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一级阅读测试练习1( I ) 旅に出るときカメラは一応持っていくけれど、実際に写真を写すことは少ない。
大袈裟な主義主張があるわけではないけれど、わたしにとっては邪魔になることのほうがはるかに多い。その理由はーーカメラを持っていると、どうしても写真がとりたくなる。いや、とりたくなるというより取らなければいけないような義務感が心のなかに生ずる。
ーー「A」--と思って感銘した次の瞬間、
ーー「B」--そんな意識が脳裏に蠢いて、これがわずらわしい。
そればかりではない。いったんシャッターをおしてしまうと、
ーー「C」--といった気分が心を占め、目の前の佳景をしっかりと観賞し、記憶に留めおくという作用がどうしても甘くなる。中途半端にながめて、あとは後日写真ができあがったときに委ねてしまおうという心理が働く。
これがどうも風物を観賞するうえで間違った道のような気がしてならない。
私自身が入江泰吉さんとか浅井慎平さんとか、一流カメラマン並みの撮影技術を持っているのならよいけれど、実力は安いカメラでスナップを写す程度のもの。後でできあがった写真は絵葉書にも①遠く及ばない。結局のところ、景色をろくに見なかったこととさして変わりがない。そんなことなら初めからカメラなど当てにしない方がいい。数年前にそう悟って、以来めったに写真をとらなくなった。
カメラはないとなると、観賞法そのものもおのずと厳しくなる。②余計なことを考えずにすむから、心ゆくまで賞味することができる。
しかも、これから先にのべることは自分でもはっきりと断定できない微妙な心の作用なのだが、カメラがなければめのあたりに見たことをハーフ・メードの形で文章化しておくという仕事も、無意識のうちでやってしまうようだ。
ーーこの風景を小説の中で描写するとしたらどう書くだろうかーー
頭の片すみでそう考え、完全に文章化することまではしないが、なにかしら頭の中に文章に近い形に変えて貯蔵するようになる。
ハーフ・メードというのは、その言葉の語義からいって50パーセントほど製品化することだろうから、わたしの場合はとてもそこまではやらないけれど、10パーセントか20パーセントくらい(③)を自分の表現に変えて脳裏に記録するところがあるようだ。これがあとで小説やエッセイを書くときに役に立つ。
④こんな作用は一般の人びとにはあまり必要なことではあるまいが、旅先で写真を撮ることにばかり夢中になっている人を見るとーーあんなことで風物をよく観賞することができるのだろうかーーと、不思議に思わないでもない。
注1感銘:深い感動注 2脳裏に蠢く:頭の中で動き出す 注3佳景:いい景色 注4委ねる:任せる 注5入江泰吉、浅井慎平:有名な写真家 注6さいて:それほど
注7心ゆくまで:気が済むまで
問1「A」「B」「C」に入る組み合わせとして、最も適当なものを選びなさい。
1A)いい景色だなあ B)うん、これでいい C)ああ、そうだ。写真に写しておかなくちゃあ
2A)ああ、そうだ。写真に写しておかなくちゃあ B)いい景色だなあ C)うん、これでいい
3A)うん、これでいい B)ああ、そうだ。写真に写しておかなくちゃあ C)いい景色だなあ
4A)いい景色だなあ B)ああ、そうだ。写真に写しておかなくちゃあ C)うん、これでいい
問2①「遠く及ばない」とはここではどういうことか。
1)写真も絵葉書も実際の景色のすばらしさにはとてもかなわないこと
2)自分で撮った写真より絵葉書のほうがはるかにすぐれていること
3)自分のカメラでは絵葉書のように遠くの景色がうまく撮れないこと
4)絵葉書よりも自分で撮った写真のほうがずっと価値があること
問3筆者は自分の撮影技術をどのように思っているか。正しいものを選びなさい。
1)カメラなどもつ資格はない。 2)それほど上手だとはいえない。
3)絵葉書の写真程度には写せる。 4)かなり高い撮影技術を持っている。
問4②「余計なこと」とはどのようなことか。
1)景色を十分に味わわなければならないということ
2)景色をしっかり記憶しなければならないということ
3)景色を写真に撮っておかなければならないということ
4)景色を文章で表しておかなければならないということ
問5(③)に入る適当なことばを選びなさい。
1)写した写真 2)頭の片すみの文章 3)眼で見たもの 4)微妙な心の作用
問6④「こんな作用」とはどのようなことか。
1)風景をある程度文章にして記憶すること 2)風景を深く観賞し、記憶に留めること
3)風景をテーマに小説やエッセイを書くこと4)風景の写真を撮ることに疑問を感じること
問7筆者にとってカメラのない旅の利点は何か。
1)写真の代わりに文章の形で残るので小説などの作品がふやせること
2)無意識のうちにハーフ・メードの文章を書く技術が進歩すること
3)一流カメラマン並みに写真を撮れたかどうか心配しなくてもいいこと
4)風物を十分観賞できるうえに、ある程度文章化して記憶できること
問題Ⅱ次の文章を読んで、後の問に答えなさい。答えは、1,2,3,4から最も適当な者を一つ選びなさい。
仕事のことで、あなたは同僚の村山氏に助けを求めた。村山氏は自分の仕事を犠牲にして、時間もお金も使って助けてくれた。しかし結果は、あなたの窮状をわずかに救ってくれたにすぎない。他方、あなたは小沢氏にも助けを求めた。小沢氏は電話1本で、窮状を救ってくれた。さて、あなたは二人のどちらにより強い恩義を感じるだろうか。
対人心理学では、恩義の強さはコストとあなたが得た利益で決まると考える。
