かな・う [▽適う・▼叶う・▽敵う]
カナフ [動五]
[自]
①〖適〗条件・基準などによくあてはまる。ぴったり合う。適合する。 「趣旨[目的・理]に―」「時宜に―・った(=時宜を得た)企画」
②〖叶〗望み通りになる。また、許されて思い通りになる。 「願い[夢]が―」「お目通りが―」「―・わぬ望みとあきらめる」「願ったり―・ったり(=願い通り)の好条件」
③〖敵〗〔やや古い言い方で〕…することができる。また、…することが許される。 「この不況下では就職も―・わない」 下に打ち消しを伴う。
④〖敵〗対抗できる。匹敵する。 「英会話では逆立ちしても山田さんに―・わない」「まったく、うちの子には―・わないよ」 下に打ち消しや反語を伴う。
⑤〖敵〗《「―・わない」「―・わん」の形で》程度がひどすぎて、我慢できない。 「歩くだけならまだしも急坂を登らされるのは―・わない」「わしゃ―・わんよ(=関西で、手の施しようがなく困惑の限りだの意)」
[補動]
〖敵〗 《「…て―・わない(ぬ)」「…で―・わない(ぬ)」などの形で》
程度がひどすぎて、やりきれない。たまらない。 「眠くて―・わない」「やつは理屈っぽくて―・わない」「あの店員、無愛想で―・わんわ」
◇関西でよく使う。 |