦沉溺于此种悲哀,恐怕岛村就会觉得自己的生活也同样是徒劳无益的,并将一步步地深陷于这种飘渺无稽的感伤之中而不可自拔了吧。然而,眼前的姑娘得益于山川精气之熏陶,出落得如此青春靓丽。
    总之,岛村已经对她刮目相看了。因此,在得知对方已经成为艺妓的现在,有些事反倒难以启齿,不能表露什么非分之想了。  
    那会儿,她烂醉如泥,为自己那麻木不仁不听使唤的胳膊干着急,甚至嘴里嚷嚷着“怎么回事?可恶!真可恶!怎么不听使唤了?”狠狠地咬了自己的胳膊肘一口。   
    岛村还想起,那时她站都站不住,滚翻了身子后还说什么“我可是一点儿不可惜的。不过,我可不是那种女人”。想到这儿,岛村不禁犹豫了一下。姑娘立刻就察觉到了,说了声“这是零点的上行车”——此时正好传来了一声汽笛声,便反弹似的跳起了身来,十分粗暴地拉开了纸糊的移门和玻璃窗,扑到扶手旁后一屁股坐到了窗台上。
    冰冷的空气汹涌着灌入房间。渐行渐远的汽笛声,飘渺如夜风一般。
    “喂,你不冷吗?傻瓜。”岛村也起身走了过去。外面并没有风。
    夜色苍茫,皑皑白雪铺满了大地,隐隐的似乎都能听到从地底深处发出的冰雪冻结之声。天上没有月亮。漫天的繁星,多得令人难以置信。抬头望去,那些星星一颗颗晶莹剔透地漂浮在夜空中,看久了就会觉得它们似乎正在不停地坠落。而随着群星越来越近,天空就显得越发的高远,越发的深邃了。两县分界处的群山重重叠叠,已经难以一一分清了。但也惟其如此,它们才能以其深厚浓重的黑色,给星空之衣摆缀上配重。一切是那样的清朗沉寂,那样的和谐安详。
    知道岛村来到身边之后,姑娘便将胸脯伏在了扶手上。这并非是软弱的表现,在如此夜景的映衬下,这就是最最倔强的姿势了。岛村心想:好嘛,又来了。
   然而,尽管群山是黑色的,可不知什么缘故,山上的白雪却依然能够看得清清楚楚的。于是,这又叫人觉得群山透明而孤寂,而天空和群山一点也不协调。   
    岛村抓住姑娘的脖子,说了声“要感冒的。你看,冰凉冰凉的。”想将她朝后扳起身来。可姑娘死抓着扶手不肯撒手,嘶哑着嗓子说:
    “我回去了。”
    “回去吧。”   
    “再让我这么呆一会儿。”
    “那我可要去洗澡了。”
    “不要走。你也呆在这儿。”
    “把窗关了。”
    “再这么呆一会儿吧。”
  远处,半个村子都隐在神社杉树林的阴影里,而相距不到十分钟车程的火车站的灯光闪闪烁烁,似乎已被冻得噼啪作响,快要爆裂似的。
    无论是姑娘的脸蛋,还是窗户上的玻璃、自己的棉衣袖子,触手可及的东西都是那么的冷,岛村觉得自己还是第一次经历如此的严寒。
    此时,他觉得连脚下的榻榻米也透出阴冷了,故而想一个人去洗澡。可这回姑娘却说了声:
    “等等我。我也去。”
    便毫不矫情地跟着去了。


