咖啡日语论坛

 找回密码
 注~册
搜索
查看: 1251|回复: 2

我翻译的一篇日本朋友的文章(3)

[复制链接]
发表于 2006-8-26 04:01:21 | 显示全部楼层 |阅读模式
3)
今日は他に用事を持ち合わせていなかったので、すぐに家へ戻る予定でいたのだが、今まで井の頭公園の桜を見たことがないというと、大崎君が是非にと勧めてくれた。物は試しということだった。

今天没其他事,本想马上就回家的,刚才聊天时说到从没看过井之头公园的樱花,大崎就劝我无论如何去看看。他说什么事情都是尝试过才能知道的。

私は彼の部屋を出ると成城通りを右に折れ、それから中町通りを駅に向かって歩いた。公園へ続く道は何本かあったが、僕は行きなれた道を通ることにした。丸井デパートの角を右に入ると七井橋通りに出る。そのまままっすぐ進むと公園へ到着する。それにしても、この通りも昔に比べると、洒落た店が本当に増えたように思う。また、西洋風なカフェやレストランが多く、モダンな雰囲気が漂っていた。

我出了他家门后在成城路往右转,然后沿着中町路往车站方向走去。通向公园的路有好几条,我打算走我走习惯了的路。在丸井百货往右拐到七井桥路,然后直走就可以到公园了。这条路跟以前相比,装修精致的店多了不少,而且很多是西式的咖啡厅和餐厅,洋溢着一股时髦的气息。

暫くすると、醤油の焼けたような匂いが立ち込めてきた。懐かしさが私を誘った。「そうだ」、私は直感的に昔を思い浮かべた。公園入口の手前に昔と変わらず一軒の焼鳥屋が、薄い群青色の煙を上げていた。薄暗い室内に目をやると、店はこんな時間だというのに、結構な人でにぎわっている。

走着走着,一股烧酱油的气味飘来。这熟悉的气味立即把我吸引住了。“对了”,往日的情景立即浮现出我的脑海。薄薄的青烟从公园入口的前面的一家烤鸡店袅袅升起,跟从前一模一样。往昏暗的店里瞧了瞧,尽管不是高峰期,可里面的人还是不少,相当热闹。

石段を下りると、右手に一軒の店が、これも昔と変わらず商売をしていた。暑い時分この店のそばを通ると、あの時代でも懐かしいラムネやら、かき氷やら、心太が置いてあるのが目に付いた。私は何となくうれしい気分になった。

走下石梯,左手一家店也开着门,店面也跟以前一模一样。以前热天时经过这个店子,总会被店里摆着的柠檬汽水啊柿子冰啊琼脂什么的吸引住目光,这些东西即使在那时也已经越来越少见到了。我的心情不知不觉渐渐愉快起来了。

桜はすでに満開の時期を過ぎており、早いものはすでに散り始めていた。また平日ということもあり、花見に繰り出している人もまばらだった。多くは、年寄りや母親ほどの女性が、小さな子供を連れて遊びに来ていた。

樱花已经过了盛开的时候,早开的已经开始飘落。今天不是休息日,可出来看花的人还真不少。大多是老人家和领着小孩子出来玩的妈妈们。

僕はかつてこの公園の近くに住んでいた。近いとはいっても30分近く歩かなくてはいけなかったが、暇があると散歩がてらによく訪れたものだった。しかし、記憶に残っている風景には、桜が散って新緑がまぶしい頃のうすい緑色や、秋口の紅葉の赤や黄色がちりばめられてあるばかりで、桜色がどうしても探し出せなかった。実際、その季節にこの公園を訪れたことは一度もなかったように思う。ぼくは過ぎ去った長い年月を両手でギュッと圧縮した。そして、まるで昨日のような気分で初めての桜を楽しむ準備をした。

我曾经在这个公园附近住过一段时间。说是附近其实也要走近30分钟才能到,不过那时只要有空我就会散步到公园里的寺院来看看。然而留在我记忆中的景色,不是樱花落尽后满枝头耀眼的新绿,就是秋天地上撒满的红红黄黄的叶子,而对樱花却没有任何的印象。我想我大概从没有在樱花盛开的时节来过这个公园。我用双手把过往的漫长岁月一下子压缩起来,仿佛那就在昨天一样,我准备以这样的情绪来开始我在这个公园的赏樱。

