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[其他翻译] 「ダンスダンスダンス」の翻訳(49)

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发表于 2016-5-22 15:30:05 | 显示全部楼层 |阅读模式
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タクシーの運転手は退屈そうにスポーツ新聞を広げて読んでいた。僕が一人でシートに戻ってホテルの名前を言うと、彼はびっくりしたようだった。
「本当に帰っちゃうんですか?」と彼は言った。「てっきりあとはいいから帰ってくれって言われると思ったんだけどね。雰囲気的に。普通は大体そうなるんだけど」
「だろうね」と僕は同意した。
「長年こういう商売やってると、まず勘は外れないんだけどなあ」
「長年やってれば外れることもある。確率的に」
「そりゃそうだけど」と運転手はちょっと混乱したような声で言った。「でもお客さん、少し変わってるんじゃないかな」
「そうかな」と僕は言った。そんなに僕は変わっているのだろうか?

部屋に戻って顔を洗い、歯を磨いた。歯を磨きながら少し後悔したが、結局そのままぐっすりと寝てしまった。僕の後悔は大体いつもあまり長くは続かないのだ。

朝、まず第一に僕はフロントに電話をかけて、部屋の予約を三日延長した。問題はなかった。どうせ今の季節はシーズン?オフなのだ。それほど混んではいない。
それから新聞を買ってホテルの近くのダンキン?ドーナッツに入り、プレイン?マフインを二つ食べ、大きなカップにコーヒーを二杯飲んだ。ホテルの朝食なんて一日で飽きる。ダンキン?ドーナッツがいちばんだ。安いし、コーヒーもおかわりできる。
次にタクシーを拾って図書館に行った。札幌でいちばん大きい図書館に行ってくれと言うとちゃんと連れていってくれた。図書館で僕は彼女の教えてくれた週刊誌のバックナンバーを調べてみた。ドルフィン?ホテルの記事が出ているのは十月二十日号だった。僕はその部分のコピーをとって、近くの喫茶店に入り、コーヒーを飲みながら腰を据えてそれを読んでみた。
わかりにくい記事だった。きちんと理解するまでに、何度も読みなおさなくてはならなかった。記者はわかりやすく書こうと精一杯努力していたが、その努力も事態の複雑さの前には歯が立たなかったようだ。おそろしくいりくんでいるのだ。でもまあじっくりと読めばおおよその輸郭はわかってきた。記事のタイトルは「札幌の土地疑惑。黒い手がうごめく都市再開発」とあった。空から写した完成間近のドルフィン?ホテルの写真も載っていた。
要約するとこういうことだった。まずだいいちに札幌市の一部で大規模な土地の買い占めが進行していた。二年ばかりの間に水面下で土地の名義が異様に動いた。地価が意味もなくホットになってきた。記者がその情報を得て調査を始めた。調べてみると、土地は様々な会社によって買われていたが、その大方は名前だけのベーパー?カンパニーだった。会社の登録はしてある。税金も払っている。しかしオフィスもないし、社員もいない。そしてそのべーパー?カンパニーは別のぺーパー?カンパニーに繋がっていた。実に巧妙に名義上の土地転がしが行われていた。二千万で売られた土地が六千万で転売され、それが二億で売られていた。様々なぺーパー?カンパニーの迷路をひとつひとつ辛抱強く辿っていくと、行き先はひとつだった。B産業という不動産を扱う会社だった。これはリアルな会社だった。赤坂に大きなファッショナブルな本社ビルを持っている。そのB産業はおおっぴらにではないがA総業というコングロマリットに繋がっていた。鉄道やらホテル?チェーンやら映画会社や食品チェーンやらデパートやら雑誌、クレジット金融から損害保険までを配下に収める巨大企業だった。A総業は政界にも巨大なパイプを持っていた。記者はもっと先まで追求した。するともっと面白いことがわかった。B産業の買い占めていた地域は札幌市が再開発計画を進めていた土地だったのだ。地下鉄の建設や、庁舎の移転や、そういう公共投資がその地域に行われることになっていた。その資金の大半は国から出ることになっていた。政府と北海道と札幌市が話しあって再開発計画を練り、最終決定に達した。場所や規模や予算、等々。ところがいざ蓋を開けてみると、その決定した地域の土地はこの何年かの間に誰かの手でしっかりと買い占められていた。情報がA総業に流れたのだ。そして計画が最終的に決定する以前から、土地の買い占めが地下深く進行していた。つまりその最終的な決定は最初から政治的に決定されていたのだ。
その買い占めの尖兵がドルフィン?ホテルだった。まずドルフィン?ホテルが一等地を確保した。その巨大ホテルがA総業のベッド?クオーターの役割を果たすことになった。それはその地域のリーダー的役割を担っていた。人目を引き、人の流れを変え、その地域の変貌の象徴となった。すべては綿密な計画のもとに進行した。それが高度資本主義というものだ。最も巨額の資本を投資するものが最も有効な情報を手にし、最も有効な利益を得ることになる。誰が悪いというのではない。資本投下というのはそういうものを内包した行為なのだ。資本投下をするものはその投下額に応じた有効性を要求する。中古車を買う人間がタイヤを蹴ったりエンジンを調べてみたりするように、一千億の資本を投下するものはその投下の有効性を細かく検討するし、ある場合には操作もする。その世界ではフェアネスなんて何の意味も持たない。そんなことをいちいち考えるには投下資本の額が大きすぎるのだ。
強引なこともやる。


