2014.1.27 08:30 (1/3ページ)[北朝鮮]

北朝鮮の朝鮮人民軍が中朝国境で警戒体制を強め、処刑された張成沢(チャンソンテク)氏に代表される親中派の摘発に乗り出したもようだ。平壌のほか、国境都市でも「中国の犬狩り」と称した摘発が進み、3千人以上が追放されたという。一方、金正恩(キムジョンウン)第1書記が「戦線を一本化せよ」と指示したともされ、米韓軍との対峙(たいじ)と同時に国内の「敵」摘発と対中警戒という“両面作戦”を迫られることへの焦りをのぞかせている。
中朝関係者らによると、昨年12月の張氏処刑以降、首都平壌地域に加え、軍査察部隊や秘密K札が中朝国境の街、恵山(ヘサン)や茂山(ムサン)、経済特区の羅先(ラソン)に派遣され、貿易業者や中国人向けのホテル・カジノ従業員、脱北者の家族らが逮捕・拘束されたほか、計3千人以上が山間部に追放されたという。
背景に「中国の犬狩りを無慈悲に進めよ」という金第1書記名の指示があったとされる。「中国の犬」とは、金正日(ジョンイル)時代から秘密K札内で使われてきた中国への内通者を指す隠語だ。
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