のに
(1)既定の逆接条件を表す。意味内容の対立する二つの事柄を、意外・不服の気持ちをこめてつなぐ。
「昔は静かだったのに、今は自動車の洪水だ」
「一生懸命勉強したのに、だれもほめてくれない」
「もうすっかり丈夫な(だ)のに、旅行を許してくれない」
また、「というのに」「いいのに」の形で慣用的に用いられることもある。
「正月だというのに、晴れ着も作れない」
「よせばいいのに、無理するからよ」
(2)逆接的な意味がほとんどなく、ただ二つの事柄をつらねて言い表す場合に用いられることもある。
ながら
体言・動詞、および動詞型活用の助動詞の連用形、形容詞の連体形(古くは形容詞語幹)などに付いて、上の事柄と下の事柄とが矛盾する関係にある意を表す。…にもかかわらず。…ではあるが。…ているのに。
「悪口を言われながら、少しも怒らない」
「若いながら気がきいている」 |