回复

使用道具 举报

 楼主| 发表于 2015-1-8 11:27:18 | 显示全部楼层
原文:
「君はあの時、ああ言ってたけれども、あれはやっぱり嘘だよ。そうでなければ、誰が年の暮にこんな寒いところへ来るものか。後でも笑やしなかったよ」
女がふっと顔を上げると、島村の掌に押しあてていた瞼から鼻の両側へかけて赤らんでいるのが、濃い白粉を透して見えた。それはこの雪国の夜の冷たさを思わせながら、髪の色の黒が強いために、温かいものに感じられた。
その顔は眩しげに含み笑いを浮べていたが、そうするうちにも「あの時」を思い出すのか、まるで島村の言葉が彼女の体をだんだん染めて行くかのようだった。女はむっとしてうなだれると、襟をすかしているから、背なかの赤くなっているのまで見え、なまなましく濡れた裸をむき出したようであった。髪の色との配合のために、なおそう思われるのかもしれない。前髪が細かく生えつまっているといるのではないけれども、毛筋が男みたいに太くて、後(おく)れ毛(げ)一つなく、なにか黒い鉱物の重ったいような光だった。
今さっき手に触れて、こんな冷たい髪の毛は初めてだとびっくりしたのは、寒気のせいではなくこういう髪そのもののせいであったかと思えて、島村が眺め直していると、女は火燵板の上で指を折りはじめた。それがなかなか終わらない。
「なにを勘定してるんだ」と聞いても、黙ってしばらく指折り数えていた。
 「五月の二十三日ね」
 「そうか。日数を数えてたのか。七月と八月と大が続くんだよ」
 「ね、百九十九日目だわ。ちょうど百九十九日目だわ」
「だけど、五月二十三日って、よく覚えてるね」
「日記を見れば、すぐ分かるわ」  
 「日記?日記をつけてるの?」
「ええ、古い日記を見るのは楽しみですわ。なんでも隠さずその通りに書いてあるから、ひとりで読んでいても恥かしいわ」
「いつから」
「東京でお酌に出る少し前から。その頃はお金が自由にならないでしょう。自分で買えないの。二銭か三銭の雑記帳にね、定規をあてて、細かい罫を引いて、それが鉛筆を細く削ったと見えて、線がきれいに揃ってるんですの。そうして帳面の上の端から下の端まで、細かい字がぎっちり書いてあるの。自分で買えるようになったら、駄目。物を粗末に使うから。手習だって、元は古新聞に書いてたけれど、この頃は巻き紙へじかでしょう」
「ずっと欠かさず日記をつけてるのかい」
 「ええ、十六の時のと今年のとが、一番面白いわ。いつもお座敷から帰って、寝間着に着替えてつけたのね。遅く帰るでしょう。ここまで書いて、中途で眠ってしまったなんて、今読んでも分かるところがあるの」
「そうかねえ」
「だけど、毎日毎日ってんじゃなく、休む日もあるのよ。こんな山の中だし、お座敷へ出たって、きまりきってるでしょう。今年はペ-ジごとに日付の入ったのしか買えなくて、失敗したわ。書き出せばどうしても長くなることがあるもの」
日記の話よりもなお島村が意外の感に打たれたのは、彼女は十五、六の頃から、読んだ小説をいちいち書き留めておき、そのための雑記帳がもう十冊にもなったということであった。
 「感想を書いとくんだね?」
「感想なんか書けませんわ。題と作者とそれから出て来る人物の名前と、その人達の関係と、それくらいのものですわ」
  「そんなものを書き止めといたって、しようがないじゃなか」
 「しようがありませんわ」
 「徒労だね」
 「そうですわ」と、女はこともなげに明るく答えて、しかしじっと島村を見つめていた。
全く徒労であると、島村はなぜかもう一度声を強めようとしたとたんに、雪の鳴るような静けさが身にしみて、それは女に惹き付けられたのであった。彼女にとってはそれが徒労であろうはずがないとは彼も知りながら、頭から徒労だと叩きつけると、なにかかえって彼女の存在が純粋に感じられるのであった。