コストとは、相手があなたを助けるために費やした時間やお金、もろもろの犠牲のことである。利益もお金や物とは限らない。地位や名誉、失わずにすんだ面目の場合もあるだろう。
コストや利益が何であるにせよ、恩義はコストが(a)ほど、また利益が(b)ほど、強く感じる。恩義の強さは、コストの量と利益の量の(c)で決まるというのである。
「恩や義理は、日本人の人間関係の根幹にかかわる問題だ。それを①コストだ利益だなどいうのはけしからん」と思う人もいるだろう。(d)、「恩を売ったり」「借りを返したり」、見舞いの半返しをしたり・・・・・・②日本人の人間関係だって意外と計算高い。
そこで、冒頭の話をこう言い換えてみよう。
村山氏の払ってくれたコストが(e)、彼がもたらした利益を(f)とすると村山氏には11の恩義が生じる。小沢氏の支払ったコストは(g)、もたされた利益が(h)とすると小沢氏にも11の恩義が生ずる。同じ値になったとき、実感として、あなたはどちらに強い恩義を感じるだろうかというのが当方の問いだったのである。
この問いに対して、アメリカの心理学者は、小沢氏の方に強い恩義を感じるといっている。結果が重要だということであろう。ところが、日本人を対象として検討したところ、〔i〕という結果が出た。
どうも日本人は、結果もさることながら、助けてくれるために多くのコストを支払ってくれたという事実を重んじて、恩義を感じるようである。
注1 窮状:非常に困った状態 注2 恩義:恩と義理、人から受けた親切に感謝し、いつかお礼をしなければならないと思う気持ち 注3 根幹:基本、基礎 注4 けしからん:許せない 注5 半返し:贈られた金や品物の半額にあたるものを相手に返すこと 注6 当方:私
問1(a)(b)に入る言葉の組み合わせとして正しいのはどれか。
1a)小さい b)大きい 2a)大きい b)小さい
3a)大きい b)大きい 4a)小さい b)小さい
問2(c)に入る最も適当な言葉はどれか。
1)割り算 2)引き算 3)暗算 4)足し算
問3①「コストだ利益だなどという」とあるが、ここではどういうことか。
1)コストや利益はつまらないことだということ 2)コストや利益というような概念で考えること
3)コストや利益ということばの意味を考えること 4)コストと利益のどちらが重要か考えること
問4(d)に入る最も適当な言葉はどれか。
1)だから 2)それに 3)いわゆる 4)しかい
問5②「日本人の人間関係だって意外と計算高い」とあるが、「計算高い」人間関係が存在する社会とはどのような社会か。
1)恩や義理などが計算の対象となりうるものだと考えるような社会
2)恩や義理を売ったり返したりすることで非常に金がかかるような社会
3)計算が得意か不得意かということが人間の評価と関係するような社会
4)自分の金と時間を犠牲にしてでも他人を助けようとするような社会
問6(e)~(h)に入る数字の組み合わせとして正しいのはどれか。
1) e:1 f:10 g:10 h:1
2) e:10 f:1 g:1 h:10
3) e:10 f:1 g:10 h:1
4) e:1 f:10 g:1 h:10
問7〔i〕に入る言い方として最も適当なものはどれか。
1)村山氏にはそれほど恩義を感じない 2)小沢氏にも同じくらい恩義を感じる
3)村山氏の方に強い恩義を感じる 4)小沢氏には恩も義理も感じない
問題Ⅲ次の文章を読んで、それぞれの問いに対する答えとして最も適当なものを1・2・3・4から一つ選びなさい。
(1)今日ほど「労働」が見失われている時代はあるまい。働くなかで仕事や人に教えられ、あるいは人と力を合わせて働くこと、また働いた成果で社会と結ばれていることを実感し、それらによって自分の働きの意味と生きていることの意義を確かめられる、そういったことから私たちはしばらく無縁でいる。「労働の喜び」といった表現がひどく古めかしくかんじられるほど、「労働」は私たちの生活から遠ざかっている。
注 無縁:関係がないこと
問「『労働』が見失われている時代」とは、どのような時代か。
1)労働する場が減ってk、失業が増えている時代 2)古くから社会にある仕事が忘れられている時代
3)労働することの意義が実感できなくなった時代 4)個人の楽しい生活を仕事とは分けて考える時代
(2)コンピュータは他の機械とは本質的にちがっている。普通の機械はそれぞれ固有の目的のために作られていて、その他の目的のためには使えない。これに対して、コンピュータは計算をするだけでなく、他のいろいろな機械の働きを模擬することができる。そこでコンピュータは人間の知的活動を模擬することができるのではないかと考えて、これを人工知能研究と名づけ、人間への挑戦が始まった。
注 模擬する(やや特別な使い方):まねをする
問「人間への挑戦」というのは、どのような意味か。
1)人間の能力とどちらが優れているか競争すること 2)機械を支配する人間から自立する戦いをすること
3)人間が持つ知能の働きに近づけようとすること 4)他の機械の働きも入れて人間の能力以上になること
(3)「太田さん、変わりませんね」(中略)、四年ぶりにホテルのテールームでお会いした編集者のAさんからそのようにいわれた時、わたしはみた目のことを言われたのだと思って、自然ににっこりした。
「Aさんも、お変わりありませんわ」ダーク・グレイのスマートな背広姿は、四年前と変わりがなかったが、その髪にはいくらか白いものが目立つようになったなと思いながらそういったのである。
「いや、ちょうど十五分、遅刻したところがですよ」Aさんは眼鏡の奥の眼をいたずらっ子の少年のように、わざと大きくしながらわれた。私は、しばらくの間顔を上げることができなかった。
