日産、ホンダの拡大戦略日产、本田的扩大战略
日産、ホンダも、引き続き中国での生産、販売台数の拡大を狙っている。
日产、本田都相继以扩大在中国的生产、销售台数为目标。
2007年、日産の乗用車販売台数は、前年比30%増の約30万台となった。2004年の実に3倍だ。しかし日産の現地合弁会社東風汽車の中村克己総裁は、シェアを現在の5%から引き上げることが重要だと言う。「中国の消費者に、日産を主要ブランドとして認識させることが重要。シェア拡大に全力を挙げる」。中村氏は、販売目標について具体的な数値を挙げなかったものの、今年、東風汽車は新たな中期計画を発表する予定だと語った。
2007年日产的轿车销售数量较前一年增长30%,接近30万辆。是2004年的3倍。但是日产的当地合资公司东风日产汽车公司总裁中村克己说,重要的是扩大现在5%的市场占有率:「重要的是让中国的消费者认识到日产是个主要的名牌,要尽量扩大市场份额 」。中村虽没有对销售目标给出具体数值,却表示东风日产汽车预定在今年发布新的中期计划。
日産は、クロスオーバーSUV(多目的スポーツ車)、「キャシュカイ」(日本名、デュアリス)、「エクストレイル」の2車種の販売を中国で近々開始する。メリルリンチ(MER)日本証券(東京)のアナリスト、杉本浩一氏によれば、間もなく発売される予定のセダン「ティアナ」の新型モデルが販売増に寄与すると見られる。商用車の販売も好調で、「日産も追撃態勢を整えつつある」と杉本氏は言う。
日产即将在中国销售的逍客「Qashqai」(在日本叫作DUALIS)和奇骏「X-TRAIL 」这两款Crossover SUV(多用途运动车型)。美林(译注:Merrill Lynch)证券日本(东京)的发言人杉本浩一的看法是,计划马上面世的新型轿车天籁被寄望会带来销售额的增加。由于商用车销售的强势,杉本说:「日产也在持续保持追击态势」。
ホンダは日本のメーカーの中で最も早くから中国市場の攻略に取り組んできた。昨年12月に新型「アコードセダン」の販売を開始し、今年は49万台、17%の販売増を見込んでいる。ホンダの現地合弁会社、広州本田汽車(広州ホンダ)大河原栄次総経理は同じく12月に、2010年の発売を目指して中国市場向けの独自ブランドを開発すると発表した。
本田是日本厂家中最早采取中国市场战略的。去年12月开始销售新型雅阁「Accord Sedan」(俗称“08雅阁”译注),今年有望销售增加17%实现49万辆。本田的当地合资公司——广州本田汽车公司总经理大河原荣次也是在12月发表了以2010年上市为目标的面向中国市场的自主品牌开发计划。
日本の2番手グループも中国市場での販売を強化しつつある。昨年10万台を販売したマツダ(MZDAF)は、今年18万台を目指す。CSMワールドワイドの予測では、三菱自動車(MMTOF)も2010年までに販売台数を約66%増の10万台近くまで伸ばすという。
日本的第二集团也在强化中国市场的销售。去年销售10万辆的马自达(MZDAF),今年的目标是18万辆。CSM World Wide 公司预测,三菱汽车(MMTOF)也将在2010年销售台数增长66%,增加到接近10万辆。
中国市場での日本勢のシェア拡大が見込まれる理由の1つに、もともとのシェアが比較的小さいことが挙げられる。例えばトヨタの2005年のシェアはわずか3.5%だった。昨年ホンダを抜いて中国市場で第3位の外国車メーカーになったとはいえ、依然、市場シェアは7%程度にすぎない。2010年の目標10%にはまだ大きな隔たりがある。
可以预见日本势力在中国市场占有率扩大的理由之一是初始占有率小。例如丰田在2005年的占有率不过才3.5%;去年超过本田成为了中国市场上外国车第三大厂家,也才到了7%的程度。离2010年目标的10%还有很大差距。
中国の購買行動の変化が追い風に追随中国消费变化的风气
中国の消費者の購買傾向に変化が見られることも、日本勢にとっては追い風となるだろう。自動車メーカーは中国で大きな利益を上げることができる。その理由の1つが、顧客が高級モデルに高いカネを出すのを厭わないことだ。革張りシートやオプション装備のために数千ドルを追加する顧客も珍しくない。
观察中国消费者购买倾向也成为日企追赶的风潮。 汽车厂家可以在中国大幅拓展利益,其理由之一是顾客无止境地为了高档出高价。为了蒙皮和选装件一掷数千美金的顾客也不是绝无仅有。
だが、中産階級人口が増加し市場が拡大するにつれ、中国でも信頼性、燃費、品質といった価値が重視されるようになる可能性がある。かつて日本車が北米市場で消費者の心をつかんだのと同様の傾向だ。
但是随着中产阶级人口增加和市场扩大,在中国也有向着重视可靠性、燃油费、质量价值方向发展的可能性。甚至是与日本车在北美抓住消费者心理的同样的倾向。
「2000年に初めて中国を訪れた時には、車を買えるのはほんの一握り。かなりの富裕層だけだった」と合弁会社広州日産の営業本部長、余村健一郎氏は言う。だが現在は富裕層が拡大する一方で自動車の価格が下がり、実質的な価値を重視する顧客層が出現してきている。外見よりも性能を重視するようになってきたのだ。
广州日产合资公司营业统括部长余村健一郎说:「2000年第一次来中国的时候,能买车的人少到一把可以抓得过来。只有真正的富裕阶层才行。但现在随着富裕阶层的扩大,汽车的价格也在下调,逐渐出现了重视实质价值的客户层。会变得重视性能超过外观」。
車の安全性に対する中国消費者の認識の変化にも、日本の自動車メーカーは期待を寄せている。一般に日本車は他社に比べて車体重量が軽い。2006年から始まった中国での衝突性能テストで日本車は常に上位を占めているにもかかわらず、軽量車体は安全性の面で劣ると考えられがちだ。この認識を覆すことが売り上げの増加につながると考えている。
日本厂家也寄希望于中国消费者对汽车安全性认识的转变。一般情况下日本车比起其它车重量轻。与2006年在中国开始的撞击性试验中,日本车经常占据高位无关,轻型车体被认为在安全性方面较差。有必要在增加销售的同时颠覆这种认识。
「我々の車には高強度の薄鋼板が使用されている。鋼板が厚いほど安全性が高いと思い込んでいる消費者もいるが、実際には日本車の方が安全面では最高ランクに位置づけされることが多い」と余村氏は説明する。
(广州日产营业总括部长)余村这样说明:「我们的汽车使用的是高强度的薄钢板。也有消费者坚定地认为钢板厚的安全性高,实际上日本车多数在安全性方面处于最高端」。
米国などで既に日本車が高い評価を得ていることも中国市場にプラスに働いている。トヨタの牛山雄造常務(中国担当)は、中国でカムリの販売が好調な理由の1つに、米国での人気を挙げている。「インターネットを通じて中国の人々にも情報が伝わるため、ほかの市場での好成績が中国市場での業績向上につながっている」と牛山氏は言う。
日本车已经在美国得到了好评这一点,在中国市场有正面效应。丰田的牛山熊造常务(中国业务担当)认为,凯美瑞在中国销售顺利的原因之一是它在美国受欢迎。他说:「中国人可以通过网络获取资讯,在其它市场取得的好成绩与中国市场的业绩增长会有关联」。
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[ 本帖最后由 阿茂 于 2008-2-19 11:41 编辑 ] |