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◎あ・ア
● アール
半径を表す記号(R)のこと。カーブの大きさを表すときなど、半径50mのカーブであれば「50R」というように使う。
● アイドリング
エンジンが無負荷のまま、スロットルの操作なしで連続回転している状態。「アイドリング調整」とは、エンジンが最もスムーズに回転するよう調整すること。
● アクスル
前・後車輪の中心部、つまり車輪を支えている車軸(シャフト)のこと。
● アクセル
英語で「加速装置」を意味する「アクセレーター」を略したもの。オートバイの場合はスロットルと呼ばれることが多い。
● 足つき性
オートバイが止まっているときは、どちらかの足を地面に着けて支えていないと倒れてしまう。このときの足の着きやすさを表した言葉。
● 足まわり
オートバイの足となる部分全体のことをいう。すなわち、サスペンション、ホイール、タイやなどのこと。
● アジャスター
オートバイの各部の状態が摩耗などに変化するが、その変化を調整できるようにする装置、または調整する部品。
● 遊び
すき間やガタなど、働いていない部分のことをいう。機械的な伝達装置には、すべて遊びが設定されている。
● 圧縮比
エンジンの排気量+燃焼室容積と燃焼室容積の比。
● アッセンブリー
単体の部品に対して、ひとつの装置として機能できる状態にまで組み上げた部品のこと。「アッシー(ass'y)」と略記されることが多い。
● アフター・ファイヤー
エンジンの中で燃えきらなかった混合気が、マフラー内で爆発すること。原因はプラグの失火などによる。
● アメリカン
ハーレー・ローライダーに代表される大アップハンドル、低いシート、ゆったりしたポジションと低速重視のエンジンを備えた、くつろいで走るためのオートバイ。
● アライメント
ホイールの「整列」のことで、キャスター角やトレールの長さなどのことをいう。
● アンダー・ガード
岩などの障害物からエンジンを守るために、クランクケースの下に装着する。オフロード系のオートバイにはほとんど付けられている。
● アンチノーズ・ダイブ
ブレーキをかけたとき、フロントフォークを縮みにくくして、前のめりにならないように安定させる機構のこと。
◎ い・イ
● 息つき
スロットルを開けてからワンテンポ遅れてエンジン回転が上がる。さらにひどくなると、一瞬回転が下がってから再び上がり出すような、不調の状態。
● イグゾースト
排気または排気装置のこと。イグゾースト・パイプ、イグゾースト・マニホールドなどがある。
● イベント
一般には「行事」や「催し」という意味。スポーツの場合は「競技会」そのものや「競技種目」という意味で使われる。
● インレット
入口のことで、吸気の通り道の部分。インレット・ポート、インレット・マニホールド、インレット・バルブなどがある。
◎ う・ウ
● ウインカー
方向指示機のこと。橙色のレンズの中でランプが点滅して方向を示す。
● ウェット・サンプ
潤滑方式のうち、エンジンの下部にオイル溜を設けているもの。オイル溜を別に設けるドライ・サンプに対して使う言葉。
● ウォーニング・ランプ
各部の異常をメーター上にあるランプの点滅で知らせる警告灯l。
◎ え・エ
● エア・クリーナー
空気中のほこりやごみを吸入気から取り除く、ろ過装置。
● エア抜き
油圧式ブレーキの配管の中に混入した空気(気泡)を外に追い出す作業のこと。
● エアサス
エア封入式サスペンションの略。スプリングの補助として、ショック・ケースの中に加圧空気を入れたもの。
● エア・フューエル・レシオ
ガソリンと空気の混合割合のこと。[空燃比]と呼ばれる。
●エアロ・ダイナミクス
走行中の空気抵抗など、オートバイに及ぼすいろいろな空気の影響について研究すること。空気力学。