注 ダーク・グレイ:濃い灰色
問1①「変わりませんね」とあるが、Aさんは何が変わらないといったのか。
1)人と会うときは「お変わりありませんね」と言うこと 2)約束の時間にいつもちょうど十五分だけ遅刻するくせ
3)四年前に会ったときの見た目と今回会ったときの見た目
4)人と会うときはいつも外観のことばかり気にするくせ
問2②「しばらくの間顔を上げることができなかった」とあるが、それはなぜか。
1)Aさんのいたずらっ子の少年のような眼がとてもおもしろかったから
2)約束の時間に十五分も遅れたことを恥ずかしいことだと思ったから
3)Aさんのダーク・グレイーの背広姿があまりにスマートに見えたから
4)Aさんが言ったことばを自分が誤解していたことに気がついたから
問題Ⅳ次の文章を読んで、それぞれの問いに対する答えとして最も適当なものを1・2・3・4から一つ選びなさい。
心魅かれる女性にあうと、「この人は何歳だろうか」と考えてしまう自分に気がつく。なぜ年齢に関心を持つのだろうか。女もすてきな男を見たときは、歳をしりたがるのだろうか。
他人と関係するには、自分と相手との年齢の距離を測っておいたほうが都合がいいのだろうか。結婚したいとか、養子にとりたいと思う場合には、年齢は多少考慮の余地があるかもしれない。ビジネスの場合は、とくに日本ではまだ目上・目下という序列の感覚が残っているから、①そういう配慮が必要かもしれない。
けれども、単に好きになった相手の年齢がどうしてひつようなのだろうか。その人がそこにいる、というだけでは、こころが満たされない。人間は、その来歴にかかわる情報が伴なって、はじめて完全な人間と認められるのだろうか。そこが他の動物と違うところなのか、あるいは、ぼくたちが②ゆがんだ文化のなかにいるのか。
先日、東京で一人の中年男性が病死した。五年間いっしょに生活していた女性が、死亡届を出そうとしたら、彼の戸籍抄本も身分証明書も偽物だったという。夫はいったい誰だったのだろうかという疑問が彼女の心を揺り動かす。
決して彼にだまされたとは思わないし、ともに過ごした月日に悔いはないが、それでも夫の正体を突き止めたいという気持ちは強い。出身、経歴、資格、そして年齢と言う情報を抜きにしては、アイデンテテが成り立たないのであろう。
人を見るとすぐ年齢を推測すると言う習慣は、日本の社会にかぎらないが、年齢によって行動様式が規制される文化のなかで育った意識だろうか、「年相応」という考え方は、とくに日本において強いようである。
ぼくたちは、人にあったときに、相手が何歳ぐらいだろうかという見当をつける。そして、その見当があたっているかどうかを確かめたい誘惑にかられる。「若い」とか「老けている」という評価は、戸籍の上の年齢を知った上でなければ下せない。つまり、③)な印象なのである。
日本では、成人してしまえば、それから年を取ることは(a)」であり、それはもう(b)を意味している。小さな字が見えなくなり、すぐつかれるようになり、記憶力も衰えてくる。(a)のイメージはすべてマイナスである。
けれども、最近の研究によると、戸籍上の「暦年年齢」は、実際に仕事をする能力とはあまり関係がないのだそうである。そこで、アメリカでは④「機能年齢」という新しい概念が生まれた。主として労働市場で使われているようだが、これは職務遂行能力を測って決められる年齢なのだ。
(⑤)だから、暦年を基礎とする定年制は、年齢による差別だとして、アメリカでは禁じられるようになったという。日本人も、この十五年間のあいだに、機能年齢がほぼ十歳若返ったようだ。
無論機能年齢が暦年年齢より若い人ばかりとはかぎらない。四十歳でも能力は六十歳なみに落ちているという人もいる。だから、暦年年齢で割り切ると不公平になるのである。
注1序列:身分や年齢を一定の基準で並べた順序 注2来歴:物や人の今までの歴史
注3戸籍:家族の名前、生年月日などを書いた公式の文書
注4抄本:元の書類から一部を写した書類 注5遂行:(仕事を)最後まですること
問1①「そういう配慮」とはどういうことか。
1)異性に会ったときその人の歳を考えること 2)自分と相手がいくつ違うか考えること
3)自分が相手より歳が多いと思わせること 4)年齢の離れている人とは付き合わないこと
問2②「ゆがんだ文化」とは、ここではどういうことか。
1)相手の存在だけで満足できず、年齢などの情報を求める文化
2)どの人も完全な人間だと認めようとしない文化 3)動物と違って、相手のことを理解しようとしない文化
4)年齢などの情報だけで相手を完全に信じてしまう文化
問3(③)に入る適当な言葉を選びなさい。
1)主観的 2)感覚的 3)個別的 4)相対的
問4(a)(b)に入る組み合わせとして正しいのはどれか。
1a)退化 b)能力が衰えること 2a)退化 b)筋力が弱くなること
3a)老化 b)能力が衰えること 4a)老化 b)筋力が弱くなること
問5④「機能年齢」とはどういうことか。
1)体の機能を調べて、どのぐらい正常かという数値で見た年齢のこと
2)能力とは関係のない、まったく新しい概念で考え出した年齢のこと
3)きちんとした仕事がどのくらいできるか、という基準で見た年齢のこと
4)どのぐらい働くとどのぐらい疲れるか、という統計から考えた年齢のこと
問6(⑤)に入る最も適当な文章はどれか。
1)中高年の職業能力は、思ったよりも高く、安定しているので、暦年年齢はむしろ当てにならない。
2)中高年の職業能力は、あまり高くなく、年とともに低下するので、暦年年齢はかなり当てになる。
