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羅生門①

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发表于 2005-9-8 23:20:28 | 显示全部楼层 |阅读模式

  羅生門
芥川龍之介

 

 ある日の暮方の事である。一人の下人(げにん)が、羅生門(らしょうもん)の下で雨やみを待っていた。

黄昏时分,罗生门下,一个不知是谁家的下人在此躲雨。

 広い門の下には、この男のほかに誰もいない。ただ、所々丹塗(にぬり)の剥(は)げた、大きな円柱(まるはしら)に、蟋蟀(きりぎりす)が一匹とまっている。羅生門が、朱雀大路(すざくおおじ)にある以上は、この男のほかにも、雨やみをする市女笠(いちめがさ)や揉烏帽子(もみえぼし)が、もう二三人はありそうなものである。それが、この男のほかには誰もいない。

 空荡荡的门洞里,就此一人。除此之外,便只有一匹蟋蟀,蹲伏在朱漆斑剥陆离的粗大的柱子上了。罗生门正当朱雀大道上,按理,该有几个戴斗笠或软帽的行人来此避雨。然而,现在却只他一个,再无旁人了。

 何故かと云うと、この二三年、京都には、地震とか辻風(つじかぜ)とか火事とか饑饉とか云う災がつづいて起った。そこで洛中のさびれ方は一通りではない。旧記によると、仏像や仏具を打砕いて、その丹(に)がついたり、金銀の箔がついたりした木を、路ばたにつみ重ねて、薪(たきぎ)の料(しろ)に売っていたと云う事である。洛中がその始末であるから、羅生門の修理などは、元より誰てて顧る者がなかった。するとその荒れ果てたのをよい事にして、狐狸(こり)が棲む。盗人(ぬすびと)が棲む。とうとうしまいには、引取り手のない死人を、この門へ持って来て、棄てて行くと云う習慣さえ出来た。そこで、日の目が見えなくなると、誰でも気味を悪るがって、この門の近所へは足ぶみをしない事になってしまったのである。

若问为甚,只因近二三年来,京都灾祸连连,地震、龙卷风、大火、饥懂等般,将此若大个京城闹得凋敝不堪。据旧时所记,当时竟有将佛像、佛事家什砸碎、将饰有朱漆以及金箔银箔的木头堆置路旁,当柴薪卖的事情。京里的境况既已如此,自无人顾及罗生门的修缮等事了。一任其废弃后,便有狐狸出没,盗贼蛰居。甚至日久成俗,只管将些无主的尸首拖了进来。故尔日交黄昏之际,便阴森可怖,再无人近前了。

 その代りまた鴉がどこからか、たくさん集って来た。昼間見ると、その鴉が何羽となく輪を描いて、高い鴟尾(しび)のまわりを啼きながら、飛びまわっている。ことに門の上の空が、夕焼けであかくなる時には、それが胡麻をまいたようにはっきり見えた。鴉は、勿論、門の上にある死人の肉を、啄(ついば)みに来るのである。――もっとも今日は、刻限が遅いせいか、一羽も見えない。ただ、所々、崩れかかった、そうしてその崩れ目に長い草のはえた石段の上に、鴉の糞が、点々と白くこびりついているのが見える。下人は七段ある石段の一番上の段に、洗いざらした紺の

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 楼主| 发表于 2005-9-8 23:21:32 | 显示全部楼层

下人は、守宮(やもり)のように足音をぬすんで、やっと急な梯子を、一番上の段まで這うようにして上りつめた。そうして体を出来るだけ、平(たいら)にしながら、頸を出来るだけ、前へ出して、恐る恐る、楼の内を覗いて見た。

那下人壁虎似地蹑手蹑脚,好不容易爬到了这陡直的楼梯的最上一级。他尽量匍匐下来,伸长脖子,战战兢兢地向楼内打量。

 見ると、楼の内には、噂に聞いた通り、幾つかの死骸が、無造作に棄ててあるが、火の光の及ぶ範囲が、思ったより狭いので、数は幾つともわからない。ただ、おぼろげながら、知れるのは、その中に裸の死骸と、着物を着た死骸とがあるという事である。勿論、中には女も男もまじっているらしい。そうして、その死骸は皆、それが、かつて、生きていた人間だと云う事実さえ疑われるほど、土を捏ねて造った人形のように、口を開(あ)いたり手を延ばしたりして、ごろごろ床の上にころがっていた。しかも、肩とか胸とかの高くなっている部分に、ぼんやりした火の光をうけて、低くなっている部分の影を一層暗くしながら、永久に唖(おし)の如く黙っていた。