● エレメント
エア・クリーナーやオイル・フィルターなどの中身、つまりろ過する部品のこと。
● エンジン・チューン
エンジンの性能を向上させるため、手を加えること。パワー、トルク、燃費などの向上を目的とする。
● エンジン・ブレーキ
スロットルを戻したときに起こるブレーキ効果のこと。走行中に急激にスロットルを戻すと、今までエンジンの力で回されて入れた後輪が逆にエンジンを回すことになるが、このときのエンジンの吸入・圧縮抵抗や機械的な抵抗などがブレーキとなる。
● エンブレム
車名や社名を表したもので、金属や樹脂を成形加工して車体に取り付ける。ステッカーとは違うもの。
◎ お・オ
● オイル上がり、オイル下がり
4サイクル・エンジンで、オイル・リングの磨耗やシリンダーの傷などが原因で、オイルが燃焼室に入ってくる状態をオイル上がりという。また、インレット・バルブのシールの不良で、インレット・ポートから混合気と一緒に、潤滑オイルが吸い込まれる状態をオイル下がりという。どちらかにも、白い排気煙を出す症状が出る。
● OHC
オーバー・ヘッド・カムシャフトの略。4サイクル・エンジンのカムシャフトをシリンダー・ヘッドの上部に設けたもの。チューンで回転させ、直接ロッカー・アームを作動させる。
● OHV
オーバー・ヘッド・バルブの略。カムシャフトをクランクケースに置き、プッシュ・ロッドとロッカー・アームを介してバルブを駆動する方式のこと。
● オーバー・チャージ
過充電ともいい、バッテリーの容量以上に充電されること。電解液が沸騰してしまい、極端にバッテリーがいたみ、寿命を縮める原因となる。
● オーバー・フロー
キャブレーター内に溜められている一定量のガソリンが、バルブの不良などで異常に増えてしまう状態。混合比が濃くなりすぎてエンジンが不調になったり、ガソリンがあふれ出したり。
● オーバー・レブ
オーバー・レボリューションの略。エンジンの最大許容回転数を越えて、エンジンを回転させてしまうこと。
◎ か・カ
● ガスケット
部品の合わせ目にはさんで、ボルトなどで締付け、油などの漏れを防ぐシール材料のこと。ゴム、石綿、金属などで作られている。
● かぶる
点火プラグに生のガソリンが付着したり、カーボンなどが原因で電極に火花が飛ばなくなった状態。
◎ き・キ
● キャスト・ホイール
アルミ合金やマグネシウム合金を鋳造して造られたホイールのこと。リム部とスポーク部が一体構造となる。アルミリム+スポーク式ホイールよりも重いが、スポーク調整の必要がないという利点がある。
◎ く・ク
● クイック・チャージ
バッテリーを急速に充電する方法で、大電流を短時間加える。バッテリーが極端に痛むので、非常時だけに用いる。
● 空気抵抗
走行中に受ける空気の抵抗で、走行抵抗の大部分を占める。スピードが速くなるほど大きくなる。
● クッション・ストローク
サスペンションのクッション部が作動するとき、一番縮んだ状態から全部伸びきった状態になるまでの車輪の動いた直線距離。
● クラック
熱、歪み、振動、衝撃などによって起こるひび割れのこと。
● クランク
エンジンのピストンの往復邉婴颉⒒剀炦動に変える役目をする機構。
● グリップ
タイヤの接地力のことで、タイヤが滑らない状態をいう。
◎ け・ケ
● 減衰力
ショック・アブソーバーが力を吸収する能力のこと。[減衰力が高い]ということは、強い衝撃を吸収できるということを意味する。
◎ こ・コ
● コーナリング
カーブを曲がること。あるいはそのテクニックのこと。
● コーナリング・フォース
オートバイがコーナーを回るときに受ける遠心力などをはじめとするさまざまな力。
● コンペティション
「コンペ」と称されることも多く、競技または競技会のこと。
◎ さ・サ
● サーキット
ロード・レース専用の周回路、またはそれを備えたレース場全体のこと。
