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2005年06月08日(水曜日)付
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日本人が初めて世界を一周したのは、江戸後期のことだった。鎖国の時代で、旅でもなければ貿易でもなかった。0 N8 e# B# s7 \+ h2 ^* H! B
5 k1 [" P. g8 x7 n4 q+ }( r+ \ 1793年、今の宮城県の石巻から米を積んで江戸に向かった千石船・若宮丸は、嵐に遭って北へ流された。アリューシャン列島に漂着し、後に伣M員はロシアを横断することになる。そして、ロシアの船に仱护皮猡椁ぁ⒋笪餮蟆⑻窖螭蚝胶!⑹瘞啢虺訾皮椋保蹦赆幛碎L崎にたどり着いた。最初の伣M員16人のうち、故国の土を踏んだのは4人だけだった。
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漂流に始まる過酷な世界一周から約200年がたつ。今では、何度か世界一周を繰り返す人も少なくない。飛行機なら数日でも可能になった。しかし小さなヨットで、しかも独りだけでとなれば、今も大きな危険をはらむ冒険だ。" d) F5 V i5 h: g9 x3 _ m
8 m" @5 j4 o" `' T2 T 単独のうえに無寄港という試みに、ふたりの日本人が相次いで成功した。ふたりとも、年齢の上では若い方ではない。6日に帰港した斉藤実さんは71歳で、単独無寄港世界一周では最高齢という。7日にゴールに入った「太平洋ひとりぼっち」の堀江謙一さんは、66歳になった。周りの支えがあるとはいえ、ふたりの元気な姿と笑顔は、人間ひとりが備えている力の大きさや勇気、不思議さを思わせる。7 G$ g F% K5 S8 r- d+ o( I
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堀江さんは、96年には空き缶を再利用した船体で太平洋を横断した。その時、「太平洋を渡りたいから渡った34年前と、気持ちは同じです」と述べている。
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) \! g# S6 m; D 人生は、航海になぞらえられる。そのせいか、「渡りたいから渡った」という言葉は、決然として潔く、そしてまぶしい。
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日本人(にっぽんじん)が初(はじ)めて世界(せかい)を一周(いっしゅう)したのは、江戸(えど)後期(こうき)のことだった。鎖国(さこく)の時代(じだい)で、旅(たび)でもなければ貿易(ぼうえき)でもなかった。8 t4 c6 g. z' |6 f
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1793年(ねん)、今(いま)の宮城(みやぎ)県(けん)の石巻(いしのまき)から米(べい)を積(つ)んで江戸(えど)に向(む)かった千石船(せんごくぶね)・若宮(わかみや)丸(まる)は、嵐(あらし)に遭(あ)って北(きた)へ流(なが)された。アリューシャン列島(れっとう)に漂着(ひょうちゃく)し、後(のち)に伣M(のりくみ)員(いん)はロシアを横断(おうだん)することになる。そして、ロシアの船(ふね)に |
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