果然,正如传闻所言,楼里胡乱地扔着几具死尸,就火光照到的地方看,地方比想象中的要小,也看不出到底有多少具尸体。昏暗朦胧中,只觉得里面有光屁股的,也有穿着衣服的。自然,男女都有。而且,这些尸体叫人全然不信他们是曾经活过的人,倒像是泥捏的假人,张着嘴,摊着胳臂,横七竖八地躺在楼板上。肩膀以及胸脯这些突出的部位,浴在朦胧的火光里,使得凹陷部位愈加地阴沉黑暗,无不似哑巴一般永久地沉默着。

 下人は、それらの死骸の腐爛した臭気に思わず、鼻を掩(おお)った。しかし、その手は、次の瞬間には、もう鼻を掩う事を忘れていた。ある強い感情が、ほとんどことごとくこの男の嗅覚を奪ってしまったからだ。

  死尸腐烂的浓臭,使得那下人不由得赶紧捂住了鼻子。可是,接下来他的手竟忘了捂鼻子了。因为一个强烈的刺激,几乎完全使他丧失了嗅觉。

 下人の眼は、その時、はじめてその死骸の中に蹲っている人間を見た。檜皮色(ひわだいろ)の着物を着た、背の低い、痩(や)せた、白髪頭(しらがあたま)の、猿のような老婆である。その老婆は、右の手に火をともした松の木片(きぎれ)を持って、その死骸の一つの顔を覗きこむように眺めていた。髪の毛の長い所を見ると、多分女の死骸であろう。

那下人的眼睛这时才刚刚看到,尸首堆里竟还蹲着一个人。是一个身穿棕黑色衣服、又矮又瘦、满头白发、猴子似的老婆子。这老婆子右手里攥着一块点燃了的松木片,正在端详一具尸体的脸。从那长头发看来,当是一具女尸。

 下人は、六分の恐怖と四分の好奇心とに動かされて、暫時(ざんじ)は呼吸(いき)をするのさえ忘れていた。旧記の記者の語を借りれば、「頭身(とうしん)の毛も太る」ように感じたのである。すると老婆は、松の木片を、床板の間に挿して、それから、今まで眺めていた死骸の首に両手をかけると、丁度、猿の親が猿の子の虱(しらみ)をとるように、その長い髪の毛を一本ずつ抜きはじめた。髪は手に従って抜けるらしい。

 那下人六分恐惧四分好奇,一时间竟忘了喘气。那种感觉,借用一句旧时所记的话说,就是“全身的毛发都炸开了”。这时,老婆子将松木片插在楼板缝里,两手搭在刚才打量过的那具尸体的脑袋上,跟母猴替小猴捉虱子一般,一根一根地拔起了头发。头发应手而落。

 その髪の毛が、一本ずつ抜けるのに従って、下人の心からは、恐怖が少しずつ消えて行った。そうして、それと同時に、この老婆に対するはげしい憎悪(ぞうお)が、少しずつ動いて来た。――いや、この老婆に対すると云っては、語弊(ごへい)があるかも知れない。むしろ、あらゆる悪に対する反感が、一分毎に強さを増して来たのである。この時、誰かがこの下人に、さっき門の下でこの男が考えていた、饑死をするか盗人になるかと云う問題を、改めて持出したら、恐らく下人は、何の未練もなく、饑死を選んだ事であろう。それほど、この男の悪を憎む心は、老婆の床に挿した松の木片のように、勢いよく燃え上り出していたのである。

看着头发一根根被拔下来,那下人的恐怖也在一点点地散去。与此同时,对这老婆子的憎恶,却在一点点地升起来了——不,说是对这老婆子,也许不太妥当。应该说是对一切恶的反感,瞬息倍增。此时如有人向这下人重提刚才他在门下想过的,是饿死还是当强盗的问题,恐怕他将毫不犹豫地选择饿死吧。他那恶恶之心,正如那老婆子插在楼板上的松木片似地,熊熊燃起。

 下人には、勿論、何故老婆が死人の髪の毛を抜くかわからなかった。従って、合理的には、それを善悪のいずれに片づけてよいか知らなかった。しかし下人にとっては、この雨の夜に、この羅生門の上で、死人の髪の毛を抜くと云う事が、それだけで既に許すべからざる悪であった。勿論、下人は、さっきまで自分が、盗人になる気でいた事なぞは、とうに忘れていたのである。