● サイレンサー
消音装置のこと。排気装置の最後部に取りつけられる排気音用マフラーと、吸気側のエアークリーナー兼用のサイレンサーとがある。
◎ し・シ
● シフト操作
ギヤ・チェンジすること。低いギヤから高いギヤへチェンジすることを「シフト・アップ」、高いギヤから低いギヤに変えることを「シフト・ダウン」という。
● ショック・アブソーバー
サスペンションのスプリングの振動や、路面からの衝撃を吸収する装置。現在はすべてオイル式を使用。
◎ す・ス
● スターター
エンジンを始動するための装置のこと。ペダルを踏み降ろすキック式と、バッテリーを使う電気式(セルモーター)とがある。
● スタック
オートバイが泥や岩などの障害物のために前進することができなくなった状態。
● ストール
エンジンが止まってしまうこと。上り坂でトルクが不足したり、速度が低すぎたりしたときに起きる。
● ストリート・モデル
競技用マシン(ロード・レーサー、モトクロッサー)に対して、ナンバーがついて一般道を走ることのできるオートバイのこと。
● スラッジ
燃焼残りのカーボンや、オイルの酸化物などが、エンジン内部などに付着した汚れ。
● スピン
タイヤがカラ回りして、車がくるりと向きをかえること。とくに後輪に急に大きなエンジンの力が加わった状態でスリップすること。
◎ せ・セ
● ゼロハン
0.5dlのことから、50ccの排気量をもつオートバイの通称。
● センサー
各部の温度や圧力の状態を計測して電気信号に変える電子部品のこと。コンピューターの感知部として使われており、温度センサーや圧力センサーなどがある。
◎ そ・ソ
● 操安性
操縦性(曲がろうとしたときに思うように曲がれること)と安定性(路面の変化に対して走行が乱されないこと)を総合した性能。
◎ た・タ
● ダート
無舗装の路面。または道路でないコース。
● ターボ・チャージャー
排気ガスの圧力によってタービン・コンプレッサーを回し、圧縮された空気を強制的にキャブレーターに送り込む過給装置。
● タウン・ユース
市街地で、買物や通勤、通学などにオートバイを使うこと。
● タコメーター
エンジンの回転計のこと。エンジンからケーブルで駆動する機械式と、点火装置の電気信号を取り出してメーターに表す電気式とがある。
◎ ち・チ
● チューニング
性能を上げることを目的とした作業。エンジンやサスペンションなど、各部のチューニングがある。
● チョーク
エンジンが冷えるとガソリンの気化性が悪いので、混合気を濃くして着火を容易にするが、そのために空気量を制限する方式のこと。
● チョッパー
ハーレー・ダビッドソンなどの車体や外装を切り取って改造したもの。もとは「切り取ったもの」という意味。
◎ つ・ツ
● ツール
工具のこと。ハルド・ツールともいう。
● 2サイクル・エンジン
◎ と・ト
● トータル・バランス
エンジン、ブレーキ、サスペンションなどすべてを総合した性能のバランス。
● トラクション
タイヤのグリップ力のこと。
● トルク
回転させる力の大きさ。「作用する力×力を加えるところから回転部の中心までの距離」で求めることができ、単位をkgf・mで表す。エンジンのトルクは、スタート時や加速時、登坂時に必要な力である。トルクと回転数は反比例の関係にある。
● トレッド
タイヤの路面と接する部分で、トレッド・パターンが刻まれている。
◎ な・ナ
● 内輪差
ハンドルを切って回るときに、後輪は前輪よりも内側を通る。このときの前輪が通るラインと、後輪が通るラインの差のこと。
● ナナハン
750ccの排気量をもつオートバイの俗称。
● 慣らし哕瀄
機械の作動部や摺動部をなじませるために哕灣跗冥素摰¥颏堡工胜い瑜Δ摔工毪长取 |
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