この女の小説の話は、日常使われる文学という言葉とは縁がないもののように聞えた。婦人雑誌を交換して読むくらいしか、この村の人との間にそういう友情はなく、後は全く孤立して読んでいるらしかった。選択もなく、さほどの理解もなく、宿屋の客間などでも小説本や雑誌を見つける限り、借りて読むという風であるらしかったが、彼女が思い出すままに挙げる新しい作家の名前など、島村の知らないのが少なくなかった。しかし彼女の口ぶりは、まるで外国文学の遠い話をしているようで、無欲な乞食に似た哀れな響きがあった。自分が洋書の写真や文字を頼りに、西洋の舞踊を遥かに夢想しているのもこんなものであろうと、島村は思ってみた。
彼女もまた見もしない映画や芝居の話を、楽しげにしゃべるのだった。こういう話相手に幾月も飢えていた後なのであろう。百九十九日前の時も、こういう話に夢中になったことが、自ら進んで島村に身を投げかけてゆくはずみとなったのも忘れてか、またしても自分の言葉の描くもので体まで温まって来る風であった。
しかし、そういう都会的なものへのあこがれも、今はもう素直なあきらめにつつまれて無心な夢のようであったから、都の落人(おちゅうど)じみた高慢な不平よりも、単純な徒労の感が強かった。彼女自らはそれを寂しがる様子もないが、島村の眼には不思議な哀れとも見えた。その思いに溺れたなら、島村自らが生きていることも徒労であるという、遠い感傷に落されて行くのであろう。けれども目の前の彼女は山気(さんき)に染まって生き生きした血色だった。
 いずれにしろ、島村は彼女を見直したことにはなるので、相手が芸者というものになった今はかえって言い出しにくかった。
 あの時彼女は泥酔していて、痺れて立たぬ腕を歯痒いがって、
「なんだこんなもの。畜生。畜生。だるいよ。こんなもの」と、肘に激しくかぶりついたほどであった。
足が立たないので、体をごろん転がして、
 「決して惜しいんじゃないのよ。だけどそういう女じゃないの」と言った言葉も思い出されて来て、島村はためらっていると女はすばやく気づいて撥ね返すように、
「零時の上りだわ」と、ちょうどその時間聞こえた気笛に立上って、思い切り乱暴に紙障子とガラス戸をあけ、手摺へ体を投げつけざま窓に腰かけた。
  冷気が部屋いちどきに流れ込んだ。汽車の響きは遠ざかるにつれて、夜風のように聞えた。
「おい、寒いじゃないか。馬鹿」と、島村も立上って行くと風はなかった。
 一面の雪の凍りつく音が地の底深く鳴っているような、厳しい夜景であった。月はなかった。嘘のように多い星は、見上げていると、虚しい速さで落ちつつあると思われるほど、あざやかに浮き出ていた。星の群れが目へ近づいて来るにつれて、空はいよいよ遠く夜の色を深めた。国境の山々はもう重なりも見分けられず、そのかわりそれだけの厚さがありそうないぶした黒で、星空の裾に重みを垂れていた。すべて冴え静まった調和であった。
島村か近づくのを知ると、女は手摺に胸を突っ伏せた。それは弱々しさではなく、こういう夜を背景にして、これより頑固なものはないという姿であった。島村はまたかと思った。
しかし、山々の色は黒いにかかわらず、どうしたはずみかそれがまざまざと白雪の色に見えた。そうすると山々が透明で寂しいものであるかのように感じられて来た。空と山とは調和などしていない。
島村は女の喉仏のあたりを摑んで、
「風邪を引く。こんなに冷たい」と、ぐいとうしろへ起きそうとした。女は手摺にしがみつきながら声をつまらせて、
 「私帰るわ」
「帰れ」
  「もうしばらくこうさしといて」  
 「それじゃ僕はお湯に入って来るよ」
 「いやよ。ここにいなさい」
 「窓をしめてくれ」
「もうしばらくこうさしといて」
村は鎮守(ちんじゅ)の杉林の陰に半ば隠れているが、自動車で十分足らずの停車場の燈火は、寒さのためぴいんぴいんと音を立てて毀れそうに瞬いていた。
 女の頬も、窓のガラスも、自分のどてらの袖も、手に触るものは皆、島村にはこんな冷たさは初めてだと思われた。
 足の下の畳までが冷えて来るので、一人で湯に行こうとすると、
「待ってください。私も行きます」と、今度は女が素直について来た。
回复 支持 反对

使用道具 举报

您需要登录后才可以回帖 登录 | 注~册

本版积分规则

小黑屋|手机版|咖啡日语

GMT+8, 2024-5-14 16:03

Powered by Discuz! X3.4

© 2001-2017 Comsenz Inc.

快速回复 返回顶部 返回列表