● ~てあげる
<こんな時、なんて言いますか?>
1)(病院で)「それでは、薬を出してあげますから、1番でもらってください」
2)(ホテルで)「それではお部屋に案内してさしあげます。こちらへどうぞ」
3)(学校で)「先生、旅行の写真をみせてあげましょうか」
4)(会社で)「課長、お茶をいれてさしあげましょうか」
では、この言い方はどうですか? どんな時使うのでしょうか。
*「頼まれていた本、もってきてあげましたよ」
自分の行為に使うと、親切な心を強調する感じになることがあります。目上の人や仕事などには使わないようにしましょう。
● ~てもらう
<「もらう」と「くれる」はどう違いますか?>
・わたしは朝起きられないので、いつも母に頼んで起こしてもらいます。
・ うちのネコは、毎朝決まった時間にニャ-と鳴いて、わたしを起こしてくれます。
<どちらがいいですか?>
1)入院中、友達にお見舞いに来てもらいました。
入院中、友達がお見舞いに来てくれました。
2)祖母に私たちのはなしを聞いてもらいました。
祖母はにこにこと私たちのはなしを聞いてくれました。
3)先生に進学のためのアドバイスをいただきました。
先生は進学のためのアドバイスをくださいました。
4)お金が足りなかったので、友達に貸してもらいました。
お金が足りなかったので、友達が貸してくれました。
「~てもらう」はだれかにお願いをした、頼んだというニュアンスがあります。「~てくれる」は、「わたしグループ」の人が、相手の行為をうれしい、ありがたいと感じ、感謝する言い方です。
● ~てくれる
<どう違いますか?>
1)タンさんが写真を見せました。
タンさんが写真を見せてくれました。
2)ヨーさんがVCDを貸しました。
ヨーさんがVCDを貸してくれました。
3)山本さんは窓を閉めました。
山本さんに窓を閉められました。
山本さんが窓を閉めてくれました。
4)高橋さんに作文を直されました。
高橋さんが作文を直してくれました。
「~てくれる」には、1.行為の方向を示す、2.感謝の気持ちを表す、という機能があります。(「~てもらう」も同じ機能を持つことがあります。) |