3)中高年の職業能力は、思ったよりも高いが、かなり不安定なので、暦年年齢を考慮した方がいい。
4)中高年の職業能力は、人によって個人差があるので、暦年年齢を無視しては正しい判断ができない。
問7作者は「年齢」をどのように考えているか。
1)日本では年齢がたいへん重要だが、アメリカではそれほど重要視されていない。
2)日本では年齢を考えた行動を期待されるが、年齢はその人の本当の姿を伝えていない。
3)日本人は年齢を気にするから、アメリカの機能年齢という概念は受け入れられない。
4)日本でもだんだん年齢を重要視しなくなっているので、年齢を気にする必要はない。
問題Ⅰ(1)4 (2)2 (3)2 (4)3 (5)3 (6)1 (7)4
問題Ⅱ(1)3 (2)4 (3)2 (4)4 (5)1 (6)2 (7)3
問題Ⅲ(1)3 (2)3 (3)2 4
問題Ⅳ(1)2 (2)1 (3)4 (4)3 (5)3 (6)1 (7)2
一级阅读测试练习9
読解実践練習・1
次の文章を読んで、後の問いに答えなさい。答えは、1・2・3・4から最も適当なものを一つ選びなさい。
若いときは二度ないーーと言う。だから、若い時代を大事にせよ、といった意味だある。
なるほど、その通りである。だが、皮肉屋のわたしは、このことばに反論したい。確かに若いときは一度しかないが、中年だって、老年だって一度しかないのである。われわれは若い時代を大事にすべきであるが、同様に中年を大事にすべきであるし、老年を大事にしなければならない。①若い時代だけを特別視する必要はないのである。
私自身は先ごろ、五十三歳になった。昔の呼称だと、もう立派な“老年”である。だから、(注1)ひがんでいっているのではない。わたしは、老年には老年のよさがあると思っている。(中略)人生のそれぞれの段階には、それぞれに違った。②人生のこくがある。わたしはそう思っている。わたしたちはそれぞれの段階に特有な人生の喜びと悲しみを味わいながらいきたい。
(③)、どうして若い時代だけが特別視されるのか!?わたしには不思議だある。思うに、人々は若い時代を準備段階と考えるようだ。若い時にしっかりと学問や体験の蓄積をしておかないと、後になって困る。だから、若いうちから(注2)遊びほうけていてはいけない。と、結局は、若者に自制と禁欲を呼びかけているのである。
でも、わたしは、④それはまちがいだと思う。若い時代に、若い時代に特有の人生の喜び・悲しみを(⑤)、中年や老年になって、その段階での人生の喜び・悲しみが、味わえない。若者はそのことを(注3)銘記すべきである。
注1ひがむ:すなおでなくなる 注2遊びほうける:遊びに夢中になる
注3銘記する:忘れないように心に強く残す
問1①「若い時代だけを特別視する必要はない」とあるが、それはなぜか。
1)若い時は一度しかないから 2)自分が皮肉屋だから
3)若い時代と同様に、中年、老年も大事だから 4)老年には老年のよさがあるから
問2②「人生のこく」とは、ここではどのようなことか。
1)人生の特別さ 2)人生の喜びと悲しみ 3)人生の大切さ 4)人生の準備段階
問3(③)の中に入る最も適当な言葉を選びなさい。
1)だからといって 2)それどころか 3)したがって 4)にもかかわらず
問4④「それはまちがいだと思う」とあるが、何がまちがいであると思うのか。
1)若いうちから遊びほうけること 2)若い時代にしっかりと学問や体験の蓄積をすること
3)若い時代を準備段階と考えること 4)若者に自制と禁欲を呼びかけること
問5(⑤)に入る言い方はどれか
1)体験しておけば 2)体験しておかないと 3)体験しておいても 4)体験しておかなくても
実践練習・2
次の文章を読んで、後の問いに答えなさい。答えは、1・2・3・4から最も適当なものを一つ選びなさいぼくの子どものころは、買い物をするにも、定価の決まっていない買い物が多かった。それで、店の人とうまくなじみになって、買い物のやり取りをする要領が大事なことだった。同じ物を買うにしても、要領が悪くドジだと、高い値段で買わされてしまう。普段からのつきあいだって、買い物のときになって、(①)のだった。
これは、ある意味で、不平等なことであった。同じものを買うのに、相手しだいで値段が変わる。ドジだと、損になる。
いまでは、定価が決まっている。平等に、だれでも同じ値段で、買い物ができる。しかし、時にはそれが、②ちょっと味気ない気がしないでもない。何よりも、要領を身に付けようと、努力することがなくなった。店の人と関係を取り結ぼうと、普段から心がけることがなくなった。平等なかわりに、冷たい関係になってしまった。
なんどかドジをして、だんだんと要領をおぼえていくものでもあった。その意味では、店の人というのは、要領の先生であった。(中略)
値段の交渉をするということは、買い手のほうでも、その値段へ意味を介入することであった。与えられた定価のもとでの、買うか買わないかだけの判断ではない。そして交渉に参加したからには、たとえそれが高い値段であったとしても、それは買い手の責任に属する。つまり、自分の意味で、自分の責任で、値段を判断する余地が残っていたのだ。
このことの逆として、自分で判断し、自分で責任を取る機械は、平等や公正の名のもとに、だんだんと少なくなってきているのではないだろうか。さらにそれが、学校などで、共同で買い物をしたりするものだから、ますます自分から③遠くなっているような気がする。
どんなに平等や公正を保証された社会になっても、終局的に自分を守るのは、自分の判断と自分の責任だ、とぼくは考えている。そして、不平等で不公正だった昔の買い物は、その判断や責任を訓練していたような気もするのだ。