 自然,他还不明白老婆子为什么要拔死人的头发。论理,也不知将此归于善或恶是否妥贴。不过他觉得单是在风雨之夜的罗生门上拔死人头发这一点,已经是罪不可恕的了。当然,他早已将自己刚才还有当强盗之心的事忘得一干二净了。

 そこで、下人は、両足に力を入れて、いきなり、梯子から上へ飛び上った。そうして聖柄の太刀に手をかけながら、大股に老婆の前へ歩みよった。老婆が驚いたのは云うまでもない。

于是,那下人双脚用力,猛地一个箭步从楼梯上跳了上去,手按木柄长刀,大踏步走近那老婆子。不用说,老婆子自然是惊恐万分。

 老婆は、一目下人を見ると、まるで弩(いしゆみ)にでも弾(はじ)かれたように、飛び上った。

老婆子一看到那下人,吓得像弹弓似的跳了起来。

「おのれ、どこへ行く。」
 下人は、老婆が死骸につまずきながら、慌てふためいて逃げようとする行手を塞いで、こう罵(ののし)った。老婆は、それでも下人をつきのけて行こうとする。下人はまた、それを行かすまいとして、押しもどす。二人は死骸の中で、しばらく、無言のまま、つかみ合った。しかし勝敗は、はじめからわかっている。下人はとうとう、老婆の腕をつかんで、無理にそこへ捻じ倒した。丁度、鶏(にわとり)の脚のような、骨と皮ばかりの腕である。

“呔!哪里走。”
  那下人大声吆喝着,挡住了在死尸体间磕磕绊绊、慌不择路地要想逃走的老婆子的去路。老婆子还想把他撞开,好溜之大吉。那下人不依不饶,将她一把推了回去。于是,俩人一时便谁都不吭声地死尸堆里扭结起来。胜败当然早已注定,最后那下人抓住了老婆子的胳臂,硬将她按倒在地。那条胳臂瘦嶙嶙,如同鸡脚一般。

「何をしていた。云え。云わぬと、これだぞよ。」
 下人は、老婆をつき放すと、いきなり、太刀の鞘を払って、白い鋼(はがね)の色をその眼の前へつきつけた。けれども、老婆は黙っている。両手をわなわなふるわせて、肩で息を切りながら、眼を、眼球(めだま)が瞼の外へ出そうになるほど、見開いて、唖のように執拗(しゅうね)く黙っている。これを見ると、下人は始めて明白にこの老婆の生死が、全然、自分の意志に支配されていると云う事を意識した。そうしてこの意識は、今までけわしく燃えていた憎悪の心を、いつの間にか冷ましてしまった。後に残ったのは、ただ、ある仕事をして、それが円満に成就した時の、安らかな得意と満足とがあるばかりである。そこで、下人は、老婆を見下しながら、少し声を柔らげてこう云った。

  
  “你在干吗?老实说!不说,瞧这个!”
  那下人摔开老婆子,“嗖”地拔刀出鞘,将雪白的钢刃直递到她眼前。可是,老婆子默不做声。她两手发抖,气喘吁吁地耸动着双肩,两眼瞪得溜圆,眼珠子都快要从眼眶里蹦出来了,顽固地沉默着,像个哑巴。见此光景,那下人才清楚那老婆子的死活已全操在自己手的里,刚才那烈火般的憎恶感,不知不觉之间也冷了下来。剩下的只有如同差使办利落后的那种洋洋自得和满足。于是,他低头看着老婆子,稍稍放缓了口气,说道:

「己(おれ)は検非違使(けびいし)の庁の役人などではない。今し方この門の下を通りかかった旅の者だ。だからお前に縄をかけて、どうしようと云うような事はない。ただ、今時分この門の上で、何をして居たのだか、それを己に話しさえすればいいのだ。」

“俺可不是什么捕快差人。是经过这门下的行路人。所以不会缚你送官的。只消告
诉俺,这个时候你在门楼上,到底干什么,也就罢了”

 すると、老婆は、見開いていた眼を、一層大きくして、じっとその下人の顔を見守った。瞼の赤くなった、肉食鳥のような、鋭い眼で見たのである。それから、皺で、ほとんど、鼻と一つになった唇を、何か物でも噛んでいるように動かした。細い喉で、尖った喉仏の動いているのが見える。その時、その喉から、鴉の啼くような声が、喘ぎ喘ぎ、下人の耳へ伝わって来た。