近頃私は部屋に篭りっきりで、人と接することがますます少なくなっていた。もともと、人付き合いがあまり上手ではなかったし、友達とまめに連絡を取り合うような性格でもなかったが、この頃は何もかもが億劫になり始めていた。友達は自然に、一人二人と僕から離れていった。大崎君のように、昔と変わらず付き合ってくれる友人は少なくなっていた。

最近我总是龟缩在房间里,跟别人的交往越来越少了。本来,我就不是个擅长交际的人,也不是主动跟朋友保持联络的人,最近这趋势更加明显了。朋友自然而然一个一个离我远去。象大崎那样还象以往一样跟我交往的朋友越来越少了。

私は朝起きると、薄いコーヒーをすすりながら新聞を読む。大抵は、大きなマグカップで2杯ほど飲むが、刺激物に対して敏感な体質なので、紅茶やコーヒーに含まれるカフェインでもかなりぴりぴりしてくる。私は、あのゆっくりと頭が冴えてくる感覚が、無償に好きであった。エクスタシーという過激な言葉を使ってもいいかもしれない。そして、ちょうど2杯飲み終わる頃には、新聞がきれいに読み終わった。

我每天早上起来后,都会边喝着冲得很淡的咖啡边看报纸。一般只会喝带耳杯子的两杯左右,但因为我的体质是对刺激物敏感一类的,所以对红茶和咖啡里含的咖啡因也会有锐利的刺痛感觉。我对这种慢慢上头的感觉极为沉迷,大概称为消魂也不过分。然后,刚好喝完两杯时,报纸也翻完了。

それから、私は少しの勇気を得て小さな西窓を開き、閉鎖された自分だけの世界を外界へと開ききる。異なった2つの世界はゆっくりと交わり合い、部屋の中に沈殿していた僕の塊は追い払われ、澱んでいた部屋の空気が浄化されていく。私は暫くの間、暗い部屋からコッソリと外の世界をながめ、世の中の匂いをかいでみる。そして最後に大きな深呼吸を2,3度繰り返す。

做完了这些,我感到身上增添了些许的勇气,于是打开那片小小的西窗,把封闭起来的只有我自己的世界向外界敞开。两个不同的世界慢慢交会,我沉淀在房间里的被追赶,把浑浊的空气净化。我从昏暗的房间向外部的世界张望,嗅着尘世的气息。然后最大程度地两三次深呼吸

これが済むと、私は一日の日課から解放される。他に課される義務も従わねばならない責任も持ち合わせていなかったので、私は残りの時間を、ただ書物を読んだり、調べものをしたりして過ごしていた。考えてみると、今の私には明日に対する希望というものが全く欠落していた。そして、その反対側に位置している過去というものは、ズタズタに引き裂かれて、養豚場の肉の塊のようにぶざま格好をして散乱していた。

做完这个,我就算完成了一天的功课了。由于并没有其他必须要尽的义务和必须要担的责任,所以余下的时间我就只是看看书、查查资料什么的。细想一下,现在的我对于明天的希望什么的完全没有。而位于相反位置的过去,就象被七卸八开的养猪场的肉块,东一块西一块极不雅观地堆在那里。

私は数ヶ月前まで海外で生活をしていた。それも非常に長いこと。私は、海外での生活を通して、見聞と言うものを手に入れたが、一方で何かに侵されることを拒絶するかのように、自分の周りについたてを立てた。そして、浮き草のようにひたすら外界をさまよって生きてきた。

我直到几个月前为止一直在海外生活了颇长一段时间。通过海外生活,我一方面是增加了见闻,但另一方面,我又似乎要拒绝被什么东西侵入似的在自己周围竖起了一道屏障。然后,象棵无根草似的在外界四处漂移。

いつの日からだろうか、私の細く敏感な神経の中へ妙な不安が入り込んできて、心の一番深いところに場所を得てしまった。その時から、私は時折何か重たい鉛のようなものに押しつぶされそうになった。