普段からの関係に気をくばり、要領よくふるまうのは、ズルイこととされている。それでは、平等で公正にならない。
にもかかわらず、不平等や不公正のなかで要領よくたちまわるズルサ、そのことの意味を、もう一度、考えなおしてみてもよいのではないだろうか。要領を否定した制度は、人間の関係を信頼しないことで、平等が強制されているような気もするのだ。
問1(①)にはどんな言葉が入るか。
1)ものになる 2)ものをいう 3)ものにする 4)ものともしない
問2②「ちょっと味気ない気がしないでもない」とあるが、どういう理由からか。
1)不平等で冷たい関係になってしまったから
2)店の人と関係を取り結ばなくてはいけなくなったから
3)要領を身につけようと努力することがなくなったから
4)人間関係で苦労する必要がなくなって、楽になったから
問3③「遠くなっている」とあるが、何が「遠くなっている」のか。
1)要領の先生 2)自分で買い物をする機会
3)平等や公正を保証された社会 4)自分で判断し、自分で責任を取る機会
問4筆者は「要領」と言う言葉を、どういう意味で使っているか。
1)物事のいちばん大事な点 2)本能的に身についている能力
3)物事をうまくやるためのコツ 4)苦労や努力をしないでうまくたちまわること
問5この文章の内容と合わないものはどれか。
1)要領よくたちまわるズルサもわれわれには必要である。
2)要領よくたちまわることは人間の信頼関係をこわすことになる。
3)どんな世の中でも、自分で判断し自分で責任を取ることが、自分を守ることになる。
4)平等で公正な世の中で、われわれの人間関係はおもしろみのない冷たいものになってきた。
解答
実践練習・1 問(1)3 (2)2 (3)4 (4)4 (5)2
実践練習・2 問(1)2 (2)3 (3)4 (4)3 (5)2
一级阅读测试练习6
わたしももう48歳で「お若いですね」とお世辞を言われるような年頃になった。もちろん、そのようなお世辞はたいてい聞き流すが、ときには「若くないよ。昔なら人生50年、もうすぐ終わりだ」と①言い返すこともある。そのようなことを言われ始めるのは、人びとにわたしが老人と見られ始めたということに過ぎないからである。
それは、自分が自分を見る場合にも言えることで、「自分は(②)」と思いはじめたら、それは(③)しるしなのである。実際、若い人は「自分はまだ若い」なんて思っていないし、むしろ「もう歳だ」と言うようなことを言いたがる。それが老いはじめると「自分は若い」と言い出すわけで、たいていの老人は自分は実際の年齢より若く見えるし、たとえ若く見えなくても本当は精神的にも肉体的にも若いと信じている。④自分は実際の年齢よりも老けていると思っている老人にお目にかかったことはまだない。
たしかに老化の進み具合は人によって異なり、年齢の進み具合と必ず市も一致しないが、ほとんどの老人が実際より若いと言うことは論理的におかしな話で、それなら、実際の年齢通りに老けている老人のほうが例外だと言うことになってしまう。⑤そんな馬鹿なことはない。老人がそう思っているのが希望的観測に過ぎないことは明らかで、自分の状態よりさらに老けている状態を勝手に「年齢相応」と決め込み、それと自分を比較しているに過ぎない。
つまり、老人になればなるほど自分は若いと思いたがるわけで、したがってこのことから当人の老化の程度を判定できるのではないかとわたしは考えている。かりに老化指数と言う言葉を使えば、⑥(老化指数)=(暦年齢)-(当人が思っている年齢)という方程式が成り立つ。たとえば15歳の人が自分はもう一人前のおとなで、20歳で通ると思っていれば老化指数はマイナス5、20歳の人が自分は20歳程度と思っていれば老化指数は0、40歳の人が35歳程度思っていれば5、60歳の人が50歳程度だと思っていれば10である。ここに自分は50歳と変わらないと思っている70歳の人と、自分は60歳ぐらいには見えると思っている同じく70歳の人がいるとすれば、老化指数は前者が(⑦)、後者が(⑧)で、前者のほうが二倍もより老化しているわけである。「近頃の若者は」なんて言うと老いた証拠と笑われるかもしれないが、⑨近頃の若者には、はたちを過ぎたばかりなのにもう「おじん」または「おばん」になったと嘆き、10代にみられたがる者が、22歳の者が自分は18歳に見えると思っているとすれば老化指数は20代にしてすでに4である近ごろ、そういう若者が多いと言うことは、一方では若者の幼児化がいわれているが、他方では早くから精神的に老けこんでいる証拠ではなかろうか。
(注1)「もう歳だ」:「もう老人だ」
(注2)老化指数:老化の程度を示す数字
(注3)暦年齢:実際の年齢
(注4)おじん:おじさん
(注5)おばん:おばさん
問1①「言い返すこともある」とあるが、なぜだと考えられるか。
1お世辞を言われるような年頃になったから
2自分の人生はもうすぐ終わりだと考えたから
3老人と見られ始めたことを意識させられるから
4お世辞を聞き流すのは相手に失礼だと思ったから
問2(②)と(③)に入る組み合わせとして、最も適当な者を選びなさい。
1②もう歳だ③若い
2②もう歳だ③老人になった
3②まだ若い③若い
4②まだ若い③老人になった
問3④「自分」は、だれを指すか。
1老人
2筆者
3若い人
4お世辞を言う人
問4⑤「そんな馬鹿なこと」とは、どのようなことか。
1老化の進み具合は人によって異なること
2精神的にも肉体的にも自分は若いと信じていること
3実際の年齢通りに老けている老人が例外になること
4年をとると、「若いですね」とお世辞を言われること