于是,那老婆子将本来就已经睁很大的眼睛睁得更大了,眨也不眨地盯着那下人。那眼睛的眼泡发红,眼光就像食肉鸟的眼一样凶。然后,像是在嚼什么东西似地,动了动满是皱纹几乎已和鼻子挤在一起的嘴唇。从她细细的喉咙上,看得见发尖的喉结在动。此时,从那喉咙里,有一个上气不接下气的,乌鸦叫似的声音,传到了那下人的耳朵里。

「この髪を抜いてな、この髪を抜いてな、鬘(かずら)にしようと思うたのじゃ。」
 下人は、老婆の答が存外、平凡なのに失望した。そうして失望すると同時に、また前の憎悪が、冷やかな侮蔑(ぶべつ)と一しょに、心の中へはいって来た。すると、その気色(けしき)が、先方へも通じたのであろう。老婆は、片手に、まだ死骸の頭から奪った長い抜け毛を持ったなり、蟇(ひき)のつぶやくような声で、口ごもりながら、こんな事を云った。

“拔了这头发,拔了这头发,是去做假发的。”
  老婆子的回答,平淡无奇,令那下人非常失望。失望的同时,刚才的憎恶又同冷酷
的蔑视一起涌上了心头。他那神情,大概老婆子也看出来了。于是,她一手还捏着一把
刚从死人头上拔下的长头发,用癞蛤蟆嘀咕似的声音,磕磕巴巴地又说出一段话来。

「成程な、死人(しびと)の髪の毛を抜くと云う事は、何ぼう悪い事かも知れぬ。じゃが、ここにいる死人どもは、皆、そのくらいな事を、されてもいい人間ばかりだぞよ。現在、わしが今、髪を抜いた女などはな、蛇を四寸(しすん)ばかりずつに切って干したのを、干魚(ほしうお)だと云うて、太刀帯(たてわき)の陣へ売りに往(い)んだわ。疫病(えやみ)にかかって死ななんだら、今でも売りに往んでいた事であろ。それもよ、この女の売る干魚は、味がよいと云うて、太刀帯どもが、欠かさず菜料(さいりょう)に買っていたそうな。わしは、この女のした事が悪いとは思うていぬ。せねば、饑死をするのじゃて、仕方がなくした事であろ。されば、今また、わしのしていた事も悪い事とは思わぬぞよ。これとてもやはりせねば、饑死をするじゃて、仕方がなくする事じゃわいの。じゃて、その仕方がない事を、よく知っていたこの女は、大方わしのする事も大目に見てくれるであろ。」
 老婆は、大体こんな意味の事を云った。

        
  “要说呐,拔死人的头发,好象也不对。不过呐,这儿这些死人,遭此报应也一点儿不冤呀。就说我拔了她头发的这个女人,活着时就把蛇切成一段段四寸来长,晒干了拿来当鱼干卖给宫里头那些佩刀的。要不是害瘟病死了,这会儿还卖呢。都说她卖的鱼干鲜,那些佩刀的没了她的鱼干还吃不下饭了呢。俺觉得她干那营生也不算坏事。要不干就得饿死,不是没法子么?一样,我干的这些也不叫坏事。不干就得饿死,也是没法子呀!这种没法子的事,她最清楚了,她不会怪俺的。”
  老婆子的话大致就是这些意思。

 下人は、太刀を鞘におさめて、その太刀の柄を左の手でおさえながら、冷然として、この話を聞いていた。勿論、右の手では、赤く頬に膿を持った大きな面皰を気にしながら、聞いているのである。しかし、これを聞いている中に、下人の心には、ある勇気が生まれて来た。それは、さっき門の下で、この男には欠けていた勇気である。そうして、またさっきこの門の上へ上って、この老婆を捕えた時の勇気とは、全然、反対な方向に動こうとする勇気である。下人は、饑死をするか盗人になるかに、迷わなかったばかりではない。その時のこの男の心もちから云えば、饑死などと云う事は、ほとんど、考える事さえ出来ないほど、意識の外に追い出されていた。

那下人把刀插进鞘里,左手按着刀柄,冷冷地听着。右手自然也没闲着,一直摸着脸上那颗红肿的粉刺。听着听着,他胸中升起了一股勇气。这正是他刚在门洞里所缺乏的勇气。而这与他上得楼来,逮住老婆子的勇气全然是两码事。他不仅不为是饿死还是当强盗的问题而烦恼了,去饿死的念头甚至想也不会想了,已被抛到九霄云外去了。

