第二章 世界に向かって
国内にテコンドーを広めることに成功した、崔総裁は、世界にテコンドーを広める為、様々な準備を整え、4年後の1959年には、国際テコンドー師範団を作り、ベトナム、台湾にテコンドーを伝え、同年、韓国で大韓テコンドー協会を設立させました。 1962年マレーシアの初代韓国大使に任命されたのをきっかけに、マレーシアにもテコンドーを伝え、その後も、ヨーロッパやアフrカなどの各地でテコンドーの演武を行いながら、着実に世界へ広めて行きました。そして、1966年、9ヶ国の承認を受けて、国際テコンドー連盟(International Taekwon-do Federation、略称:ITF)がソウルに発足しました。
初めての国際大会は、1969年に香港で行われた、第一回アジアテコンドー選手権大会で、その後、1972年、ITF本部を、カナダのトロントへ移すことになりました。そして、国際テコンドー連盟 崔泓熙総裁を始めとするITFのメンバーの、たゆまぬ努力の結果、1974年、念願の第一回世界テコンドー選手権大会が、カナダのモントリオールで開催され、それを皮切りに、翌年の1975年、オランダのアムステルダムで、第一回ヨーロッパテコンドー選手権大会が、1981年には、第一回テコンドー太平洋地域選手権大会がオーストラリアのクィーンズランドで開催されるなど、著しい発展を遂げました。
1985年以降、ITFは、オーストリアのウィーンに本部を移し、現在も活発な活動を続けています。今やテコンドーは、世界128カ国で親しまれ、競技人口は、4,000万人とも5,000万人とも言われ、その数は年々着実に増えています。テコンドーがここまで全世界的に普及、発展出来たのも、崔泓熙総裁を始めとするITF師範達の、テコンドーへの情熱の賜物と言えるのです。 |