問5 筆者が⑥「(老化指数)=(暦年齢)ー(当人が思っている年齢)と言う方程式が成り立つと考え たのは、なぜか。
1人によって体力のおとろえ方が異なるから
2老化が進むほど人は若いと思いたがるから
3ほとんどの老人が暦の年齢より若いから
4年齢相応の老け方を決められないから
問6(⑦)と(⑧)に入る組み合わせとして、最も適当な者を選びなさい
1⑦5 ⑧10
2⑦10 ⑧5
3⑦10 ⑧20
4⑦20 ⑧10
問7「老化指数」によると、次のうち最も老化しているといえるのはどれか。
1自分が20歳だと思っている30歳
2自分が35歳だと思っている40歳
3自分が40歳だと思っている30歳
4自分が45歳だと思っている40歳
問8⑨「近ごろの若者」について、筆者が最も指摘したかったことは何か。
1精神的に幼児化している
2精神的に老け込んでいる
3若く見えるようになった
4老けて見えるようになった
問題Ⅱ 次の文章を読んで、後の問いに答えなさい。答えは、1・2・3・4から最も適当なものを一 つ選びなさい。
重苦しいほど蒸し暑い晩だった。
空には星一つなく、海は不気味に静まりかえっている。
わたしはいつものように、後甲板の方へ歩いていった。後甲板には先客が一人いた。デッキの手すりにもたれ、その男はしきりに暗い海をのぞきこんでいる。
「今晩は」とわたしはこえをかけた。
振り返った男の顔は骸骨のように痩せ細っていた。眼が落ち窪み、顔色がひどく青白い。
「今晩は・・・」
男は低くしゃがれた声でそういうと、薄い唇をゆがめて笑った。
わたしは男の隣に歩み寄って、同じように暗い海を見つめた。海はいつでもわたしをもの哀しい気分にさせる。海の中にいる誰かが呼んでいるような・・・・・・
「いやな晩ですね」とわたしは言った。
①「そうですか・・・・・・」
男は骨ばった長い指で髪の毛をかきあげた。
「ぼくはこんな晩の方がすきなんですよ。なんとなく不気味で面白いじゃありませんか」
わたしは変わった男だなと思った。私が黙っていると、彼が問い掛けてきた。
「②この船に幽霊が出ると言う噂があるんですが、しっていますか?」
「幽霊?」
と私は聞き返した。
「ええ。やはりぼくたちみたいな客の一人が、自殺したことがあるんだそうです。こんあふうに重苦しくて、風のない晩だったといいますよ。その男はしばらく海を眺めていて、ふいに飛び込んだんです。ちょうどここから、今、ぼくらがこうしているところからね・・・・・・」
男は私の顔をのぞきこむようにして、にやりと笑った。
「あがった死体は、右の腕がなかったそうです。スクリュウに切り取られたのかもしれませんね」
二人は暗い海にほの白く泡だっているスクリュウのあとをしばらくみつめた。
「それで、その幽霊が出るんですね」
私の声は少し震えているような気がした。
「ええ、自分の失った右腕をさがしているのだという噂です。こういうふうにむしむしして、海が妙に静まり返った晩、③男が一人でその海を眺めてる。そして、しばらくするとふっと消えてしまうのです。」
男は自分自身をかき消すようなしぐさをした。
「なぜ、その男が自殺したのか知っていますか。」
と私は訊いた。
「(④)、何の原因もないのです。金に困っているわけでもなく、失恋したわけでもなかった・・・・・・」
眉をひそめ、男は遠いところを見る眼つきで海をみつめた。
「多分・・・・・・」といって男は口ごもった。
「多分、この海をみているうちに、なにもかもいやになったのでしょうね。そして、ひきずりこまれるように、飛び込んだのでしょう。ぼくには、その気持ちがわかるな。こうしていると、何もかも忘れて、この海の底でねむりたくなる。あなたは、そうおもいませんか?」
私も、海を見つめた。海は暗く、静かにわたしを呼びかけているように思えた。
(注1)骸骨のように痩せ細かった:非常に痩せた
(注2)私を呼びかけている:通常は「私に呼びかけている」
ここまで読んで、次の問1から問4に答えなさい
問1①「そうですか・・・・・・」の意味に最もちかいものは、どれか。
1わたしもそう思います
2わたしはそう思いません
3わたしは夜が嫌いです
4わたしも夜が嫌いじゃありません
問2②「この船に幽霊が出ると言う噂」とあるが、この噂によると幽霊はどんな時に出るか。
1蒸し暑くて海の静かな晩
2もの哀しい気分にさせる晩
3海がほの白く泡立っている晩
4自殺したいと思っている客がいる晩
問3③「男が一人でその海を眺めている」とあるが、それは何のためか。
1自殺するため
2自分の右腕をさがすため
3幽霊が出るのを待つため
4海の中にいるだれかを呼ぶため
問4(④)に入る適当なことがを選びなさい
1それを2それで3それに4それが
上の文章の後には、次の文章が続きます。最後まで読んで、下の問い5問い6に答えなさい。
「そうなのです」
ため息を吐きながら、私は言った。
「それで、⑤あの晩私は飛び込んだのです。」
私の右腕がないのに男が気づいたのは、その時だった。
問5⑤「あの晩私は飛び込んだ」のは、なぜか。
1借金と失恋で生きる希望をなくしたから
2自分の失った右腕を捜そうと思ったから
3すべてを忘れて海の底でねむりたくなったから
4海の中の幽霊に呼ばれたような気がしたから
問6次の「幽霊」についてのべたもののうち、正しい物を選びなさい
1「わたし」が幽霊だった
2甲板にいた男が幽霊だった
3甲板にいた男と「わたし」が幽霊だった
4幽霊はでてこなかった
問題Ⅲ 次の文章を読んで、後の問いに答えなさい。答えは、1・2・3・4から最も適当なものを一 つ選びなさい。
(1)
