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庭というものは住まいの外にありながら、室内の雰囲気に少
庭院就是能对居室的气氛带来很大影响的居室外面的设置。
なからぬ影響を与える住まいの装置である。たとえば居間な
例如,坐在卧室
どに座って何気なく外に視線を投げるとき、そこにあるのが明
里,不由得向外面望去, 如果能看到明快
るい芝生の広がりであるか、こんもりとした松の茂みであるか
的草坪, 或是茂密的松林
によって住まいの気分はかなり異なるであろう。僕は親の庭先
那时的心情就会完全不一样了吧。 由于是在父
に家を建てて住んでいるので自分の庭といえるものを持たな
母的庭院里建了自己的家,虽然不能说是有自己的庭院,
いのだが、それでも窓辺の食卓から父母の庭を望むことが出
但是从窗户边的饭桌上可以望到父母的庭院。
来る。この庭は“庭園”風に整えられてはいない雑木ばかり
这个庭院尽是些与所谓庭院风格不相一致的不能成材的
の広がりだが、それがかえって四季折々の移り変わりを鋭敏に
烂树,但是这些树却能够将四季的变化敏感地反映出来,
映し出すことになって好ましく感じられ,春先にヒョロリとし
让我不由得喜欢起来, 早春时分,纤细的梅花
た梅が思いもかけぬ片隅を小さく彩ったり、枯(か)れ木立が冬の
在不经意的角落里点缀着色彩 那枯木把冬天的夕阳
入日を1千千に裂いたりしるのを眺めることで、ささくれ立っ
撕成千万片,望着这样的景色, 即使再烦躁的
た気分が和む思いをすることが多い。
的心情也多半会变得缓和了吧!
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