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[其他翻译] 「ダンスダンスダンス」の翻訳(75)

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发表于 2016-8-4 21:36:17 | 显示全部楼层 |阅读模式
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部屋に戻ると僕はまずバスタブに熱い湯をはって裸になり、そこにゆっくりと体を沈めた。でも体は簡単には温まらなかった。体の芯が凍えきっていて、湯の中に体をつけるとかえって寒気がするほどだった。僕はその寒気が消えるまで湯につかっているつもりだったのだが、その前に湯気にあてられて意識が朦朧としてきたので、あきらめて風呂を出た。そして窓ガラスに頭をつけて少し冷やしてからブランディーをグラスになみなみと注いでぐっと飲み干し、そのままベッドに入った。何も考えずに、しみひとつない頭でぐっすりと眠ろうと僕は思った。でも駄目だった。眠ることなんて絶対にできなかった。僕は硬直した意識を抱えたままベッドに横になっていた。そしてやがて朝がやってきた。どんよりと曇った灰色の朝だった。雪こそ降ってはいないが、空は継ぎ目ひとつなく灰色の雪雲に覆われ、街は隅から隅までたっぷりとその灰色に染められていた。目に映るものすべてが灰色だった。うらぶれた魂の住むうらぶれた街。

僕は何かを考えていて、そのせいで眠れなかったわけではなかった。僕は何も考えてなんかいなかった。何かを考えるには僕の頭は疲れすぎていたが、かといって眠ることもできない。僕の体と精神の殆どの部分は眠りを希求していた。それなのに頭の一部が固くこわばったまま頑なに眠ることを拒否して、そのせいで神経がいやにたかぶっていた。それはちょうど猛烈なスピードで走る特急列車の窓から駅名表示を読み取ろうとするときの苛立たしさに似ていた。駅が近付いてくる――さあ、こんどは目をこらしてちゃんと読み取らなくてはと思う――でも駄目だ。スピードが速すぎるのだ。字のかたちは漠然と見える。しかしそれがどういう字なのかがわからない。あっという間にそれは後ろに過ぎ去ってしまう。そういうのが際限なくつづいた。次から次へと駅がやってきた。名前も知れぬ辺境の小さな駅。列車は何度も汽笛を鳴らした。その甲高い響きは蜂のように僕の意識を刺した。

九時までそれが続いた。時計が九時をさすのを確かめてから、僕はあきらめてベッドを出た。駄目だ、眠れっこない、と僕は思った。浴室に行って髭を剃ったが、きちんと剃り終えるためには何度も自分に向かって「俺は今髭を剃っているんだぞ」と言いきかせなくてはならなかった。それから僕は服を着てブラシで髪をとかし、ホテルのレストランに朝食を食べに行った。窓際の席に座ってコンチネンタル?ブレクファストを注文し、コーヒーを二杯飲み、トーストを一枚齧った。一枚のトーストを食べ終えるのにずいぶん長い時間がかかった。灰色の雲がトーストをさえ灰色に染めていた。食べると綿ぼこりみたいな味がした。地球の終わりを予言するような天気だった。僕はコーヒーを飲みながら、朝食のメニューを五十回くらい読み直した。でも頭のこわばりはとれなかった。列車はまだ走り続けていた。汽笛も聞こえた。歯磨きのペーストが固まってこびりついているような、そんな感じのこわばりだった。僕のまわりで人々は熱心に朝食を食べていた。彼らはコーヒーに砂糖を入れ、トーストにバターを塗り、ナイフとフォークを使ってベーコン?エッグを切っていた。かちゃ?かちゃ?かちゃという皿や食器のふれあう音が間断なく鳴り響いていた。まるで操車場みたいだなと僕は思った。



  回到房间后,我首先向浴缸里放满热水,脱完衣服,慢慢地把身体泡在里面。但是身体却并不那么简单地变温暖。由于身体内芯已经被冷冻了,身体泡到热水中反而觉得更冷。原本打算在热水中泡到把寒气驱逐赶尽,而在赶尽之前因在热水之中意识有些不清醒,就从浴室走了出来。然后把脑袋顶住窗玻璃稍凉快之后向杯子里倒满了白兰地,一口气喝干,随即就这样钻到被窝里。本想脑子一片空白地酣睡,却做不到。想睡觉绝对做不到。在抱有僵硬意识的状态下躺在床上。就这样天亮了。是阴云密布的灰色的早晨。只是雪已经不下了,天空被密布的灰色雪云覆盖着,城里的各个角落被染成灰色。映入眼帘的东西全是灰色的。这里是落魄的魂所居住的落魄的城。

  因为想着什么问题而不能睡觉,其实并不是那样。我什么也不想。一旦想什么的时候脑子就疲劳过度。一旦这样就不能睡觉。我的身体和精神的所有部分都希求睡觉。尽管如此脑中的一部分却还那么顽固拒绝睡觉,为此神经却那么兴分。这种状态就像是透过高速列车的车窗要看清车站名牌那样焦急。车站在靠近时——啊,这次聚精会神若看不到——还是笨蛋。是因为速度太快。看上去字形模糊。但那是什么字却看不清楚。瞬间已经被甩到了后面。就那样无止境朝前跑,从一个车站跑到下一个年站,都是不知名的边境小站。列车还不停地鸣笛,那高亢的声音像蜜蜂那样刺激着我的意识。

  一直持续到九点。在确认时钟指向九点后,我确定起床。不可以,不能再睡了。去浴室刮胡了,为了能刮干净,自己对自己大声喊:“我现在正在刮胡子。”然后我穿上衣服用梳子梳好头发,去宾馆的自助餐厅吃早饭。坐到窗边的座位上点了欧式套餐,喝了两杯咖啡,吃了一块烤面包。吃完一块烤面包花了相当长的时间。灰色的云把面包也染成了灰色。那味道也像是细棉屑尘。这像是予言地球末日的天气。我一边喝着咖啡反复读了50回早餐的订单。可是头脑的僵硬却并没有解除,列车还在继续飞速走着,还能听到汽笛。附着在牙上的糊状食品开始坚硬起来,感觉就是那么一种坚硬的东西。我周围的人们在热心地吃着早饭。他们向咖啡里面加糖,向面包上塗奶油,用刀和叉子切着咸肉鸡蛋。咔嚓、咔嚓、咔嚓,盘子和餐具碰撞的声音不断地响着。简直像是练车场那样。
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 楼主| 发表于 2016-8-4 21:37:14 | 显示全部楼层
晚上一直没有睡觉,脑袋僵硬,不能正常思考。
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