言葉は時代と供に変わる。今の若い女性の仲には平気で男言葉で話す人も多い。男性が語尾に「よね」をつけて話したり、女言葉にちかづいてもいる。男女の言葉の差は昔に比べれば格段に少なくなっている。今の時代の男女の生き方を象徴しているのでもあるだろう。そんな中で「男言葉」「女言葉」を守ろうと言うのではない。時代の流れに任せてもなお自然に残る言葉は残るのではないかと思うのだ。口に出す時ちょっとした抵抗感があるかないかという形で。その感覚を大切にしたい。それが日本語の中の文化であり味わいであるかもしれないと思うから。
問この文章で、筆者はどのようなことを言おうとしていると考えられるか。
言葉の男女差は1将来、残らないだろう
2今後もなくなってほしくない
3今日では、意識されていない
4しだいに、大きくなっていくだろう
(2)
旅行に出かける理由はいろいろありますが、一番の喜びは、旅先での解放感ではないでしょうか。 この解放感は、自分を知っている人が誰もいないと言う心理に起因します。つまり、自分が恥をかい たり、失敗したり、あるいは、破廉恥なことをしても、そのことで後後困ることは起こらないと思う からです。
旅先にいる私は、家庭や職場のわたしではなくて、どこのだれかわからないような匿名性をもった、 一人の人間なのです。
このように、自分を見つめることを忘れ、他人から批判される懸念も薄れ、恥とか罪と科による自己規 制も弱まり、いつもならしないような行動をとることを、没個性化現象といいます。こうした没個性 化は、大勢お見知らぬ人びとの中にいる時や群肖沃肖摔い霑r、自分が誰だか人にわからないような 時に現れます。
注1破廉恥なこと:道徳的にしてはならないこと
注2匿名:名前を隠すこと
注3懸念:心配
問「没個性化現象」は、どんな時に生じるか
1解放感が失われた時
2自己規制が強まった時
3匿名性が保たれている時
4批判される懸念が生じた時
(3)
言うまでもなく、木々の葉の緑を見る時、そのはには緑”色”という”物”がついているのではな い。ある一定の状態の光の中で、その葉を前にしてもつ視覚的な体験のある種のあり方を、ひとは 緑という”色”を見たと表現しているのである、
目の前には”形”と”動き”があり、そこに人は”色”を見る。”色”は人の(①)にあるのでは なくて、人の側にあるものなのだ。”色”とは、この地上で人が外界に対してもつ視覚的な対応の 仕方の一例であり、それは人の内側で起こる出来事の一例なのである。それに対し、”形”や”動 き”となると、そのあり方の把握は人の(②)でのことであるとはいえ、基本的には人の(③)で 起こっている出来事であるといえるだろう。
問(①)--(③)には、「内側」か「外側」が入る、その組み合わせとして最も適当な者を選びなさい
1①外側②内側③外側
2①外側②外側③外側
3①内側②内側③内側
4①内側②外側③内側
(4)
ある言語が豊かさを獲とくするのは、ちいさな村落や島に、純粋に保存されることによってではなく、でくるだけ多くの異なる背景を持った人たちによって、できるだけ多くの異なる場面で、多様な目的のために用いられることによってである。そうでなければ、ことばは「 」。
問この文章の「 」の部分には、どんな内容の表現をいれることができるか。
1獲とくされない
2用いられない
3純粋にならない
4豊かにならない
(5)
税に関する本を読んでも、最近の世界の税制改革を調べても、望ましい税の条件としてまっさきにあげられているのが負担の公平です。「公平」とは、とりあえず、国民がそれならば負担してもよい、負担するのもやむをえないと考える税負担の決め方と理解しておいてください。それでは、なぜ公平なのか。納税が義務、つまり強制だからです。寄付のように自発的な負担なら、負担の決め方が不公平だと思えば寄付を断ればよいのです。したがって、公平だと思う人だけが頼みに応じて負担する寄付はつねに公平です。ところが、強制的な税の場合はそうはいきません。負担の決め方が不公平だと思っても、納税は拒否できないのです。
問「なぜ公平なのか」というのは、別の表現で言うと、この場合、つぎのどれに近いか。
税負担が1なぜ公平になるのか
2なぜ公平だと言えるのか
3なぜ公平になりにくいのか
4なぜこうへいでなければならないのか
(6)
自然現象を説明する主な仕方に、万物を生き物になぞらえて説明するやり方と、すべてを機械になぞらえて説明するやり方の二種類がある。前者を有機体論、後者を機械論という。科学の発達を大ざっぱにいえば、昔は自然を、世界を生き物としてとらえる考え方が(①)が、近代、17世紀からとくに万物を機械論的自然観が定着し、そのなかから近代科学を生み出してきて、今日にいたっている。動物や人間の身体も、機械のようにみなしてかなりうまく説明がつくのである。
しかし②むかしはそうではなかった。自然万物を生きとし生けるものとみなした。生き物の方が無機物よりずっと親近感があったからである。生きて活発に動く物の方が、鈍で動かないものよりずっと印象的だったからである。
問1この文章の(①)に入る適当なことばをえらびなさい。
1強かった2特別だった3不十分だった4めずらしかった
問2②「昔はそうではなかった」とあるが、どういうことか。
昔は1自然現象に関心をもたなかった。
2世界を生き物として考えなかった
3人間を機械とみなすことはなかった
4無機物については説明できなかった
解答与注释
問題Ⅰ 1-3 2-4 3-1 4-3 5-2 6-4 7-1 8-2
問題Ⅱ 1-2 2-1 3-2 4-4 5-3 6-1
問題Ⅲ 1-2 2-3 3-1 4-4 5-4 6-(1,3)
一级模拟试题1
問題一 次の文の_の中にはどんな言葉を入れたらいいですか、1,2,3,4の中から最も適当なものを一つ選んでください。