「きっと、そうか。」
 老婆の話が完(おわ)ると、下人は嘲(あざけ)るような声で念を押した。そうして、一足前へ出ると、不意に右の手を面皰から離して、老婆の襟上(えりがみ)をつかみながら、噛みつくようにこう云った。
「では、己が引剥(ひはぎ)をしようと恨むまいな。己もそうしなければ、饑死をする体なのだ。」
    “果真如此吗?”
  老婆子的话音刚落,他便一声冷笑,横下了心。他上前一步,右手从粉刺上移开,出其不意地一把揪住老婆子的衣领,恶狠狠地说:
  “如此说来,俺剥了你的衣服,你也不要恨俺。不这样,俺也得饿死。”

 下人は、すばやく、老婆の着物を剥ぎとった。それから、足にしがみつこうとする老婆を、手荒く死骸の上へ蹴倒した。梯子の口までは、僅に五歩を数えるばかりである。下人は、剥ぎとった檜皮色の着物をわきにかかえて、またたく間に急な梯子を夜の底へかけ下りた。

那下人不容分说地扯掉了老婆子的衣服。猛地一脚将扑上来的老婆子踢翻在死尸堆上。三步并作两步窜到了楼梯口,腋下夹着夺来的棕黑色衣服,一眨眼便下到了楼梯下的夜幕之中了。

 しばらく、死んだように倒れていた老婆が、死骸の中から、その裸の体を起したのは、それから間もなくの事である。老婆はつぶやくような、うめくような声を立てながら、まだ燃えている火の光をたよりに、梯子の口まで、這って行った。そうして、そこから、短い白髪(しらが)を倒(さかさま)にして、門の下を覗きこんだ。外には、ただ、础

