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[其他翻译] 雪国(自译) 11

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发表于 2015-1-19 19:51:01 | 显示全部楼层 |阅读模式
雪国(自译)
11
    姑娘正在将岛村脱得散落一地的衣物放进盛衣筐的当儿,有个男的住店客人走了进来。看到匆忙将脸蛋藏到岛村胸前的姑娘后,那人说了声:
  “啊,真对不起。”
  “没关系,我们去那边的池子。”岛村赶紧说了这么一句,便赤身裸体的抱着衣筐朝隔壁的女子浴池走去。姑娘自然也装出和岛村是夫妻的模样跟着他过去了。岛村既不作声也不回头,一直走到池子旁,“扑通”一声跳进了温泉。到了水里后心里一笃定,他便不由得想放声大笑,于是就赶紧对着出水口胡乱地漱起口来。
回到了房间里之后,姑娘轻轻地歪着脑袋用小拇指往上捋着鬓发说道:
    “伤心啊。”
    不过她也仅仅说了这么一句。
    岛村远远地望着,以为姑娘那乌黑的眼睛眯缝着呢,凑近了一看,才发现那是她长长的睫毛。
    结果,这个有神经质的姑娘一宿没睡。     
    第二天早晨,岛村被姑娘捋腰带的声响弄醒了。
    “不好意思,这么早就把你吵醒了。还暗着呢,是吧。你看一下我,好吗?”说着,她便关掉了电灯。
    “看得见我的脸吗?看不见吧?”
    “看不见。不是还没天亮么。”
    “你瞎说。要好好看,不好好看可不行。这下子怎么样?”说着,姑娘又打开了窗户,
    “啊呀,不行。看得见的,是吧。我得回去了。”
    清晨的峭冷让岛村吃了一惊,他抬起头来朝窗外望去,只见天空中依然一片夜色,可远山已经是早晨了。
    “嗯,应该也没事儿吧。眼下是农闲时节,没人这么早就出来溜达的。不过,会不会有要进山去的人呢?”她拖着系了一半的腰带自言自语道,
    “刚才那班五点钟的下行列车,不会有客人下来的吧。旅店里的人也还不会起床的。”
    系好了腰带之后,姑娘也是坐立不安的,打量着窗外一个劲儿地瞎转悠。这种心神不宁的样子,就像夜行动物惧怕天亮,在慌慌张张地四下走动。简直是怪异的野性陡然发作的状态。
    或许是由于一来二去之间房间里渐渐地明亮起来的缘故吧,姑娘的脸颊也红了起来。红得是如此令人惊艳,岛村一时竟然看呆了。
    “你看看,把脸冻得通红了不是?”
    “不是冻的。是白粉洗掉了的缘故。我只要一钻被窝就会全身发烫,一直烫到脚趾头的。”对着枕边镜台上的镜子照了一下后她又说:
    “天终于大亮了。我要回去了。”
    岛村朝她那边看了一眼后,就“嗖”地缩起了脖子。镜子里是一片发着白光的雪。姑娘那通红的脸蛋就浮现在白雪之中。如此的清纯美丽,简直是语言所无法形容的。
    或许是太阳正在冉冉升起的缘故吧,镜中的白雪似乎在冷冷地燃烧着,显得越发地明亮了。而浮在白雪之上的姑娘的头发也越发的乌黑明亮了。

原文:
  
 彼の脱ぎ散らすものを女が乱れ籠に揃えているところへ、男の泊り客が入って来たが、島村の胸の前へすくんで顔を隠した女に気がつくと、
「あっ、失礼しました」
「いいえ、どうぞ。あっちの湯へ入りますから」と、島村はとっさに言って裸のまま乱れ籠を抱えて隣の女湯の方へ行った。女はむろん夫婦面でついて来た。島村は黙って後も見ずに温泉へ飛び込んだ。安心して高笑いがこみ上げて来るので、湯口に口をあてて荒っぽく嗽(うがい)いをした。

 部屋に戻ってから、女は横にした首を軽く浮かして鬢を小指で持ち上げながら、
 「悲しいわ」と、ただひとこと言っただけであった。
 女が黒い眼を半ば開いているのかと、近々のぞきこんでみると、それは睫毛であった。
 神経質な女は一睡もしなかった。                
 固い女帯をしごく音で、島村は目が覚めたらしかった。
「早く起きして悪かったわ。まだ暗いわね。ねえ、見て下さらない?」と、女は電燈を消した。
 「私の顔が見える?見えない?」
 「見えないよ。まだ夜が明けないじゃないか」
   
「嘘よ。よく見て下さらなければ駄目よ。どう?」と、女は窓を明け放して、
 「いけないわ。見えるわね。私帰るわ」
 明け方の寒さに驚いて、島村が枕から頭を上げると、空はまだ夜の色なのに、山はもう朝であった。     
 「そう、大丈夫。今は農家が暇だから、こんなに早く出歩く人はないわ。でも山へ行く人があるかしら」と、ひとりごとを言いながら、女は結びかかった帯をひきずって歩き、
 「今の五時の下りでお客がなかったわね。宿の人はまだまだ起きないわ」
 帯を結びおわってからも、女は立ったり坐ったり、そうしてまた窓の方ばかり見て歩き廻った。それは夜行動物が朝を恐れて、いらいら歩き廻るような落ち着きのなさだった。妖しい野性がたかぶってくるさまであった。
  そうするうちに部屋のなかまで明るんで来たか、女の赤い頬が目立ってきた。島村は驚くばかりあざやかな赤い色に見とれて、     
 「頬っぺたが真赤じゃないか、寒くて」
 「寒いじゃないわ。白粉を落したからよ。私は寝床へ入るとすぐ、足の先までぽっぽして来るの」と、枕もとの鏡台に向って、
 「とうとう明るくなってしまったわ。帰りますわ」
  島村はその方を見て、ひょっと首を縮みた。鏡の奥が真っ白に光っているのは雪である。その雪のなかに女の真赤な頬が浮んでいる。なんともいえぬ清潔な美しさであった。
 もう日が昇るのか、鏡の雪は冷たく燃えるような輝きを増して来た。それにつれて雪に浮ぶ女の髪もあざやかな紫光りの黒を強めた。
   
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