不知何时开始,一种奇怪的不安侵入我细致敏感的神经,将我心中最深的一块领地占据。从那以后,我就常常有一种被重重的铅块压着的感觉。

今日の桜は、私を喜ばせなかった。風に散っていくその哀れな姿は可憐だというよりも、私を逆にイライラさせた。また、突風に集められた花びらの固まりは、命を失って無造作に堆積していた。桜色がこんなにも醜く、憎らしく感じたことはなかった。渇ききった無表情な様子が私の心を塞いだ。

今天的樱花我一点也不喜欢。被风吹落的花瓣哀伤的姿态我并不能让我觉得楚楚可怜,反而让我心烦。被阵风吹到一块的花瓣团,奄奄一息地堆在那里。我前所未有地觉得樱花的颜色是那么丑,那么令人厌恶。那种缺水后木无表情的样子让我心里堵得慌。

私はふと、メリーゴールドが見たくなった。私は、あの薬臭い刺激と姦しい姿がとても好きだった。中学生の頃、園芸部の先生に苗を幾束か分けてもらい、家の畑に植えてみたことがあったが、あの独特の匂いと、金色のコントラストが幼い私の心を幸せでいっぱいにした。その時の感覚は私の心に深く焼け付いていた。

我突然很想看万寿菊。我对它那股药味和恣意开放的姿态非常入迷。上中学的时候,我曾经问园艺部的老师拿了几株万寿菊花苗,回家种在地里,那种独特的气味及金色的层次对比令我幼小的心中充满了幸福。那时的感受已在我的心里打下了深深的烙印。
池の周りを一周した後、私は暫く井の頭線に沿って歩き、神田川の方へ出た。私はここまでの数百メートルがとても気に入っていた。ことに線路と川に挟まれた小さな広場を過ぎた辺りから右へ進むと、道は線路と並行に続き、電車の行き来がよく見えた。学生自分私はよく、線路脇の木製の塀に腰をかけて、電車の往来を眺めたものだった。カラッと晴れた秋の日に、警報機のカランカランとなる音を聞く時、私は何か懐かしいような、清清しい気持ちになった。そして、いくら眺めていようとも飽きるということがなかった。その先には桜の大木が一列に並んでいた。ここいら辺は風が結構強いようで、桜は風に吹かれて、それは豪快に舞い散っている。木の下には近所の人であろう、一人の老人が迷惑そうに散らばった花びらを掃除していた。

沿着池子兜了一圈后,我沿着井之头线走了一段,来到神田河边。我很喜欢这数百米的地方。特别是走过铁路与河夹着的小广场后再往右走,路就跟铁路并行了,经常可以看到往来的火车。学生时代我经常坐在铁路旁的木栅栏上眺望来往的火车。在晴朗的秋日,当听到来车警报叮当叮当响起,我心中就会涌起一种熟悉的,清新的感觉。而且,我无论看多久都不会觉得腻。在路的前方排一列高大的樱花树。这附近大概风较大,樱花被风吹得漫天飞舞。树下一个大概是住在附近的老人家,正略显多余地扫着地上散落的花瓣。

公園の桜には一種の不快感を覚えていたはずなのに、ここで見る桜は私を強く挽きつけた。今度は、満開の時にたずねてみようと思った。相当美しいに違いない。

我觉得公园里的樱花给我一种不舒服的感觉,而这里的樱花却让我流连忘返。我打算下次在盛开的时候再来看。那一定是相当美的。
回复

使用道具 举报

发表于 2006-8-26 06:55:47 | 显示全部楼层
公園入口の手前に昔と変わらず一軒の焼鳥屋が、薄い群青色の煙を上げていた。
  这一句翻译觉得看着别扭,
回复 支持 反对

使用道具 举报

发表于 2006-9-2 01:40:10 | 显示全部楼层
有点凄凉有点怀旧有点感伤!
喜欢这样的感觉
更喜欢看楼主的日本朋友的文章
好美!
回复 支持 反对

使用道具 举报

您需要登录后才可以回帖 登录 | 注~册

本版积分规则

小黑屋|手机版|咖啡日语

GMT+8, 2025-8-24 02:30

Powered by Discuz! X3.4

© 2001-2017 Comsenz Inc.

快速回复 返回顶部 返回列表