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发表于 2005-9-9 23:03:32 | 显示全部楼层
罗生门* 某日, 已近傍晚, 罗生门下有一家奴等着雨停。 横宽竖高的门下, 荡然无一人, 除却他以外。 只是在朱漆斑驳的大圆柱上, 瘫软的攀着只蟋蟀。 罗生门, 正当朱雀大路, 似乎本该有些许个市女笠、揉乌帽同在候雨停, 可如今却单单他一个。 搞成这般景象, 只因近两、三年, 京都频遭地震、台风、大火、饥馑的洗劫。 如今, 京城更是萧条落魄了。 按旧时的纪录*, 甚至有些将佛像、佛具捣碎了, 将残剥着丹漆和飞金的木头, 堆成一堆, 当街当柴卖了。 洛中*如此境况, 罗生门的修葺管理, 原本无人问津的此事, 现时更无从顾及了。 荒凉中, 便有狐狸和盗匪来乘势作窝。 直到最后竟形成了这样的习惯——无名的野尸们, 都被搬来门里, 丢弃在此地。 日头渐暗, 气象阴森, 罗生门附近便不会再有活人的影迹了。 相反地, 成群的黑鸦纷至沓来。 即便昼亮时分, 黑鸦现出轮廓, 盘踞于高处门楼的瓦兽边, 不住地嘶叫。 紫日衬在罗生门上空, 呈出血红的圆盘, 只见满天飞掠的芝麻。 门内的死尸的鲜肉,不庸说, 是黑鸦啄食的美餐。 ——今天早已大晚, 黑鸦没了踪影。 只留下点点白粪牢牢地附着在顶出野草的崩塌的石阶。 家奴穿着洗白的藏蓝旧袄*, 一屁股坐在七级石阶的最高一级上, 不时抚触右脸颊的大脓疱, 木然地望着不止的雨。 方才提过「家奴等着雨停。」 其实, 家奴并不知雨停后, 又该何去何从。 若在平时, 毋庸说, 回去主人家便行了。可那位主人家四、五日前将他辞退了。 如前所述, 如今京都城一片萧索衰微, 家奴被老主辞退的事, 也无非是衰微世道的小小余波。 所以, 说「家奴等着雨停。」 莫如说确切点「被大雨围困的家奴, 举目无路, 前途黯淡。」 加之可恶的天气, 严重影响了这位平安朝家奴的脆弱的神经。申末*下起的雨, 现今也毫无停顿的迹象。 家奴的乱麻般地考量着, 似听非听地听着落在朱雀大路上的雨声——明天的日子怎么过, 怎么过无法可过的日子。 雨, 包围着罗生门, 夹杂着飒飒的深远的声音。 暮色渐渐压低了天空, 抬头看去, 门楼屋顶和斜斜挑出的飞檐正支起浓重昏暗的云块。 要将无法可过的日子过下去, 则只能不择手段了。 择手段的话, 只能是饿死在泥墙下, 街头上, 然后象死犬般的被人拖到门楼上处置了。 不择手段的话, 家奴在一条街上低徊了许久, 终于不觉间跑到此地。 可这「…的话」,终究还是「…的话」。 家奴虽然坚定不择手段的方针, 但要把这个「…的话」付诸实施, 也即对往后「就能当强盗了」给予积极肯定的反应, 这般的勇气无论如何也找不到。 家奴打了个大力的喷嚏, 然后, 大模大样地站起身。 夜寒的京都已透出寒气, 是到了用烤火盆的时节。 风伴着暮色肆无忌惮地绕过门楼的柱间。 朱漆斑驳的圆柱上的蟋蟀, 也不知蹦去哪里了。 家奴缩着脖颈, 耸着内衬黄色吸汗单衣藏蓝色袄子的肩头, 向门楼里张望。 如果是一处能无风雨之忧, 又能避人耳目, 安身一晚的地方, 那便将就着待到天明吧。 凑巧他瞧见过大门往门楼上爬, 有副宽宽的, 也涂着朱漆的梯子。上面即使有人, 也尽是些死人罢了。 家奴留心按捺腰间的圣柄*太刀不让它脱鞘而走, 穿着稻草鞋的一只脚踏上了梯子的最下一级。 不多时。 罗生门门楼上, 幅宽的梯子中段, 一男子, 猫着身子, 屏住呼吸, 窥探上方的情形。 门楼上方, 散出火光, 隐约闪动地洒落在男子的右脸颊——短短的胡须间突着红色脓疱。 家奴原本想着, 上面尽是死人。 攀上二三级台阶, 门楼上谁人点着火,火光憧憧地摇摆着。 这污浊的, 昏黄的火光映出散落于屋顶的蜘蛛的密网。 家奴立刻感到, 在这般的雨夜, 如此的罗生门上, 点出火光的, 决不是寻常之人。 家奴如同壁虎般隐匿了足音, 好容易攀上了这险陡梯子的最高一级。 压低身子,探出头颈,惶恐地向内望去。 门楼内, 如同传闻一样, 胡乱的抛叠着几具死骸。 火光所及之处比预想的要来的狭小, 究竟堆了多少也无法考量。 模糊地可知, 有光赤的和穿着衣服的。 当然, 男女混杂不辨。 这些死尸, 张着牙口, 摊着手臂, 瘫软地横在地上, 让人不觉怀疑曾经作为生人的事实, 误认为是泥土捏造的玩偶。 