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週刊 社会の基礎知識
■ <第125号>
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若者の間で急増中 ■ ニート ■
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みなさん、こんにちは。
6月に入り、2005年も折り返し地点にさしかかっています。
前半は思うようにがんばれたでしょうか?
「時は金なり」というように、限りある時間を有効にがんばっていきましょう。
さて、今週のテーマは「ニート」です。
「ニート」は、最近ニュースなどでも耳にするようになり
国会でも話題になっている NEET(Not in Employment, Education or Training)
という英国発祥の言葉です。
ニートとは、職についておらず、学校機関にも所属しておらず、
就労に向けた求職活動などを行なっていない人たちを指します。
通常、失業者とは就職活動をしていることが前提なので、
ニートは失業者に含まれません。
現在、日本でニートに分類されるであろう若者は約70万人といわれています。
2005年4月の失業者数が約300万人ですから、
ニートの70万人という数は、決して一部の人間ということではなく、
社会全体のかなり深刻な問題だと考えられます。
ニートのタイプとしては、不良や暴走族のような反社会的なタイプや
社会との関係を築けず引きこもってしまうタイプ、一度は就職したが早期に退職し、
就労する意欲を失ってしまうタイプなどさまざまです。
ニートをはじめ、失業者、フリーター、少子化と、日本のおける就労問題は、
年々複雑化し、その深刻さが増しています。
将来の日本を支える人材が育つ土壌を早急に開拓しなければ、
今後迎える日本の高齢社会において、暗い未来しかないのではないでしょうか。 |
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