読書メモ:「長崎ぶらぶら節」(なかにし礼) (五)
あらすじ:
ある人物が料亭花月で長崎の芸者を集め、「総揚げ」をやって、町の芸者と山の芸者を芸で雌雄を一決させると聞いて、愛八さんもそこに駆けつけた。それでそんな無茶な豪遊をしているのは他でもない、自分の心を奪ってしまった古賀十二郎だと分かっか。
愛八さんもその場で十八番の「年増」(彼女の歳にも相応しい)を歌って、好評を博した。
クライマックスを迎えてきた時、古賀十二郎は札(お金)をばら撒いた。
どんちゃん騒ぎは一晩中続いた。
翌朝、他の芸者さんが皆立ち去ったあと、愛八と古賀は二人きりで話を交わした。
町学者の鬱憤を晴らすために自己破滅するような遊び方をしたとの言い訳を聞きながら、これから一緒に長崎の古い歌を探しましょうかと誘われた愛八さんはすぐに飲み込めるわけがないのだが、やはり心を惹かれているせいか、すぐ承諾した。
・古賀十二郎個人情報の追加:所帯持ちで、子供八人(男3、女4)と妻の腹にいる九人目(男女不明)。全財産は研究と遊びに使い果てたため、これから長崎市に頼まれた著書でもらう「涙金」で家族を養っていくつもり。
2016/06/27
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