肩膀胸部略略突兀的部位, 迎着呆然的火光, 衬出稍低部位漆黑的凹影, 永久哑然沉默了。 浓烈的死骸腐尸气味, 家奴不由地掩住鼻子。 可是, 接下来的一个瞬间, 那只掩住鼻子的手不自觉地垂下了。 一种强烈的感情, 几乎夺走了他所有的嗅觉。 家奴惊恐的眼, 那时, 这才看见尸首乱堆中竟蹲着个人。 是个穿件桧皮色和装, 身材矮小, 瘦不成形, 白发无力, 猿猴般的老太婆。 老太婆, 右手举着点燃的松明, 固执地盯视着一具死尸的脸。 从头发的长度判断, 想必是具女尸。 家奴怀着六分恐惧,四分好奇, 竟一时忘了呼吸。 引述旧时纪录的成语, 可用「毛骨悚然」形容。 接着, 老太婆, 将松明插进楼板缝中, 然后, 两手将一直盯视着那具死尸的骸颅上的长发, 如同母猴给小猴捉虱子般地, 一根一根拔了起来。 毛发也便随着手势脱了下了。 毛发一根根地拔落, 家奴心中的恐惧也逐渐消去了。 就在同时, 对老太婆的憎恶, 慢慢生出。——不, 对这老太婆, 或许有语病。 莫如说对一切恶行的反感, 一分胜过一分地增强了来势。 此时, 有谁人向家奴重提方才在门楼下考虑的,是饿死还是当盗匪的问题, 家奴恐怕会无所顾忌地选择饿死。 男子憎恶的心, 如同插在楼板间的松明, 强势地燃起了。 家奴当然不理解, 老太婆为何要拔去尸首的头发。 也无法理性地判断其中善恶。 但是, 在如此的雨夜, 在这般的罗生门上, 拔去死人的头发, 终究是种天理不容的罪恶。 当然, 家奴也似乎忘记了先前自己想要成盗的念头。 于是, 家奴两脚一用力, 一下子, 从梯子蹦到了门楼上。 手握着圣柄太刀, 大步跨到老婆子面前。 老婆子毋庸说,大吃一惊。 老太婆刚抬眼扫了家奴, 便立即象石弓弹开般, 跳了起来。 「老东西, 哪里走!」 家奴堵住在乱尸堆里跌跌撞撞, 仓皇着企图逃跑的老太婆的去路, 呵斥道。老太婆还想推开家奴夺路而逃。 这可拗不过家奴, 家奴一把将老太婆扭了回来。 一时间, 死骸堆中的二人, 无语地牵扯在一起。 胜负开始时就定下了。 家奴到底扼住了老太婆的胳膊, 硬生生摁倒在地。 那皮包骨头的胳膊, 简直就是鸡脚骨。 「干吗呢? 说。 不说, 宰了你。」 家奴摔开老太婆, 兀地, 从鞘中抽出太刀, 寒亮的钢刀架在了眼前。 老太婆依旧沉默着。 只是哆嗦着双手, 肩膀显出吁吁的气喘, 眼珠几乎要爆眶而出般, 张大着, 执拗地失声般沉默。 家奴这才明白地意识到, 这老婆子的生杀, 已全在自己意志的掌配之中。 这片浮过的意识, 不知何时, 开始浇灭那一直燃烧着的憎恶的心火。 所剩的, 做工时, 将其完满后, 得以片刻安稳, 和稍许的志得意满。 于是, 家奴低头盯着老太婆, 放缓了语气说道: 「我不是京中巡捕*的人, 只是路过门下的路人。 所以, 我不会拿绳子捆你的, 也不想干吗。 你只要告诉我, 这个时候你在这, 干什么, 就行了。」 于是, 老太婆愈发睁大了眼珠, 定定地, 用如同眼眶赤红的肉食鸟般濒死而矍铄的目光, 勾勾地盯住家奴的脸。 皱沓的鼻子几乎与上唇接到一起, 象是咀嚼般地蠢动着。 细脖颈夹着喉核, 一跳一跳。 喉间, 发出黑鸦般的嗓音, 喘喘地, 传入家奴的耳中。 「拔了这头发, 拔了这头发, 想作假发来着。」 家奴显然对老太婆竟过于平庸的回答很失望。 失望的同时, 连同先前的憎恶, 更夹杂着冷酷的侮蔑, 袭上心头。 这份神色, 似乎被老婆子察觉了, 一手还捏着从四骸头颅上拔下的毛发, 鼓起嘴巴, 发出蛤蟆般模糊的声音, 说道: 「是这样, 拔人家的头发或许是不好。 可要知道, 这里的死人活着时, 可都是干过同样勾当来过活的。 现在, 我现在拔的那个女人*, 活着时, 把蛇切成四寸一段, 晒干了, 当作干鱼, 卖给太刀带*的执勤处。 要不是得了疫病死了, 现在八成还在卖呢! 她卖的那假干鱼, 大家都说味道好, 太刀带都把它当作不能少的小菜买去吃咧! 我不认为这个女人干了些什么缺德事。 不干就得饿死, 你说是吧? 这也是没办法的办法。 说回来, 我干的事也不能说是缺德吧。 不干没的饭吃, 到头来作个饿死鬼, 我这也不是没办法吗? 所以呢, 知道这没办法的办法的那个女人, 大概也会原谅我的吧!」 老太婆的话, 大致是这么个意思。 家奴将太刀塞回鞘内, 左手握着太刀柄, 冷冷地等她说完。当然, 右手还不时地抚触脸颊上红色脓疱。 听着听着, 家奴心中升腾起某种勇气, 正是男子先前在门楼下无法打出的勇气。 