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[其他翻译] 「ダンスダンスダンス」の翻訳(13)

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发表于 2016-3-9 21:59:03 | 显示全部楼层 |阅读模式
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金銭面での問題はなかった。とりあえず半年暮らしていけるくらいの蓄えはあったし、この先のことは先になって考えればよかった。冬が去り、春がやってきた。春は僕の部屋を温い平和な光で満たした。窓から差し込む光が描く線を毎日じっと眺めていると、太陽の角度が少しずつ変化していくのがわかった。春はまた僕の心を様々な古い思い出で満たした。去っていった人々、死んでしまった人々。僕は双子のことを思い出した。僕は彼女たちと三人でしばらく暮らした。一九七三年のことだ、たしか。そのころ僕はゴルフ場のわきに住んでいた。日が暮れると、僕らは金網を乗り越えてゴルフ場の中に入り、あてもなく散歩し、ロスト?ボールを拾った。春の夕暮れは僕にそんな情景を思い起こさせた。みんな何処に行てしまったんだろう?
入り口と出口。
死んでしまった友達と二人で通った小さなスナックバーのことも思い出した。僕らはそこでとりとめもなく時を過ごしたものだった。でも今になってみれば、それがこれまでの人生でいちばん実体のある時間であったような気がする。変なものだ。そこでかかっていた古い音楽のことも思い出した。我々は大学生だった。我々はそこでビールを飲み、煙草を吸った。我々はそういう場所を必要としていたのだ。そしていろんな話をした。でもどんな話をしたかは思い出せない。ただいろんな話をしたとしか思い出せないのだ。
彼はもう死んでしまった。
あらゆる物を抱え込んで、彼は死んでいった。
入り口と出口。春はどんどん深まっていった。風の匂いが変わっていった。夜の闇の色合いも変化した。音も違った響きを帯びるようになっていった。そして季節は初夏に変わった。
五月の終わりに猫が死んだ。唐突な死だった。何の予兆もなかった。ある朝起きてみたら猫は台所の隅で丸くなって死んでいた。たぶん本人にもよくわからないまま死んでしまったのだろう。体は冷えたロースト?チキンみたいにかちかちになり、毛なみは生きていた時よりもっと汚く見えた。「いわし」という名の猫。彼の人生は決して幸せな代物ではなかった。とくに誰かから深く愛されたわけでもないし、とくに何かを深く愛したわけでもなかった。彼はいつも不安そうな目で人の顔を見た。自分はこれから何を失おうとしているのだろう、というような目で。そんな目つきのできる猫は他にはちょっといない。でもとにかく死んでしまった。一度死んでしまえば、それ以上失うべきものはもう何もない。それが死の優れた点だ。
僕は猫の死骸をスーパーマーケットの紙袋に入れて車の後部席に置き、近くの金物屋でシャベルを買った。そして実に久し振りにラジオのスイッチを入れ、ロックミュージックを聴きながら西に向かった。大抵はつまらない音楽だった。フリートウプド?マック、アバ、メリサ?マンチェスター、ビージーズ、KCアンド?ザ?サンシャインバンド、ドナ?サマー、イーグルズ、ボストン、コモドアズ、ジョンデンヴァー、シカゴ、ケニー?ロギンズ……。そんな音楽が泡のように浮かんでは消えていった。くだらない、と僕は思った。テイーン?エイジャーから小銭を巻き上げるためのゴミのような大量消費音楽。
でもそれからふと哀しい気持ちになった。
時代が変わったのだ。それだけのことなのだ。


  在钱方面没有问题。储蓄足够这样混半年日子的,把这些事放到脑后最好了。冬天过去,春天自然会到来。春天在我的屋内洒满了温暖平和的阳光。每天专注看着从窗口照进来的光线,太阳的角度稍微变化一点都看得很清楚。春天也让我的心充满了各种各样的回忆——已经离去的人们,已经死去的人们。我回想起了那对双胞胎。我和她俩共三人一起生活了一段。那是一九七三年的事。的确是。那时我住在高尔夫球场的旁边。天黑的时候,我翻过金属网走进网球场中,无目的地散步,捡拾丢失的球。春天的傍晚让我想起那样的情景。大家都去哪里了呢?
  入口和出口。
  也想起了那一件事,和已死去的朋友两人一起去了一个小酒馆。我们在那里度过了无关紧要的时光。不过现在来看,那是我人生当中至今最实际的时光。真是奇怪呀!还想起了在那里播放的古典音乐。我们是大学生,我们在那里喝啤酒,抽烟。我们非常需要那样的场所。还说了成车的话。但具体都说了些什么呢?想不起来了。只记得说了很多话。
  他已经死掉了。
  双手抱着所有的东西,他死掉了。
入口和出口。
春天在一天一天地加深。风的味道也在变化中,晚上的色调在变化中,声音也带来了不同的回响。接着季节进入了初夏。
  到五月末猫死掉了。是突然地死掉。什么征兆也没有。一天早晨起床后,猫已经在厨房的一个角落圈起来死了。大概在它自己都不明白的状态下死掉了。身体就像冷冻的烤鸡肉那样硬梆梆的,其皮毛比活着的时候显得更脏了。就是叫“沙丁鱼”的那只猫。它的人生决不是幸福的代表物。特别是没有受到谁的深爱,也没有特别地爱着什么。它总是用不安的目光看人的脸。仿佛自己将要失去什么吧?就是这样一种目光。能有这种目光的猫除它之外再也没有了吧。总之它已经死掉了。这样一次死之前,也没有什么可丢失的东西。那就是它死去的优点。
我把猫的尸体放进超市购物袋,然后把购物袋放到了车的后座上,在最近的五金店里买了一把铁锹。然后打开很久未用的收音机,听着ロックミュージック向西奔去。都是些不爽快的音乐。フリートウプド?マック、アバ、メリサ?マンチェスター、ビージーズ、KCアンド?ザ?サンシャインバンド、ドナ?サマー、イーグルズ、ボストン、コモドアズ、ジョンデンヴァー、シカゴ、ケニー?ロギンズ……。那些音乐就像水泡那样漂浮上来就消失了。我想,太无价值的音乐。都是少男少女为了挣些零花钱而制作的像垃圾那样的大量消费音乐。
由此突然变得有些悲伤的心情。
时代在变,就是这个缘故吧。
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 楼主| 发表于 2016-3-9 21:59:42 | 显示全部楼层
主人公开始恢复正常了。


回想起大学时光,回想起伙伴,还有猫。
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