(1)子供は諏g_の表情で、ことのいきさつを話してくれた。
1このこと 2このもの 3そのこと 4そのもの
(2)_彼が左利きかどうか、もしそうなら間違いなく彼が本当の犯人だ。
1はたして 2ともかく 3結局 4むしろ
(3)最初は好奇心に_競輪、競馬という賭け事をやりだしたのだが、とうとう泥沼に陥ってしまった。
1かって 2かられて 3からせられて 4からされて
(4)どんなに質のいいおもちゃも、彼の手に入った_、すぐ壊れてしまうものだ。
1まもなく 2ことなら 3が最後 4ところで
(5)「山田さん、いないわね。まだなのかしら」
「おかしいなあ。先に着く_なんだが」
1もの 2ところ 3こそ 4はず
(6)そのような困難は_予想されていたことだった。
1むしろ 2もとより 3結局 4なんと
(7)この問題は数学の専門家である彼にとっては_問題にならない。
1てんで 2まれに 3ろくに 4さらに
(8)一度うそをついた_、次々とうそをつく羽目になった。
1ため 2ばかり 3ゆえ 4うえ
(9)いつも親とけんかばかりして、ついには家出までする_だ。
1しだい 2しまつ 3はず 4ところ
(10)このポストは在日中国人_、募集いたします。
1にだけ 2にかぎり 3により 4にあたり
(11)雨天_、試合を中止します。
1に沿って 2にこたえ 3につき 4につれて
(12)両親に心配_、彼は会社が倒産し、無職になったことを内緒にしていた。
1かけないで 2かけまいに 3かけまいと 4かけずに
(13)長い間にかけての努力_、成功は望めない。
1ないなら 2なしに 3なくて 4ないで
(14)私_もっとしっかりしていれば、そんなミス犯さなかったのに。
1なら 2こそ 3さえ 4まで
(15)こういう授業を受けた_、時間の無駄遣いに過ぎない。
1ところで 2ところが 3とはいえ 4にしては
(16)親孝行_事をしたこともない長男だが、母のことは気にかかっている。
1らしい 2のような 3みたいな 4などの
(17)早く止んでくれないかなあと思っていたら、雨は強く_一方だ。
1なる 2なっている 3なってくる 4なっていく
(18)駅の階段で、大きなスーツケースを一人で持って階段を上がれない人がいたので、見るに_手助けした。
1見がたくて 2見にくくて 3見かねて 4見かねなくて
(19)宿題が出来上がらない_、遊ぶのはまずだめ!
1こそ 2だって 3かぎり 4くせに
(20)彼は本当に食べるのが早い。食べ始めたか_、もう何も残っていない。
1と思うと 2と思うなら 3と思うが 4と思い
(21)母校に帰って、上海で取った写真をぜひ先生に_たいです。
1ごらんになり2お目にかかり 3お目に掛け 4拝見し
(22)白人は入れるのに、摔先毪毪伽椁氦盲啤ⅳ饯欷喜还饯龋撙馈
1いわれるもの2いうもの 3いわれること 4いうこと
(23)彼のお父さんは学長なんだ。低い点数でいい大学に入ったといって不思議に思うに_。
1あたらない 2相違ない 3値しない 4ほかならない
(24)練習に継ぐ練習を重ねて彼は勝つ_勝ったのだ。
1べくして 2ことで 3ばかりで 4からこそ
(25)_方は、事務室まで申し込んでください。
1お希望の 2ご希望の 3お希望する 4ご希望する
問題二 次の文の_には、どんな言葉を入れたらよいですか。1,2,3,4から最も適当な一つを選びなさい。
(1)いい年をして、そんな馬鹿な真似_!
1することかよ 2するものかよ
3するところかよ 4しない
(2)今度の出演は首都_、全国各地で開催された。
1を皮切りにして 2を限りに
3をはじめに 4をもとに
(3)銀色の世界の雪景色は美しいと言ったら_。
1ない 2ありはない 3ありはしない 4あらない
(4)彼女の魅力は、その優しさはもちろんだが、おもしろい話し方で、一度彼女に会った人は彼女が好きに_いられなかった。
1ならないには 2ならなくては
3ならずには 4ならないわけには
(5)こういう調子では、優勝は_、決勝戦だって入れるかどうか疑問である。
1とに4かく2ともかく 3さぞ 4おろか
問題三 次の文の_には、どんな言葉を入れたらよいですか。1,2,3,4から最も適当なものを選びなさい。
(1)午後の会議にはだれが出席しても構わないが、君が出てくれるなら、それに_。
1まさることはない 2さしつかえない
3こしたことはない 4承らない
(2)彼は確信_顔をして私たちに言った。
1あるらしい2ありげな 3あろうな 4ありっぽい
(3)後少しだから、帰る前までに_ではないか。
1完成させる2完成する 3完成させよう 4完成しよう
(4)終業ベルが鳴ったか_かのうちに、みんな教室から飛び出した。
1鳴らない 2鳴らなかった 3鳴るまい 4鳴ろう
(5)コンピューターと言うのは更新が速いものだ。たとえ今お持ちの機械が故障した_、ちょっと待ってから新しいものを買ったほうがいいと思う。
1とはいえ 2ものなら 3にしても 4ところが
解答与注释
問題一:(1)4 (2)1 (3)2 (4)3 (5)4
(6)2 (7)1 (8)2 (9)2(10)2
(11)3(12)3(13)2(14)3(15)1
(16)1(17)1(18)3(19)3(20)1
(21)3(22)2(23)1(24)1(25)2
問題二:(1)2 (2)1 (3)1 (4)3 (5)4
問題三:(1)3 (2)2 (3)3 (4)1 (5)3 |
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