也与攀上门楼来, 将老婆子逮个正着时的勇气恰恰相反。 家奴对饿死还是成盗的问题已不再迷惘。 男子心中,饿死的念望已从意识中被彻底地排挤出去了。 「真的要, 这样么?」 老太婆的话一完, 家奴嘲讽般的念了一声, 下定了决心。 于是, 蹜地迈前一步, 出乎意料地, 右手从脓疱上挪开, 揪住了老婆子的大襟, 暴躁而阴险地说: 「就是说, 就是我把你剥光了, 你也不会恨我的,是吧! 我不干, 也会饿死哟!」 家奴, 三下两下地就把老太婆剥光了。 再给了那缠住自己脚脖子的老婆子的身子上踹上一脚, 那老婆子应声扑倒在死骸堆里。 家奴跨出五大步, 便到了梯子口, 把那桧皮色的和装夹在腋下, 一顺步地下到了底。 那老婆子, 倒在那边, 象死了一样。 过不多时, 自死骸间, 慢慢爬起个全裸的身体。 老太婆絮絮叨叨地象是呻吟着, 借着松明的光, 爬到梯子口。 垂下散乱的白发, 倒着脑袋向下窥探。 外边, 黑洞洞的暗夜而已。 家奴的下落, 没人知道。 罗生门   平安京(京都)中央大道即朱雀大路南端的城门。 现存罗城门遗址于东寺西侧。 旧时的纪录   主要指《今昔物语》, 有关内容于《方丈记》也有记载。 洛中   指京都。 袄   指夹衣。 也指棉衣。 申末   下午四时以后。 圣柄   不包裹鲛鱼皮, 木质地的刀剑手柄。 京中巡捕   京都城内为杜绝犯罪, 维持社会秩序的衙役。 拔的那个女人   出于《今昔物语》二十九卷第十八章和三十一卷第三十一章。 太刀带   东宫的警卫武士。 自皇家近卫军中挑选三十名优秀的武士, 因可在宫中配刀得名。
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发表于 2005-9-9 23:06:17 | 显示全部楼层
先生译文中颇多不妥,尚不能一一罗举。故示鄙人拙译,略较高低。
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发表于 2005-9-10 08:29:22 | 显示全部楼层
还是楼主翻译的好啊,很有文学色彩。
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 楼主| 发表于 2005-9-10 23:29:08 | 显示全部楼层
iamchage君说偶的译文有颇多的不妥,不知是指什么?能否指出一二处来,好让大家知道是误译还是见解不同。译此文时,偶对照了林少华和搂适夷的译文,自信不会有大问题的。像<罗生门>这样的名作,早有名家翻译过,偶辈小子自然也不必妄自菲薄,要有更上一层楼的勇气.不过拿出来之前最好先掂量掂量.因为明眼人毕竟是看得出"高低"。的 从iamchage君的译文,大约有下面这些问题: 1)"只是在朱漆斑驳的大圆柱上, 瘫软的攀着只蟋蟀。" 2)"不择手段的话, 家奴在一条街上低徊了许久, 终于不觉间跑到此地。. 3)"家奴打了个大力的喷嚏, 然后, 大模大样地站起身。" 4)"凑巧他瞧见过大门往门楼上爬, 有副宽宽的, 也涂着朱漆的梯子。" 5)"家奴留心按捺腰间的圣柄*太刀不让它脱鞘而走," 6)"这污浊的, 昏黄的火光映出散落于屋顶的蜘蛛的密网。" 7)"这些死尸, 张着牙口, 摊着手臂, 瘫软地横在地上," 8)"那只掩住鼻子的手不自觉地垂下了。 一种强烈的感情, 几乎夺走了他所有的嗅觉。" 9)"也无法理性地判断其中善恶。" 10)"兀地, 从鞘中抽出太刀," 11)"肩膀显出吁吁的气喘," 12)"这片浮过的意识, 不知何时, 开始浇灭那一直燃烧着的憎恶的心火。" 13)"所剩的, 做工时, 将其完满后, 得以片刻安稳, 和稍许的志得意满。" 14)"用如同眼眶赤红的肉食鸟般濒死而矍铄的目光" 15)"细脖颈夹着喉核, 一跳一跳。" 16)"一手还捏着从四骸头颅上拔下的毛发," 17)"这里的死人活着时, 可都是干过同样勾当来过活的" 18)"卖给太刀带*的执勤处。" 19)"正是男子先前在门楼下无法打出的勇气" 20)"蹜地迈前一步," 21)"一顺步地下到了底。" 22)"倒着脑袋向下窥探" 以上22条,有误译也有中文表达不对,请对照原文重新考虑。
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