  出租车司机在无聊地看着展开的体育报纸。当我一人坐到座位上说了宾馆的名字后,他有点吃惊的样子。
  “真的要回去吗?”他说。“后面肯定会很好的,虽然给我说了要回去。从那气氛上看,一般都是这样的。”
  “应该是这样的。”我同意。
  “长年做商务的话,首先灵感眼光不能偏离。”
  “若长年做的话也会有偏离的。从其概率讲。”
  “话虽这么说,”司机用混乱的声音说。“可是客人你难道正常吗?”
  “是的。”我说。我是在那样的变化中。

  回到房间后洗脸、刷牙。在刷牙的时候感觉有点后悔。结果是就这样酣睡了。我的后悔总不是那么长久的持续。

  早上第一件事是向服务台打电话,让房间的预定延长三天。延长住宿也没有什么问题。现在这个季节是淡季。也没有那么住宿紧张。
  然后买了报纸到宾馆附近的面包店吃了两个烤面包,喝了两大杯咖啡。在宾馆内的饭菜次一天就腻了。而在面包店却最好。很便宜,而且咖啡还可以再加一杯。
  接着乘出租车去了图书馆。我说去札幌最大的图书馆,司机就送到了。在图书馆找到了她告诉我的过期的周刊。刊登海豚宾馆新闻的是十月二十号的刊号。我把那一部分拷贝下来,去附近的咖啡店,坐下来喝着咖啡仔细读着材料。
  那是很难理解的新闻。到彻底理解必须要反复读几遍。记者尽了最大努力写出让人容易理解,但其努力在事态复杂面前也显得微不足道。头绪多得让人害怕。慢慢地读起来其轮廊才清楚一点。新闻的标题是:“札幌土地的疑惑 黑手对都市再开发蠢蠢欲动”。还登有从空中拍摄的将近完成的海豚宾馆的照片。
  概括地说就是以下内容。首先是在札幌市的一个地方,正在进行大规模的徒弟购买。在短短两年时间里暗地里土地的所有者名称在异常变动。地价无意义地激烈上涨。记者为了得到情报开展调查。一调查发现,土地被各种各样的公司购买,其大部分都是只有名的皮包公司。公司也都正规注册,也支付着税金。但是连办公地点也没有,职员也没有。而且其皮包公司和另一个皮包公司有关联。实际上只是在运作在所有者名义上转卖。用二千万买的土地被用六千万转卖,接着又以二亿卖掉。记者强忍受着沿着逐个皮包公司的迷路追下去就会发现,最终点是同一个。就是叫B产业的不动产公司。这是一个真实的公司。在赤坂有一个很现代的本社大楼。那个B产业并不是毫不掩饰地与A综合公司有关系。而且下属有铁道、宾馆联营组织、电影公司、食品联营组织、公寓、杂志、金融甚至到损害保险等,是一个巨大公司。A综合公司与政界也有巨大的关联。记者进一步向前追查,看到了更有趣的事。B公司所囤积的土地正是札幌市推进再开发计划的土地。地下铁道的建设、厅局办公楼的转移还有公共投资都在那个地区运行。其资金的大部分都是从国家投资出来的。政府、北海道和札幌市协商,共同研究再开发计划,达到最后决定。包括场所、规模、予算等等。可是等到那个盖子一旦打开就发现,所决定的土地在近几年间用谁的手已经被囤积。情报已流进了A综合公司。而且从计划的最终决定之前,土地的囤积已经在地下很深处进行中。就是说其最终的决定被最初的政治所决定。
  其囤积的尖兵就是海豚宾馆。首先海豚宾馆确保为一等地皮。其巨大的宾馆成了A综合公司的大本营的作用。它已经担当了那个地域的领导作用。引人注目、人流变化成为地域的变貌成为象征。所有的都在慎密的计划下进行。这就是高度资本主义。投入最巨大的资本获得最有效的猜报,最后取得最有效的利益。也并不是谁坏。投下资本就是包含有那种东西的行为。投下资本要求有与之投资额相对应的有效性。就像买二手车的人们查轮胎调查发动机那样,投下一千亿的资本要详细检讨所投下的有效性,在一定场合也有操作。在世界上没有什么公正什么意义。那些事情逐一考虑的话,所投下的资本额度会大大超量。
  强制行为。
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