「サクラ」と言えば、聞こえはそう悪くないが、要するに「回し者」だ。商売では、客のふりをして他の客を買う気にさせる役を言う。官製のサクラが、列島のあちこちで咲いていたことが分かった。
说起“托儿”,听起来感觉也并不是太坏,他实际上就是“间谍”。买卖中,指的是装扮客人,诱发客人购买欲的角色。众所周知,官场上的这等角色,遍布日本列岛。
政府主催の教育改革に関するタウンミーティングの「やらせ」に端を発した問題が広がっている。内閣府が事前に発言を依頼していたサクラの質問者には、謝礼が支払われていたという。
政府在所主办的教育改革城镇会议中安排了“指派提问”,此事所引发的事态在不断扩大。据说,内阁府向他们事先安排发言的“托儿”们支付了酬金。
このサクラの問題や、全国各地の高校で発覚した必修科目の履修漏れで、教育基本法の改正を審議するはずの衆院の特別委員会は揺れた。採決を巡る綱引きが続いていたが、与党は昨夕、野党が欠席したまま可決した。
由于(政府中的)“托儿”问题,以及发现全国各地的高中存在漏修必修科目问题,本应审议教育基本法修改草案的众议院特别委员会是举棋不定。围绕表决的问题仍一直僵持着,但执政党昨日在在野党缺席的情况下通过了修正法案。
サクラへの謝礼について、政府は「議論の口火を切ってもらう役割を担ってもらった謝礼」「全く問題視していない」という。しかし、あたかも自然な発言のように装ったという問題は残るのではないか。サクラよりも悪質なやらせが、教育基本法の改正という国の未来にかかわる重要なテーマを論ずる場で繰り返されていたことも深刻だ。
关于对“托儿”支付酬金一事,政府解释说“这是给他们作为大家议论风口这种角色的酬金”“我们认为这完全不成问题”。但装得自自然然的指派发言,此问题不是已经存在了么?比托儿更为恶劣的“指派提问”,竟然反复出现在关乎国家未来的、教育基本法的修改讨论现场,此问题也相当严重的。
履修漏れにしても、なぜ起きたのか、これからどうして防いでゆくのかについて、国会では深い論議が見られない。この原因は、個々の校長の間違いなどといった段階の問題ではない。全国の教育の現場に「組織的な狡(ずる)」を誘いかけるような仕組みが問われている。
即便是漏上必修课一事,是因何产生、今后又将如何防范,这些问题在国会都看不到深入的讨论。此原因,是由于目前尚不是追究每个校长错误的时候。对在全国教育现场,诱发此“组织性欺诈行为”的体制,人们是深感疑问。
今の教育の根本を見つめ、より公正な姿や仕組みを求めて審議を尽くすのが、本来の国会の役目ではないか。採決は、やらせやサクラのない会議を開き直してからでも遅くない。
关注现今教育之根本,寻求更为公正的态势及体制,尽全力进行探讨,这不正是国会原本的职责么?决议,在重新召开没有“指使提问”及“托儿”的会议之后,再进行也为时不晚。
|