断然Canonの新しい辞書をお勧めします。なぜならCASIOが採用している小学館の辞書は収録語が少ない、新しい単語が出ていない、という致命的な欠点が有るからです。
以前こんなことも有りました。まだ私が留学したばかりの頃です。当然教科書に出てくる中国語の単語はそれほど難しい単語ではありません。私は講談社の辞書を使っていました。同じクラスに小学館の辞書を使っている日本人がいました。
「教科書の中のこの単語が私の辞書には出ていないのですが、金澤さんのには出ていますか?」
「あ、出てますよ。○○という意味です。」
というようなことが一年間で少なくとも20回は有ったと思います。初級班で習うような中国語の単語が小学館には載っていないのです。つまり、中国の方が「(初歩的な)○○」という言葉は日本語で何ていうのだろうと思って辞書を調べても載っていない可能性が高いのです。例えば「手机」も載っていません。
CASIOは小学館の辞書を、Canonは講談社の辞書を採用しています。CASIOの辞書では「手机」を日本語でなんて言うのか、こんな簡単なことも調べられません。基本的なことも調べられない辞書にそれ以上を望んでどうなります?
あと、これは小学館と講談社の差ではなくキヤノンと他メーカーの差ですが、私がお勧めしている辞書には例文検索という機能が有ります。例えば「打开」で例文検索をすると159個も「打开」を含んだ例文が出ます。英中・中英・现代汉语词典の例文を除いても114個の例文が有ります。「打开」の日本語訳は「開く」だけではありませんから①中国の方がそれに適した日本語を探すのにも、②日本人が「打开」の使い方を知るのにも大変役に立ちます。 |